福島放浪記其の三: W百名山、再び。そしてトラブル発生。

安達太良山に登った翌日、9/22。この日は西吾妻山+磐梯山という、八甲田山+八幡平以来の1日2百名山に登る予定でした。が、前日寝落ちしてこの日起きたのは4:40くらい。普通なら問題ないんですがこの日はさらに早くから行動する予定だったので、4時台後半だとすでに寝坊。やばい!と、急ピッチで支度して西吾妻山の登山口・デコ平に向けて出発。ちなみに2座でもすごいですが、3座というツワモノもおり、この方のブログでは登山口など参考にさせて頂きました。

このデコ平という登山口、荒れたオフロードを6kmくらい進んだ先にあるという、四駆でもなんでもないただの軽にはかなり酷な場所にあります。到着したのは6時過ぎで、誰もいないと思っていたら長野ナンバーの車が。無人だったので既に出発していたようですが、誰か入山しているという事実にかなり勇気付けられました。

朝食を摂っていなかったので着いてから米を炊こうとしたところ、近くに「熊注意」の看板が。え、ここもしかして駐車場でも出るのか・・・!?とすくみ上がる。既に米は炊き始めていましたが、そういえばこんな道具で動物をおびき寄せたドラえもんの映画(注:雲の王国)があったな、と変な事を思い出し、 炊きあがってすぐに車にしまい食事は適当に行動食で済まし出発。バタバタな出だしです。

そんな西吾妻山、内容がまたすこぶる微妙!熊に怯えながら森を突破し、草の生い茂ったスキーのゲレンデ沿いを登ったと思ったら展望のない山道に突入。上の方ではガス+強風で辛い思いをして、やっとの思いで辿り着いた山頂には展望一切なし!!


山頂はこんな森の中?にあります。

事前情報として知ってはいましたが、まさかここまで展望が一切無いとは・・・残念な気持ちで下山。ちなみに長野ナンバーの方とは登りの途中、山頂付近で向こうが降りてくる際にすれ違いました。なんでもシルバーウィークで東北地方の百名山を攻めているということで、俺が行っていない早池峰山にも行ったという。内容は良かったということだったので、今度是非行ってみたい。

下山後はテンションの低いまま荒れたオフロードを通過し、そのまま磐梯山の登山口へ。登山口には11:20くらいに着き、そこで朝炊いて食べなかった米とふりかけで簡単な昼食を済ます。出発は11:40、この時点でかなりいや~な空模様でしたが、12時過ぎに堰を切ったように雨が降り始め、以降はかなりの雨量。山頂へはあと1時間の地点だったのでそのまま進みましたが、「なんでこう悪天候ばかりなんだ」とすごく悲しい気持ちに。東北に来てから、この時点では岩手山くらいしかまともに晴れた山行がなく、他は全部曇天か雨。テンションがさらに下がりながらもなんとか登頂しましたが、山頂はかなりの寒さでとても長居できないので、写真を撮って早々に撤退。


これだけは撮りました。

沢のようになった道を進み、なんとか下山。道中、壮年の男女が下山していましたが方や半袖、方やタンクトップで合羽もなにもない軽装備。この天気でよくあんな軽装で・・・と半ば呆れましたが、山でこういった明らかに軽装備過ぎる人を見かけるとウンザリします。いくら自己責任とはいえ、あまりにも舐めてかかりすぎなのではないかと感じます。

そんな事を考えながら、合羽がびしょ濡れになりつつも無事下山。さて、温泉でも検索するか、と思いiPhoneを見たら圏外。ここ圏外なんだ、と思いつつ少し車を走らせてネットが繋がったところで温泉を検索。温泉は見つかりましたが、ネットの状態がどうもおかしい。嫌な予感がしつつ車を走らせてみると、やはりネットがおかしい。どう考えても圏外ではないところで圏外になっており、圏外→3G→LTE、というのを繰り返す。これはヤバイぞと思いながら、とりあえず温泉(大江戸温泉物語あいづ)に到着。温泉に浸かりながらも、挙動のおかしいiPhoneの事で頭がいっぱい、心ここに在らずでした。その温泉には運がいいことにネットに繋がるPCが置いてあったので、翌日行く予定の観光地の住所だけ控えておくことに。

免停の恐怖というのもありましたが、スマホの不調もまた恐怖です。思えば、車とスマホというのはこの旅を支える2本のライフラインで、いずれかが崩れれば旅が成り立たなくなります。それくらい、このふたつは重要で、特にスマホは一台でどれだけ何役もこなしていたのか、トラブルが発生して改めて気づかされました(スマホの便利さは以前もブログに書きましたが・・・)。

とりあえずこの日はスーパーで食材を買い、行く予定だった道の駅・あいづへ。スマホよ明日には直っていてくれ!と祈りつつ、この日も半ば寝落ちするように就寝。この日は負の感情が津波のように押し寄せる一日となりました。

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