仕事とクライミングの話。

一昨日の話。飲みながら、上司に熱くこんなことを語った。

仕事もクライミングも、私にとっては同列です。片方はお金が入ってきて片方はお金が出て行く、私にとってはその差しかありません。仕事だけが自分の全力を賭けられるものだとは思いません。スピリッツのたちが、私の情熱に火をつけてくれるので、正直に言ってしまうと仕事よりもクライミングのほうが今の自分にとっては大事です。もちろん、クライミング以上に自分に火をつける要因が仕事にあればそちらに傾倒することもあり得ますが、今はそれが見えません。

実際、何を生業にしよう、というのはまだ決め兼ねている。

「山に登る、岩に登る」という、興味が無い人達にとっては無駄とも思える行為に対して、情熱を捧げる人達がいて、さらに、より登れるよう新しい道具を開発するメーカーがいる、ということに、最近すごく興味がある。

車や飛行機が発明されて、そういった意味では既に「楽に登る」方法が確立されているにもかかわらず、自分の脚や手で登ることにこだわり、そのこだわる人たちに応えるために道具が開発されていく。。。という部分に、説明のできない”熱い”ものを感じる。

言ってしまえば山も岩も「娯楽」という一言になってしまうかもしれないが、登る側も、開発する側も、道具を売る店側も、とにかく「登る」「生き延びる」ことに対して真剣に追求している。そこがシビれる。

水泳道具やスキー道具なども同じかもしれない。泳ぐことや滑ることは人生に必須ではないが、それでも、ある人にとってはそれが人生の全てで、より泳げる・滑れるようにウェアや道具も日々進歩していく。俺の知らないところで。

こういう
“多くの人には意味は無いけれど、一部の人達にとってはそれが全て”
みたいなものに、憧れるというか、自分も関わりたいなと、最近は強く思う。それが、自分にとってはクライミングなのではないか、と。今の自分は思っている。

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