中央アルプスを縦走した翌週末、10月1日(日)~2日(月)。この2日間、俺は再び中央アルプスにいました。このときの目的は、キツイ登山をすることではなく、母と紅葉狩りをすること。日本に一時帰国中で、その間色々なことがありおそらく心身ともに疲れきっているであろう母へせめてもの親孝行をしよう、ということで、空木岳から下山中すでに頭の中にはこの計画があり、誘ってみたら「是非!!」ということだったので実現したのでした。
最初は木曽駒ヶ岳まで登っちゃう!?という案もあったのですが、色々考えるといきなりそれはキツイだろう、ということで、千畳敷の遊歩道を散策することで落ち着きました。平日に連絡を取り合い合流場所や時間、宿泊先など細かく決めていき、散策するにも装備が一切ない母はモンベルに買い出しに行ったりなど、慌しく準備を進めていきました。合流場所は駒ヶ根インターの高速バス停と決め、合流時間は日曜日の午前10時半くらい。この2日間は天気予報が微妙で、日曜日が晴れのち曇り、月曜日が曇りのち雨、みたいな感じだったので、千畳敷には初日に行ってしまおう、ということにしていました。
千葉から向かう俺はバスタ新宿午前6:55発のバスで駒ヶ根へ。4時台に起きて5時台に家を出ました。無事バスに間に合い、駒ヶ根インターで下車。ロープウェイ乗り場行きのバスが来るバス停で母と合流し、少ししたら来たバスに乗りロープウェイ乗り場へ出発。母と2人で旅行したのは思い返しても今回が初めてで、今後はもっと色々なところに行ってみたい。
前の週と同じルートでぐんぐん高度を上げていくバス。この時点での天気はまあまあで、雲がかかっていましたが青空も覗いており、期待できる天候でした。ロープウェイ乗り場には11:30くらいに着く予定でしたが、バスの運転手より「残念なお知らせです」というアナウンスと共に告げられたのは「現時点でロープウェイは1時間半待ちとのことです」という情報。2時間以上待つことも覚悟していたので、1時間半くらいならまあ許容範囲です。この時期の千畳敷はとにかく人気なので、早朝に並ぶとかしない限り少なくとも1時間は確実に並びます。バスはあっという間にロープウェイ乗り場に着き、そこには
よくもこんなに集まったな、というくらい物凄い人でした。整理券をもらい、時間があるのでとりあえず昼食を摂ることにしました。ちょっとした食堂みたいなのがあったので、そこで蕎麦とおやきを買いしばし休憩。食事を摂っただけでは時間が余りすぎだったので、ロープウェイ乗り場周辺を散策することにしました。「熊出没注意」の看板におびえたりしながらその辺を散策し、ロープウェイ乗り場に戻ってきたらいい時間になっており、少ししたら番が回ってきました。2週連続のロープウェイです。
ロープウェイに乗る時間は約7分。一瞬で2,600mの世界に到着です。人生で一番標高が高いところに来た、と喜ぶ母。でも驚くのはまだ早く、ロープウェイ乗り場から窓の外を覗けば目の前には南アルプスの稜線!これを一番見せたかったので、こんな景色がある、というのは伝えずにここまで連れてきたのでした。
とにかく景色に驚き喜んでいる母を見て、本当に連れてきてよかったと思いました。でもまだこの日は始まったばかり。建物を半周回って反対側にまわると、そこには前週末も見た千畳敷カールの有名な景色が。
紅葉は1週間後くらいが見頃かな、という印象でしたが、それでも目の前の山岳風景は相変わらず圧巻です。帰りのロープウェイの整理券をもらい(2時間待ち)、その足でそこから遊歩道コースをぐるっと回る予定だったのですが、せっかくここまで来たので少しだけ木曽駒ヶ岳方面へ登ってみることにしました。母にとっては人生初?の登山体験だったそうな。少し標高を上げると、綺麗に紅葉しているエリアもあり、また風景にも変化があったりなど、親子での山登りを楽しみました。
木曽駒ヶ岳への最初の急登を半分くらい登り、そのまま上に行くと時間的に戻れなくなるということもあり遊歩道の方へ引返す。母初登山の記録は、2,743mでした。標高は記録では144m上げたようで、初登山としてはいい記録なのでは!?
ぐるっと遊歩道を回ったところに撮影スポットがあり、他の登山者の方に親子写真を撮っていただきました。2人でこうして写真を撮るというのも、ずいぶん久し振りな気がします。
散策後、少し時間が余ったのでコーヒーを買って飲みながら南アルプスを眺めて過ごしました。この非現実感!これだから山に来るのはやめられません。お土産を買ったりしていたらロープウェイの時間になったので、7分で午前中いたロープウェイ乗り場に戻る。バスもすぐに来ていたので、山道を一気に降りていきました。
楽しかった千畳敷カール散策は終わってしまいましたが、2日間の旅行はまだ初日。旅館へのチェックインすら済ませていないので旅はまだ始まったばかりです。菅の台バスセンターよりも少し標高の高いところにある旅館を予約していたので、少し手前でバスを降り旅館へ。スタッフの気遣いが素晴らしい良い旅館でした。滅多にない2人旅なので、今回は露天風呂付きの豪華なお部屋です。
荷解きをしたり浴場に行ったりしていたらいつの間にか夕食の時間。コース料理ということでどんなものが出るか楽しみにしていた夕食は、味もさることながら量がすごい!!これでもかというくらい料理が出てきて、食後部屋に戻ったあと3時間くらい文字通り動けませんでした。
部屋に戻って3時間くらいテレビを見たり雑談しながら過ごし、0時前に滑り込みで大浴場に入ったあと、就寝。朝一から動き続けていた一日が終わり、二日目に続いていきます。
二日目に続く(執筆中)→
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