プラナン・クライミング紀行: DAY 5

早いものでアオナンでの滞在も五日目。クアラルンプールを含めた旅全体としても折り返し地点となりました。

旅五日目:2月3日(月)

朝7:20起床。本が二冊2段ベッドの隙間に落ちいて朝から焦りました。2段ベッドの下についているロッカースペースに身体をもぐりこませて無理やりピックアップし事なきを得る。朝からなにをやっているのか。7時半に前日同様向かいの屋台で朝ごはんを済ませ、シャキッとさせるためファミマで缶コーヒーを買いホステルに戻りました。

8時にKARST CLIMBINGに行くと店舗の前にアジア人ぽい男性が座っている。話しかけてみたところ彼もガイドに参加する予定ということで、聞くとシンガポール人とのこと。シンガポールからクラビーまでは直行便がありわずか1時間のフライト。クラビー空港からライレイビーチまでの移動を含めても千葉から小川山に車で行くよりも近い。さらに時差で1時間が相殺されるのでまるで飛行機での移動時間がないように感じるのだとか何とか…クラビーに来るのは4回目だそうです。彼はNさんという名前でした。そしてこの日はNさんに加えて初日のドイツ人Cさんが再び参加。楽しい一日になりそうです。

この日まず向かったのはガイド二日目の午後に粘り落としたルート「Muay Thai」のあるMuay Thai Wallエリア。例のごとく俺がリードで先行し残りのメンバーがトップロープで続きます。Nさんはまだリードの結び替えに自信がないらしくトップロープのみとしていました。Muay Thai Wallエリアで2本登り、その後隣のOne-Two-Three Wallに移動しました。この日特に嬉しかったのはガイド二日目の最後に落とし損ねた「Short & Savage」とガイド初日に落とし損ねた「Make A Way」を落とせたこと。次いつ来られるか分からないのでやり残しが少なくなったことは喜ばしい。この日登った内容は以下のとおり。

Muay Thai Wall

  1. Tamadaを隣の6aと繋げて長くした版 5? mOS
  2. Valentine 6a+ mOS

One-Two-Three Wall

  1. Short & Savage 6b mRP
  2. Ymer, The Giant 6a+ 1テン
  3. Ymer, The Giant 6a+ RP
    ※ここでランチを挟み、14:40再開
    ※Cさんは午前のみ、Nさんは午後も続行
  4. We Sad 6a+ mOS
  5. Make A Way 6a+ mRP

Muay Thai Wall

  1. Bad Boy 6b 3テン
  2. ※初日の6a+から分岐するルート

それでは写真とともに振り返ってみたいと思います。

Short & Savage登攀中

まずこれはモンさんの奥さん?のLoさんが「Short & Savage」登攀中に撮ってくれた写真。一つ目の核心である下部はすでに突破しており、写真よりもう少し上が最後の核心。ムーブを全部覚えていたのでこの日は一発で落とせました。

Ymer, The Giant登攀中

Nさんが撮ってくれたこれは「Ymer, The Giant」。ルートが長く初トライ時は途中でパンプしてワンテンしてしまいました。クイックドローを残した状態で降下し、再トライしてRP。グレードがそこまで高くないルートということもありそこまで難しくはなく、長かろうがなんだろうがこういったルートを一発で落とせる実力をつけたいところ。

We Sad登攀中

ダブルダイノスタートのパワフルな「We Sad」のダイノパート攻略中のNさん。この箇所をやりすぎて指の皮がめくれるという事案が発生し、これがNさんのこの日最後のクライミングとなりました。

Make A Way登攀中

Nさんが撮ってくれたこれはガイド初日に完登し損ねた「Make A Way」。ガイド初日の反省を生かしレストできるところで思いっきりレストして無事完登。この日は結構蒸し暑く汗が止まらないので日本での登山時同様手ぬぐいを頭に巻きました。

概ね気持ち良く登れたこの日でしたが、最後の最後にトライした「Bad Boy」はかなりきつかった。ガイド初日に登った「Nuat Hin」の途中から分岐し上部が難しくなるルートですが、ボルダーチックでかなり前腕をもっていかれます。これもまたかなり面白いルートで結果的に宿題として残ってしまったのでいずれリベンジの機会を設けたい。

そして16:40にボートに乗り、アオナンへ。自分の中ではガイド二日目の「Muay Thai」がこの旅全体を通したハイライトで、この日は高グレードのルートに挑戦するというよりはやり残したルートを回収しつつ楽しく登った一日といった印象です。

Ao Nam Maoの桟橋に到着したあたりで、NさんがハーネスとレンタルチョークバッグをMuay Thai Wallエリアに忘れたことを思い出すという珍ハプニングも発生しましたが、4月にまた訪れる予定があるということなのでそのときに回収ですかね、Nさん。

帰宅後、パンツとTシャツのストックがなくなりつつあったのでシャワーを浴びながらボディソープで洗い部屋のベッド脇と梯子に干すという荒業を敢行。

もはや自分ち

もはや自分ち。一人旅で誰に会うわけでもなく、いずれにせよ汗だくになるのでこんなもんでいいんです。この夜夕食を摂るために入ったレストランにて日本人親子(両親と小さい子供二人)が入ってくる。クラビーでは会うべくして日本人に会いましたが、アオナンで偶然日本人に会うのは初めてでした。

夕食後は部屋で友人らとLINEして0時前に就寝。日本から申し込んでいたガイドはこの日で終了、翌日は追加で申し込んだガイドの日です。

旅六日目、クライミングとしては四日目に続く→

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