一番のエコとは

何を隠そう昔からこち亀が大好きで、人生の要所々々で両さんの言葉が胸に刺さります。去年の夏読んだ話の一コマで両さんが言っていた「一番のエコは物を買わない事だ!」という考え方は目からウロコでした。

建築関連の業界にいる中で、徐々に「世の中にこれ以上建物が必要なのか?」という考えに至るようになりました。災害などで住むところがなく切迫した状況の人が多い中、高級な建材を売るという今の仕事にどんどん疑問が湧くようになりました。俺はもっと物は大事に使ってミニマムに生活するライフスタイルに向かっているのに、売っているのはブランドやショッピングセンターの内外装というのは明らかに真逆の方向で、そういった意味で今年の6月に仕事を辞めるということを決めたという経緯があります。

家から「これは必要だろうか?」と思うものをどんどん処分していくと、家の中の多くの物は実際には必要なかったと気付きます。テレビも売り、電子レンジも売り、服も山や岩で使うもの以外は綺麗さっぱりリサイクルに出してしまった後、部屋に残ったものは山道具ぐらいのものです。しかもその山道具も車に殆ど詰めてしまえると考えると、じゃあそもそも部屋自体が必要なのか?という考えにすら至ります。実際、去年の3月末からエクセルファイルで自作した家計簿を事細かく付けていますが、物を減らし買うことを抑えるにつれてどんどん出費は少なくなり、計算上おそらく働く日数を半分くらいにしても普通に生活できるような状況です。

正直なところ、今は「何も売りたくない」というのが本心で、何を売ろうとしても「今あるものでまかなえるのでは?」という疑問が必ず湧きます。これでは現代社会で生きていくのが困難になるのが必至で、「だったら何も売らず消費を極力抑えた旅に半年くらい出たらどうなのか」という事で7月からの旅を計画したというのも動機の一つではあります。

ミニマム・シンプルで、自分の好きなこと(岩・山、等)以外は極力排除した生活がどういうものなのか、というのを一度味わってみるのも面白いのではないか。したり顔で「今後のキャリアのためには~」なんて一般論的なアドバイスをしてくる人も中にはいますが、今の所得ですら十分な以上キャリアアップには全くもって興味がなく、むしろ所得が下がってもいいから自由気ままに生きたほうが楽しいのではないかと思います。

いずれにせよ、まずは実行して自分の人生で試してみるのが一番手っ取り早いので、今年の年末に自分がどう考えているのかが楽しみです。

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