道の駅にたどり着いた前回のブログに引き続き、出羽三山登山当日の記録です。前回来たときと同じく、姥沢の登山口から登ります。4時台に起きたと記憶しており、出発の準備ができたら30分程度の距離にある登山口に向かいます。この朝はまさかの完全な曇り。登山口に登る山道は完全にガスの中でした。5人とも絶望的な気分になったのは言うまでもありませんが、ここまで来たら登るしかありません。登山口に到着し、朝食を摂りながら登山の準備。と、その間に青空が見え隠れし始めました。このまま晴れるのか・・・?なんてことは極力期待せず無心でいることを心がけ、5時半過ぎに登山開始しました。
そして5時50分くらい。山の稜線から太陽が顔を覗かせあたり一面明るくなってきました。
ちょうどこの時期は巨大な台風が日本に接近しており親からも山に行くことを心配されたりもしましたが、結果的に東北まで北上して大正解だったようです。
分岐点の牛首には6時50分くらいに到着。コースタイム2時間20分ということですがわずか1時間15分で到着・・・コースタイムが余裕持ちすぎな気がしないでもない。
そして少し登ったところで左側に日本海と鳥海山が現れました!
最高すぎる。しかも下界はまだまだ暑いのに標高を上げるにつれて徐々に涼しくなっていきました。
振り返ってもこの景色。写真で言うと左下から上がってきましたが、稜線沿いに写真の奥に進むといずれは湯殿山に到達するルートです。そして7時20分過ぎ、分岐からの登り坂を越えるとそこには・・・
月山神社と鳥海山!このビクトリーロードを神社に向けて前進していきます。前回はこのあたり一帯が完全にガスっておりまったく異なる景色でした。
さて、月山神社が一番標高の高い位置ではありますが、月山の山頂は神社から逸れた裏側にあります。全員参拝を済ませたらそこに向かうべく神社の石垣を巻くようにして山頂に向かいました。
そして・・・
三角点タッチ!これは俺とI氏と先生の三人ですね。
秋田県方面の眺望が抜群すぎます。山頂は景色は抜群ですがあまり広くなくまた強風が吹いていたので、食事を摂るため来た道を戻ります。
相談して食事はこのブログの上の方で「登り坂を越えると~」と書いているあたりで摂ることにしました。とにかくこの日は真上に雲がなく最高の登山日和。下山する前にヨガ写真を撮ろうという謎企画が持ち上がる。
ジャケットの色でオレンジがOGT、黄色がI氏、青がちゃんMです。ちなみに先生はピンク、俺は紺色。戦隊ものか。
さて、この日は湯殿山と羽黒山も巡る予定。名残惜しすぎますが下山開始です。
道中、トレランの集団がランニングせずに山頂を目指すという奇異な光景を目撃。あれはなんだったのだろうか。通過した先にちょうどベンチがあったので腰掛けて景色を堪能。空気も澄んでおり本当に最高でした。そこから先、木道を歩ききると樹林帯に入り景色がなくなります。そこからはハイペースで進み10時15分過ぎに駐車場に戻ってきました。ゆるすぎるコースタイム2時間40分に対してちょうど半分の1時間20分で下山しました。
この旅の目的は月山の登頂ではなく出羽三山を巡ること。月山を下山してもまだ旅は終わりません。おそらく一番汗をかくのは出羽三山の中でも羽黒山なので、温泉は最後にとっておきまずは月山からアクセスの良い湯殿山に向かいました。湯殿山の巨大な鳥居は相変わらず特徴的でインパクトがあります。
湯殿山といえばおくのほそ道でも松雄芭蕉が「語られぬ湯殿にぬらす袂かな」と残されたように”清浄神秘の霊場”。ここでは実に特異な体験が出来ますが前回同様なにも書かないこととします…。
さて、強烈な日差しの中を車まで戻り次は羽黒山へ移動します。目的地を誤って設定し道を間違えたりしながらも13時過ぎに羽黒山の麓に到着。2,446段の石段を登るプチ登山準備を整えたら早速出発します。相変わらず五重塔が素晴らしい雰囲気です!
そして延々と続く石段を登ります。この日はとにかく暑く、汗が止まらない!水もあっという間に飲み干し午前中に登った月山よりきつかったんじゃないかという印象です。
所要時間約50分。14時15分くらいに山頂に到着しました。残念ながらこの日は茅葺屋根の張り替え作業を行っておりその全貌は見られませんでしたがきっとまた訪れることになる予感がしています。
そして一気に下山。ちゃんMとOGTが少し遅れて歩いていたので、時間調整するために前回は立ち寄らなかった須賀の滝に立ち寄りました。ちょうど太陽が目の前にあり後光が差しています・・・!
左側にあるのが羽黒山祓川岩戸別神社(いわとわけじんじゃ)で御祭神は天手力雄命(あめのたぢからお)。技芸上達やスポーツの神とされているとのことで参拝してから立ち去りました。
そしてそこから少し歩けば祓川神橋、そして階段を上がれば入り口にある随神門です。入り口に戻ったら、まずは水分補給!!信じられないくらい汗をかきました。そしてようやく温泉です。今回は羽黒山から車で10分くらいの場所にある「やまぶし温泉ゆぽか」に向かいました。広い露天風呂にくつろげるスペースもあり、これで料金450円は相当お得です。風呂から出た後のパインサイダーが最高でした。
駐車場に戻ったところでトラブル発生。I氏の車がライトつけっぱなしでバッテリーが上がっている!少し前に俺のジャンプスターターも壊れたのでその場でエンジンをかける術がなかったのですが、ブースターケーブルがないかゆぽかの人にI氏が確認しに行ったところケーブルをもったゆぽかの人と一緒に戻ってくるではないですか。これは僥倖!バッテリー同士を繋いで事なきを得ました。
そんなこんなで16時も過ぎ。この日のうちに関東に戻るにしてはかなり攻めた時間帯です。食事してから帰ろう、ということになり山形市内の仁亭というレストランに行くことになりました。高速を使用し1時間半くらいの行程なのですがここで別の問題が(自分に)発生。
とにかく鬼眠い。目を覚まそうと色々頑張りましたがとにかく眠く、路肩に停車しようか本気で迷ったくらいでしたがなんとか眠気が過ぎ去りこれもまた事なきを得ました。店に着く前に満タンまで給油し、さらにイオン山形北店に立ち寄りお土産の佐藤錦ポッキーを入手したらようやく仁亭です。
仁亭(食べログ)
https://tabelog.com/yamagata/A0601/A060101/6002932/
結構混んでいましたが待ち時間の間に注文を済ませておき、席が空いて座ってからはすぐに食事が運ばれてきた印象です。俺が頼んだのはデミかつ定食。空腹だったので相当回復しました。
さて、あまり悠長にのんびりはしていられません。食事を終えたらすぐに出発です。高速に乗る前にセブンでメガシャキを2本購入。そこでは今まで見たことがないくらいトイレを我慢できない親父が店内の飛び込んでくるというハプニングなどありました。この時点で19時5分。我々はいったいいつになったら山形県を出るのだろうか。そして高速に乗り、一度那須高原SAで合流して軽く休憩したらそこで車2台は解散です。こちらの車は先生を乗せて一路東京方面へ。そしてようやく最寄のICから高速を降り、大ピンチだったガソリンを補給したのが0時ちょっと前。車の仕様を鑑みるとガソリンは残り1L程度だったと思われます・・・。
なんとか0時過ぎには帰宅し、弾丸とも言える山形の旅はこうして終わりを迎えました。非常に楽しかった反面、さすがに距離がありすぎるので普通の週末にやるものではないなという学びもあったりなかったり。
そして翌週末は山にこそ行かなかったものの、休日お出かけパスを使用した電車での小旅行を企画し実行に移すことになります。
東北の旅・完
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