福岡放浪記: さらば九州、また会う日まで。

前回のブログを書いたあと、駐車場を探しに移動し、車を停めたら待ち合わせしていた居酒屋へ。

居酒屋みわちゃん
https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400203/40001484/

新鮮な魚を食べられる居酒屋ということで、合流したあとは刺身など食べながら話に花を咲かせました。この友人と知り合ったのはトロント。最後に会ったのはトロントなのでおそらく2011年以来5年振り。当時はお互い山をやっていなかったのに現在は二人とも山をやっており、さらにこの友人は某山岳メーカーにて勤務中。人生分からないものです。昔話は殆どせず、閉店まで山のことを話し込んでいました。そしてその日は友人の厚意で友人宅に泊めて頂けることに。部屋に転がっていた各地の山と高原地図を見ながら再び話し込み、午前3時過ぎ就寝。ここ最近でもっとも遅い就寝時間でした。

※※※

翌11月25日。お礼を言って朝7時に友人宅を発ち、駐車場で車をピックアップして出発したのが8時ちょっと前。この日は関門海峡を渡り山口入りする予定でした。長い移動の間に何箇所か観光するプランを立てており、まず向かったのは宮地嶽神社。でかい駐車場に車を停めて表参道を歩き、階段を登ると目の前に山が見えました。


奥に聳えているのが宮地(嶽)山。


神社と山がセットで見える景観はいいですね~。

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楼門をくぐると本堂があります。

本堂を見てもとりたてて思うところはなかったのですが、今宮地嶽神社で検索してみるとこの本堂は「日本一の注連縄(しめなわ)」で有名だという。この日はその注連縄が外されていたようで、なぜだろうと思って調べてみたところ・・・

大しめ祭
http://www.crossroadfukuoka.jp/event/?mode=detail&id=400000008143

3年に一回の掛け換えが今年だそうで、おそらくそのために外された模様・・・せっかくなら見ておきたかった!そんな見れなかった注連縄以外にもここには見所がいくつかありました。まずは不動神社。宮地嶽神社で行える奥の宮八社巡りのうちの一社ですが、なんでも「九州国立博物館に展示の国宝10数点が出土した日本最大級の石室古墳」であるらしく、国の指定史跡ということです。

今調べていて偶然知りましたが、1年に3回だけこの中に入れる日があるそうです(こちらのブログで紹介されていました)。


宮地嶽神社で頂いた御朱印。

参拝を済ませて御朱印を頂いたあと、車に戻るため鳥居をくぐり階段まで来てみたところ・・・


なにこの海まで一直線に続く道!?

一本の道がずばーん!と海まで続いており実に見応えがありました。登ってきたときは振り返らなかったので全く気付かず。相変わらず事前知識なしでしたが、実はこの道、以前CMでロケ地として使用されていたようで結構有名みたいです。TVがないのでCMの存在をまったく知らず・・・ベタ踏み坂のときといい、全く意図せず有名なロケ地巡りをしています。

表参道を過ぎて最後の鳥居をくぐった際、ふと空を見上げると電線+鳥居のコラボレーションが。

電柱や電線のある風景って好きなんですよね。あの庵野秀明監督(山口県宇部市出身らしい・・・さっきまでその辺にいました)も電柱好きとして有名で、

「電柱に対する愛情が足りない!」
「電柱がなくなった東京なんて、何の魅力もない」
「電柱は文化遺産にするべき」

と、電柱愛あふれる名(迷?)言を残されています。2014年に「上を向いて歩こう」という無電柱化民間プロジェクトのサイトで公開された、赤富士に電柱を追加した絵が「むしろカッコいい」と話題になっていたのを思い出します。

今回の旅でも、特に路面電車が走る街では空を幾何学模様に切り取ったような電線の走り方がカッコいいな~なんて思いながら眺めたりしていました。

そんな電柱愛はさておき、この次に向かったのは平尾台というカルスト台地で有名な場所。岩が羊のように見えるということで楽しみにしていたのですが、移動している間に空がどんどん雲に覆われてしまい到着した時点ではこんな天候。

最初行ったときビジターセンターがなぜか無人で、展望台や展望場所をひたすら探しましたが見つからず、45分くらいして戻ってきたらなぜかそのときは人がいて上の写真が撮れるスポットを教えてくれたのでした。俺の45分!!ちなみにここ平尾台にはクライミングエリアもあるらしく、次回九州に来たときは先日登った経ヶ岳近くの野岳と合わせてクライミングにも繰り出したい。

平尾台(CLIMBING-net)
http://www.climbing-net.com/iwaba_detail/%E5%B9%B3%E5%B0%BE%E5%8F%B0/

天気が悪くテンションが落ちた平尾台から向かったのは門司港にある「門司港レトロエリア」。名前のまんまでレトロな雰囲気のエリアなんですが、レトロな雰囲気を醸し出している建物に対して土産屋の数が多い!通りがかった女の子3人組も「お土産屋ばっかじゃない?」とか話していました。天気は回復しこの日は以降晴れが続きます。


門司港から見た関門橋。対岸は本州です。


ヨーロッパ調のこんな建物がちらほら。


展望タワー。

門司港はなぜか焼きカレーが有名らしいので、この日のランチは焼きカレー。伽哩本舗という店に入ろうとしたところ準備中になっていたので、近くの「ポレポレ」という店へ。店内に入って席に座り店内を眺めてみると、壁に森や山の写真が。一枚は間違いなく屋久島、もう一枚は遠くに阿蘇山が見えていたのでおそらく九重連山、そしてもう一枚も山の写真で火口がカッコいい。眺めていたらカウンター越しに料理中の店主の方が「宮崎の高千穂というところです」と教えて下さいました。こっちの写真は九重連山ですね?と聞くとやはりそうで、「お客さんも山やられるんですね?」なんて会話を少し楽しむ。色んなところで出会いがあります。タイミングがずれて伽哩本舗からポレポレに変えたあたり、平尾台の45分も無駄ではなかったのかもしれない。

焼きカレーのあとはついに関門海峡を渡り本州へ。タイトルの「さらば九州、また会う日まで」は、まさしくこのとき思っていたことでした。短い期間でしたが九重連山で最高の景色が見れたり、災害過去の出来事を勉強したり、友達と再会したり・・・思い出がギュッと詰まっています。同じ日ですが、本州に渡った後の部分は次のブログにて。

続く→

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