日光観光から数日経った11月24日(土)。この日の夜から、ブログのタイトルである天城山への旅が始まるのでした。はたしてどんな旅になったのか?まずはチームのメンバーを紹介したい。
チーム紹介
それでは早速、2泊3日にわたる珍道中を振り返っていきたいと思います。
登山前日、11月24日(土)
振り返ってみればブログを書いている現時点からちょうど1ヶ月前です。日々面白いことばかりが起き毎日が嵐のように過ぎ去っていきます。11月24日は、I氏とAを連れてまずは自宅に向かいますが、天城山までは多少距離があるので夜のうちに出発する予定でした。スーパーで買出しを済ませ、牛丼屋で夕食を済ませたら自宅に向かい、準備が済んだらすぐに出発です。
この日の目的地は静岡県の某〇の駅。タントはまだ直っておらず代車に荷物を積んでの出発です。広さ的に3人寝られる車ではないので、一人はテント泊、二人は車中泊という予定でした。出発後、行程を半分くらい過ぎた時点で寝袋を忘れたことに気付く俺。完全に青ざめましたが、戻ることが出来るはずもなく諦めてそのまま目的地に向かいました。
目的地には日をまたいだ0時台には着いたと記憶しており、テントを張って準備が出来たら寝る…前に宴会です。近くのコンビニで梅酒のパックとつまみを買い込み、お湯を沸かして梅酒のお湯割りで乾杯です。テントの中で呑むお酒は何故ここまで美味しいのだろうか。
I氏をテントの中に残し、俺とAは車の中に撤収。寝袋を忘れたことを大後悔する一夜の始まりです。
登山当日、11月25日(日)
7時起床予定だったと記憶していますが、6時くらいに完全に目が覚めており、とにかく
さすがにこの時期の車中泊で寝袋無しは酷でした。7時過ぎに全員起床し、テントも畳み出発の準備を整える。この場所は富士山からすぐ近くにあり、駐車場から見る富士山も圧巻でした。
すぐに出発し、一路天城山登山口の駐車場へ。途中山道で鹿に遭遇しながら、9時半くらいに駐車場に到着。支度をしたらすぐに出発。今年18回目の登山です。
天城山は丹沢のような雰囲気で、そこまで傾斜のキツくない登山道を進んでいきます。天城山、という山は実はなく、万三郎岳というのが所謂天城山の中で一番高い山。もちろんここを目指します。途中、四辻という場所より分岐があり、万二郎岳方面、シャクナゲコース方面のどちらからでも万三郎岳に到達できます。今回は万二郎岳経由で万三郎岳に向かうことにしていました。
ここからは特に撮影スポットもなく、延々と山道が続きます。何故か「富士山のときよりキツい」と耳を疑いたくなるようなことをぼやくAを叱咤激励していたらすぐに万二郎岳に到着しました。
Aに頑張れと声をかけつつ、少し休憩したら年配グループが出発する前に登山再開です。ここから万三郎岳までは最初平坦な道が続き、途中アップダウンがありながら、最後のほうに急登がありました。
登山開始後1時間20分で山頂到着。あっという間に登山が終わったような印象でした。前回の登山が日光白根山の激キツい登りだったこともあり、かなり余裕の山行となりました。大菩薩嶺や西吾妻のように、ここもまた展望のない山頂で、樹林帯に囲まれており少し残念でした。
山頂に到着したところで、まずは昼飯です。俺の昼飯は同じ週の木曜日に巻き込まれたとある宴会のダーツ大会で勝ち取ったKINGサイズのカップヌードル。
そしてAも同じくカップ麺だったのですが、「店員が箸を入れていない!!」と騒ぎ出す。箸をセルフで入れるタイプの店だったわけですが今更どうしようもなく、「この際枝を削って何とかしよう」という流れに。さっそくちょうどよいサイズの枝を見つけ、ナイフで削り始めました。
枝を削るのに意外と時間がかかり、「この際1本で食べます」と枝一本でカップヌードルを食べ始めるA。
サバイバル能力の高い一面を見せたAでした(登りでバテてましたが)。さて、昼食が終わったら下山です。下山中、チラッと見えた海と富士山がなかなかの景観。やはり山は景色がないと。
下山に使用したコースはシャクナゲコースというくらいなのでおそらくシーズン中は石楠花が咲いて綺麗なのかもしれませんが、この時期は花は全く咲いておらず、そもそも花を愛でるような三人ではないのでとにかく早く帰ることを優先しました。そして13時過ぎ、下山。昼食も含めてトータル3時間20分くらいの良い運動になりました。
冒頭の写真の縦走路入口の反対側の表示がおつかれさまでした、といのは粋な計らいです。
さて、この旅は天城山ではまだまだ終わらない、どころか、もしかしたらここからが本番だったかもしれません。下山したのでまずは温泉です。調べてみると来た方向とは違う海岸のほうへ山を下ると『伊豆高原のゆ』という日帰り温泉があるということで、早速そこに向かってみることにしました。伊豆高原のゆは温泉の気持ち良さもさることながら、設備が新しく休憩スペースもかなり広くとってあるので、なんならここに一日中いられるくらい居心地の良い日帰り温泉でした。が、せっかく伊豆に来たのにここで一日過ごしたら勿体無いので、次の行動に移ります。
伊豆でまず思いつくのは、城ヶ崎海岸です。時間が遅くさらにクライミングの道具がないので行ったところでクライミングはできませんが、先日の山野井泰史氏の講演会でも城ヶ崎海岸の名前が何度も挙がっておりちょうどI氏も興味を持っていたので、見に行ってみることにしました。日帰り温泉から城ヶ崎海岸は目と鼻の先です。
車を無料駐車場に停めて、少し距離はありますが懸垂下降などの必要がない『あかねの浜』というエリアに向かいます。途中も何度か海が目の前にバーン!と現れる場所があり立ち止まりそうになりましたが、まずは目的地に向かいます。時間的にもうクライマーの皆様はいないかな?と思いながら歩いていくと、途中4、5名のクライマーのグループとすれ違う。まだ少し残っているかも、と思いあかねの浜に着くと、やはりクライミングを楽しんでいる方々がまだいました。
今年の年末はクライミング仲間らと城ヶ崎海岸に行く予定ですが、やはり雰囲気が良くなにしろ暖かい!!寒いの苦手な俺にはこれがかなり重要なのです。トポを持参していなかったのでルートは分かりませんでしたが、おそらくここにルートがあるであろう場所でI氏に2手くらい登ってみてもらう。
初外岩?と言っていいほど登ってはいませんが、やはり外で岩に触るのは良いものです。と言っているあたり変態じみていますが、本当に外で岩に触れると外岩をやりたくなります。
この時点で16時過ぎ。車に戻りそこから移動、と考えると、ちょうど夕食の時間が近づいてきました。車に戻り色々と調べたところ、萬望亭という食事処が良さそうだったのでそこに向かうことにしました。
メニューがいろいろあったので迷いましたが、店員さんの説明を聞いて『金の石焼丼』にしました。これは焼いた金目鯛が石焼丼に乗って出てくるもの。最初は特製のタレをかけて、残りをお茶漬けにして食べるというもので…説明を聞いているときからよだれが出そうでしたが、出てきた品物(しかも出てくるのがものすごく早い)がまたたまらなく美味そう!!!
器が熱いので、タレをかけるとジュワ~、という音を立てます。鯛もタレも美味しくて、それでいて1,500円くらいと個人的には大満足でした。
食事を摂りながら夕食後の計画を立てていたところ、やはりみんなでお酒を飲み交わしたいよね、という話になり、全員でうちに向かうことになりました。
食事が済み、会計を済ませたら車に乗り込み一路千葉へ。山あり海あり海の幸ありの大満足な一日でしたが、まだこの日は終わっていません。渋滞に巻き込まれたりしつつも、最寄のスーパーに22時前に到着。ジンのボトルを一本買ったのですが、これが後ほど大惨事を巻き起こすことになるとはこのとき誰も…いや、少しは予測していたのだろうか。
帰宅し、荷解きをして着替えたら、飲み会の準備を整えてゲーム大会です。以前友人宅でもゲーム大会をしましたが、今回もまたスーファミのゲームでひたすら盛り上がります。
そしてどれくらい飲んだかわからない、全員酩酊状態の午前3時前。事件が起きました。いつの間にやら俺のベッドで横たわっていたAが、突然上半身を持ち上げるなり床にリバース。
とりあえずたたき起こしてトイレに放り込み、I氏と二人で清掃作業です。とはいえ俺もI氏もかなりふらふらの状態で、意識のあるうちにとりあえず可能な限り清掃しようということで奮戦しましたが、いつの間にやら熟睡していました。Aがトイレでぶっ倒れている写真もありますが、彼の名誉のためにここに掲載することは割愛いたします。
登山翌日、11月26日(月)
9時くらいに目が覚めると、まず状況把握に数秒かかり、そして数時間前の惨状を思い出しげんなりしたのでした。トイレに放り込んだはずのAがいつの間にか部屋に戻ってきて寝ており、トイレに行ってみるとそこもまた形容し難い惨状。
状況を改めて確認すると、前日買ったジンのボトルが完全に空いており、割るために買った炭酸系が余っている…ということは、結構な勢いで、しかも結構な濃度のジントニックもしくはジンバックを飲んでいたということになります。お酒を作っていたのはI氏だったとおぼろげに記憶していますが…定かではありません。
それはともかく、とりあえず部屋の惨状をリバース男に何とかさせるべく、朝からひたすら掃除してもらい、ある程度片付いたところで二人を最寄のJRの駅まで送っていったところでこの旅が終了しました。
天城山の部分よりも残りの部分の密度が濃く、まさしく珍道中といった内容の旅となりましたが、なんだかんだ楽しかったので良しとしましょう。
この日でまだ11月下旬。12月に入ってからもいろんな場所へ行ったり飲み会に巻き込まれたり旅をしたりと、慌しい日々が続いています。振り返りブログはまだまだ続きます。
←To be continued
おまけ
24日に車を預けた修理屋さんから連絡が入っており、電話をする時間がなかったので二人を送って帰宅した10時50分に遅ればせながらの折り返し電話。予想通り車の受け渡しが可能ということだったので、12時過ぎに車を無事受け取り、その場で支払いも完了。今回車をぶつけてきた相手は任意保険に加入していないという稀有な人物(正確には法人)で、損害の請求も直接本人とのやり取りです。ということでかかった諸経費を請求するわけですが、原状回復し切れていない部屋に戻るのも気分が滅入るので近くのスタバで費用を計算し、夕方先方に連絡。請求書の送り方の段取りを決め、この日のうちに請求書を送付しようやくケースクローズとなりました(数日後、無事入金されました)。
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