毎度おなじみ、道の駅で目覚めるところから『岩と食欲と私達』旅の五日目が始まります。
旅五日目、5月2日(木)
朝6時起床。昨日までとは打って変わって快晴でしたが、標高が高いのかかなり寒い。雨が降れば雨に文句を言い、天気が良くても寒いと文句を言う。天気に対する文句は尽きることがありません。
この日は快晴予報だったので霧島は混みそうです。登山口は駐車スペースが10数台と限られているようなので、支度を終えたらすぐに登山口へ向けて出発します。九重連山や赤城山のように、霧島にも『霧島山』という山はなく、このエリア一帯の山々の総称としての名前が霧島山です。最高峰は『韓国(からくに)岳』なので、一般的には韓国岳に登ったことで霧島山を登ったとされているようです。
韓国岳へのルートはいくつかありますが、旅の前に購入した山と高原地図によると霧島連山に含まれる新燃岳(しんもえだけ)の火山活動により一部登山道が閉鎖されているということで、地図上登山道が閉鎖されていないのは『大浪池登山口』からのルートのみでした。ということで選択の余地なく大浪池登山口に向かいます。
大浪池登山口には6時台に着きましたがこの時間で既に満車!ゴールデンウィーク恐るべしです。空いたスペースになんとか駐車することができました。もたもたしていると登山道も混みそうなので、朝食を摂りすぐに出発。この旅で初の登山であるのに加えて、I氏、Oさんという初の組み合わせでの登山です。
時刻は6:50。まずは登山口の名前にもなっている大浪池を目指します。ステップの細か過ぎる石段に少し辟易したものの、余裕のルートでウォームアップにはちょうど良かったです。
池というレベルのサイズじゃない大浪池ですが、この池を迂回して先に進みます。東回り・西回りと選べるうち、東回りのほうが若干コースタイムが長いので体力のある行きを長いほうで帰りを短いほうにするべく行きは東回りを選択しました。目の前に韓国岳が見える、絶景の道です。前日までの雨模様が嘘のような快晴でした。
上の写真で分かるように、緩やかに登っていくというよりは平坦な池のほとりから最後に一気に韓国岳に登りつめる感じで、特に山頂近くの最後の方の登りが結構な急登でなかなかの辛さでした。とはいえ体力のある三人なのであっという間に山頂に到着です。
まだ朝一でしたが山頂は結構な人混み。それでもすごい広い山頂だったのでまったく問題ありませんでした。
実はこの時期はちょうど新燃岳の噴火警戒レベルが下げられて登山道の規制が解除されていたので、新燃岳方面に向かう人も結構いました。新燃岳方面に向かうと下山口が登山口と異なるのですが、あの人たちはどうやって車まで戻ったのだろうか…バス?そんな新燃岳はど迫力で、普通に噴煙が吹き上がっており本当に登って大丈夫なのか甚だ疑問でした。
上の写真で手前の煙が出まくっている山が新燃岳、奥がまさしく天孫降臨の地・高千穂峰です。前日に天岩戸神社で話を聞いたばかりの我々の中ではかなりフレッシュな場所で、高千穂峰はいずれは登ってみたいと思わせる威風堂々とした山容でした。
超快晴ではありましたが遠方は少し霞んでおり、見える日には見えるという桜島はこの日は姿を見せていませんでした。桜島と聞いてアニメ・シンカリオンの敵のアジトを思い浮かべたのはおそらく、いや間違いなく自分だけである。
新燃岳方面に少しだけ歩くとちょっとした撮影スポットがあるようだったのでそっち方面に向かい、ひとしきり撮影を楽しみました。
撮影大会が終わったら昼食とコーヒーブレイクです。山頂で飲むコーヒーは何故こんなにも美味しいのだろうか。山頂は風が強く結構寒かったので、あまりのんびりとはせずに下山開始です。
下山時は登りで歩いたのとは反対側の西回り経由で大浪池を通過。韓国岳と大浪池の位置関係が変わり少し景色が変わりました。
分岐点に戻ってきた時点で10:30くらい。あとは登りで使用した道を戻るだけですが、この時間でも登ってくる人が結構いたことが印象に残っています。子供もたくさんいました。行きで辟易した細かいステップが下山時の足に堪えます!
そして登山口到着!時刻は10:50。山頂で大休憩を取ったにもかかわらず、コースタイムより1時間以上早く下山できました。
上の画像はこのときのログですが、見てのとおり一箇所様子がおかしいです。
スーパーマンみたいな動きをしているように見えますがもちろんそんなはずはありません。行きの東回りの途中でログが途絶えていることに気づきあわてて再録したところ、無理やりログがつながったのでこんなことになってしまいました。最近は山行途中にログが途絶えることが多くなってきました。2013年から使っているiPhone 5Sもさすがにもう寿命かもしれません。
さて、下山したらまず向かうのは温泉です。検索した結果、この日は『旅行人山荘』という温泉宿に向かうことにしました。到着した旅行人山荘は山の中にあるのにもかかわらず高級旅館のような佇まいでした。
日帰り温泉開始時間より少し前に着いたものの、対応してくださいました。登山と温泉のコンビネーションは何故ここまで抜群なのだろうか。
旅行人山荘(公式ページ)
https://ryokojin.com/
温泉後はOさんを空港へ送りがてら、昼食です(山の上で食べたのは何食だったのだろうか)。雰囲気の良い店だったものの、店員のおばちゃん連中の接客がここまで最悪になれるのかというほど最悪。旅行開始からここまで食事が奇跡的に当たりばかりだったこともあり、接客の悪さが際立ちました。店員に軽く文句を言ったら肩をポンとたたかれる始末です。ここで食事した三人としては思い出すのもあれですが、一応写真を…。
お店の名誉のため店名は伏せておいてあげよう…。ひたすら待たされましたがなんとか食事にありつき、次は宮崎空港へ移動です。Tさんに続き、Oさんともついにお別れです。空港の駐車場にOさんの車を停めたまま飛行機に乗るOさんを見送るというのはなんともシュールな感じでした。さようならOさん!!また会う日まで。
一人また一人と減り、ついに二人旅です。車が異なるものの、ここからはいつものI氏との山旅です。翌日は開聞岳予定。一気に南下します。海沿いを走り、韓国岳山頂からはついに見えなかった桜島が姿を現しました。
このときまず向かっていたのは鹿児島のモンベル。ここでも限定Tシャツを買うI氏でした。
I氏の買い物が終わり次に向かったのはコインランドリーです。下着やタオルをこの日でちょうど使い果たしており、まだ旅が続く我々にとって洗濯が死活問題となっていました。検索するとすぐ近くにコインランドリーがありました。I氏は初コインランドリーだったらしく、「同じ100円でも乾燥機のサイズによって8分や10分など時間が異なる」などコインランドリーあるある(?)を初体験です。
洗濯中にすぐ近くのすき家で牛丼ディナー、洗濯が終わった頃にコインランドリーに戻って乾燥機にかけ、そのあいだに近くのコンビニで翌日の行動食等を購入。二人になっていきなり極貧旅行となりましたが、これはこれでいつもの感じで謎の安定感があります。二人とも趣味は節約です。実にモテない趣味です。
洗濯が終わったらさらに南下し、海沿いのすごいところを走り指宿の道の駅へ。この日宿としたのは道の駅・いぶすき。ここはテント泊が公認されている珍しい道の駅で、『ペグの使用禁止、朝6時には撤収』というルールを守れば設営が許されているとのことでした(既にテントを張っていた人からもたらされた情報)。割と夜遅くまでバイクの音がうるさかったことには辟易しましたが、それでも寝床が確保できて良かったです。
テント内で軽く飲んで就寝。翌日は開聞岳登山です。二人となったこの旅ですがまだまだ続きます。
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