日帰りで登る瑞牆山と金峰山

今年12回目の登山は再び登場のI氏と共に行く奥秩父の山々。今回行ったのは瑞牆山金峰山。いずれも過去に登ったことのある山ですが、今回は両方とも一日で登ってしまおう!という計画です。登山以外にも色んな出来事があった今回の山行、さっそくまとめていきたいと思います。

新幹線の異名をとるI氏。今回はそんな新幹線のダイヤが一部乱れるハプニングに見舞われつつも、山頂にはコースタイムの7掛け以下のタイムで到着する相変わらずの健脚っぷり。
筆者Y。単独で山に入るときは必ず小説を持っていきます。好きな山岳小説は『神々の山嶺』。尊敬する登山家は加藤文太郎。今読んでいる本は信州松本が舞台の『神様のカルテ 3』。

10月4日(木)、計画立案

前回の八ヶ岳のときから10月7日は山に行こうという話は出ており、天気次第で行く山を決める予定でいました。今年は9月以降雨ばかりで、10月7日も予断を許さないような状況でした。メールでのやり取りでは時間がかかるので、木曜夜にI氏と合流して御茶ノ水のサイゼリヤで北関東から奥秩父、北アルプスまでの山の天気予報を片っ端から見ていき、どうやら奥秩父方面が晴れっぽいことを確認。最終的な判断は出発前夜に決めることとし、瑞牆山+金峰山に日帰りで登ることに仮決定しました。

10月6日(土)、旅の前夜

八ヶ岳のとき同様、20時にお互い職場を出てまず向かったのは吉野家。山には同行しない晴れ男A氏(富士山に共に登頂)も吉野家だけ参加し、おかげ(?)で翌日の登山は大快晴となりました。ありがとうA氏!

さて、木曜日に仮決定した奥秩父計画。土曜日の時点でも各地の予報は変わらず奥秩父だけ晴れていたので、計画通り敢行することとしました。サクッと食事を済ませ、電車に乗りスマホを久々に開けると、クライミング仲間のOさんから午後連絡が入っていたことに気付く。

「明日金峰山?今夜発で小川山に行きます」

なんですと!!翌日の流れ次第では金峰山下山後に廻り目平でOさんたちと合流するというプランC発動の可能性がここに生まれたのでした。

スーパーで軽く買い物し、車をピックアップしたらすぐに高速に乗り山梨方面へ。この日の目的地は『みずがき湖ビジターセンター』。2016年に瑞牆山に登った際も車中泊で利用させてもらった場所です。中央道は全く混んでおらず、0時半くらいに到着。駐車場は半分弱くらい埋まっていました。

このビジターセンターは星空が綺麗なことでも有名で、この日も雲が殆どなくかなり綺麗な星空を拝むことが出来ました。テントを張り、入口を網戸にして星空を眺めながら就寝。翌日の天気にかなり期待が持てました。

10月7日(日)、登山当日

5時前に起床。今回のプランは瑞牆山荘から富士見平小屋へ行き、分岐を瑞牆山方向に転じてピストン、富士見平小屋に戻ってきたらそこから金峰山方向に転じてピストン、下山、という内容で、コースタイムが10時間を超えるロングハイクです。登山開始を6時に設定していたので、瑞牆山荘に5時40分くらいに着くよう5時20分くらいに出発しました。

3連休の中日ということもあり瑞牆山荘の駐車場は満車なのではないかと覚悟していたのですが、予想に反してこちらも埋まり具合は半分弱くらい。時間が早いからか?なんてことを話しながら車を停め、朝食を軽く済ませて登山の準備をしたら早速出発です。予定通り6時過ぎに出発できました。登り始めて少しすると、視界に瑞牆山が入ってきます。岩がちというかなんというか、他の山ではあまり見ないゴツゴツした形状が魅力的な山です。

瑞牆山、山容1

快速急行に乗ったつもりが今回も列車は新幹線だったらしく、コースタイム50分の富士見平小屋に30分弱で到着。全体行程の中でもここは飛ばせるところなので、予定通りといえば予定通りでもあります。

富士見平小屋1

直前まで瑞牆山と金峰山のどちらを先に行くか迷っていたのですが、金峰山のほうが景色が良かった記憶があったので金峰山をあとにとっておくことにしました。ということで、上の写真の分岐をまずは瑞牆山に向かいます。

台風の影響なのか、登山道が結構荒れており道が分かりづらくなっていました。瑞牆山の登山道は途中から「これは道ではなく岩というのが正解なのではないか」という道が続くこともあり、過去に一度登っている自分が先頭で歩くことにしました。そんなに飛ばしたつもりはなかったのですが、こういう道は歩きやすいので結構スピードが出ていたらしく1時間で山頂に到着。※コースタイムは2時間です。山頂は快晴の絶景でした。

超快晴でした。
超快晴!富士山をバックに俺。

南アルプスの山々。
南アルプスの山々。鋸、甲斐駒、仙丈、あたりがバッチリ見えます。

八ヶ岳は雲の中。
何故か八ヶ岳は完全に雲の中!雲が引っかかったかの如く八ヶ岳はこのあとも一日中雲の中でした。

目指せ五丈岩!

左奥にポツンと小さく見えているのが金峰山の山頂にある五丈岩、この日の第二の目的地です。ぱっと見でも凄い距離だと分かります。気合が入ります。

まだまだ行程は長いので、瑞牆山ではあまり長居せずすぐにUターン。富士見平小屋まで戻ります。岩が湿っており滑りそうで危ないので、下りは慎重に歩き登りと同じ1時間で小屋に辿り着きました。※コースタイムは1時間半です。

富士見平小屋2
陽が差して朝よりも明るくなっていました。

この時点で8時40分。6時に登山口を出て殆ど休憩せずに瑞牆山の往復を済ませたので、ここで一旦休憩を挟みました。再出発は9時ちょうどです。

さて、瑞牆山はある意味前哨戦で、ここからが本番です。まずは大日小屋へ向かいます。コースタイム1時間の大日小屋に30分で到着、好ペースです。大日小屋から大日岩へ向かう道がかなり急登なのですが、ここでうしろから50代くらいの男性がリニアモーターカーに乗って近づいてきました。とにかくものすごく速く、あのペースで歩くのはどのような境地なのだろうか、と思い試しに同じペースで歩いてみたところ

つらい!!!

小屋から大日岩まで20分弱リニアスピードで歩きましたが、大後悔です。息があがるわ脚が痛いわと大変です。冒頭のI氏の疲弊した表情は大日岩に到着した直後に撮った素の表情だったりします。そんな我々をリニア氏は平然と追い抜いて駆け登っていきました…。スピード登山という点では次の次元がどういう領域なのか多少垣間見えた気はしましたが、垣間見たおかげで2人とも疲労困憊です。

I氏、おつかれっす
改めて、I氏の疲労顔。リニア氏は一体何者だったのだろうか。

大日岩
大日岩はこちら。どうやったらこんな岩が出来上がるのだろうか。

大日岩から金峰山までは、上の写真の看板どおりコースタイム1時間50分です。大日岩で休憩したらラストスパートです。このルートだと『砂払ノ頭』という場所まで出ると一気に視界が開けて稜線がズバーン!と現れるのですが、そこまで登るのがまた

つらい!!!

瑞牆山の往復に加えてここまでかなり飛ばしてきていたので力が入らず、さらに空腹も重なって2人ともヘロヘロです。樹林帯を歩くので景色がないことも力が入らないことに拍車をかけます。気合で樹林帯を抜けたあと、現れた稜線にはまさしく心を洗われました。

稜線キター!

ここからは気持ちの良い稜線歩きです。常に視界に入っている五丈岩を目指して歩きます。

五丈岩はすぐそこに!
もうすぐで山頂!

瑞牆山の往復を経て、11時15分くらいに金峰山の山頂に到着。疲労困憊でしたが、達成感と景色の最高さはその苦労を補って余りあるものでした。

存在感が凄い。
圧倒的な存在感、五丈岩。

指の先にあるのは・・・
朝立ち寄った(?)瑞牆山があんなに小さく!!

瞑想中?
瞑想(?)中。話しかけてはいけません。

空腹でぶっ倒れそうだったので、写真を撮ったり景色を堪能したら昼食です。一回座ったら立ち上がれないくらい脚が棒状態でした。食事を摂って喋って少し昼寝したら、いつの間にか12時半。下山のコースタイムは3時間なので、そろそろ下山する時刻です。荷物をまとめたらすぐに下山開始です。

下山開始!
下山開始、八ヶ岳は相変わらず雲の中。

下山中、稜線上で追い抜こうとした女の子に「あれ!?」と声をかけられる。誰だ!?と思ったら、前回の八ヶ岳山行で下山後に再会したRちゃんではないですか!!!I氏にもちょうど紹介したばかりだったので、これにはその場に居た全員が驚きました。なんでも会社の人たちと山に来ていたのだとか。山ガール道まっしぐらです。Rちゃんとの偶然の再会後も稜線歩きが続き、樹林帯に移ったりしながらひたすら下り続けます。

森林浴
気持ちの良い道が続きますが、疲労もピークでした。

下山中、瑞牆山を拝める最後のスポットがありました。瑞牆山に登ったのが同じ日とは思えないくらい密度の濃い一日でした。

瑞牆山、山容2
朝(冒頭の写真)と違って山容がくっきりと見えます。

そしてようやく下山!!時刻は15:02。6時に開始し山頂での大休憩を入れて9時間の行動時間。八ヶ岳以上に疲れましたが、満足度もかなりのものです。

ログの組み合わせ

過去の瑞牆山と金峰山のログを合体させたもの。今回はログをとっていませんが、とったとしたらこの形になります。よく歩きました。

さて、下山してまず驚いたのが停まっている車の量。朝はあまりいなかったのに、この時点では駐車場に入れなかった車が路上にも溢れ返っていました。

・・・。
・・・。

山行は終わりましたが旅はまだまだ終わりません。疲れてはいたもののまだ行動できる体力は残っていたので、プランCの発動です。とはいえいきなり廻り目平に行くのではなく、まずは温泉。すぐ近くの『増富の湯』へ向かいました。

2回目、なのだろうか。

初めて来る場所と思っていたのですが入口をくぐると既視感がすごく、おそらく以前に訪れたことがあるようです。相変わらず山と温泉の相性は抜群で、かなり疲れがとれました。この時点ではまだOさんと連絡が取れていませんでしたが、とりあえず廻り目平に向かいます。途中で連絡が取れたので色々と相談した結果、

『餃子とやきそばとお肉、ビール適宜を買ってキャンプ場に向かう』

ということに落ち着き、I氏と2人でクライマー御用達のナナーズに立ち寄り適宜の食材を買い込みました。

餃子は欠かせません。
買い物途中の写真。餃子は欠かせません。

18時半前に廻り目平に到着。テントを張ったり準備を済ませ、19時に宴会開始です。メンバーはおなじみのクライミング仲間OさんとNさんに、新幹線I氏という異色の組み合わせ。クライミングと登山の場所が近かったので宴会だけ合流というのも初でしたが、大いに盛り上がり23時まで飲んで騒ぎました。I氏にはこれ(?)を気に是非クライミングも始めてほしいところです。共に北岳バットレスを目指そう!

10月8日(月)、旅の終わり

6時起床。この日はI氏が15時に都内で用事があるということで、我々2人だけ早々に撤収です。朝食など済ませて7時過ぎには出られる用意が済んでおり、ちょうどテントからNさんが顔を覗かせたので挨拶をしたら出発です。

ものすごい人でした。
廻り目平の様子。ものすごい人の量でした。

特に寄り道もせず、というより寄り道する気力がなく寄り道できず、東京方面へ直行。目的地は前回同様錦糸町駅です。11時前には錦糸町に到着し、解散。ものすごい密度の濃い2泊3日となりましたが、プランC含め超楽しい旅となりました。

さて、次はどこの山へ行こうか。

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