Prefectural Peak Hunting 29: 後山

石垣島から名古屋の祖父宅に戻り、翌11/4を旅の記録をつけたり再出発の準備にあて、そして翌々日11/5。10/7に祖父宅に戻ってきてから約1ヶ月ぶりの再出発です。ここまでの旅で北海道から大阪までの最高峰は登っており、さらに鹿児島、沖縄も10月の旅で登りました。残りは大阪以西の16県。前回のブログに書いた通り、まず目指したのは氷ノ山が最高峰の兵庫。名古屋から下道を走っていくと7時間近くかかるので、当初の予定では2日かけて行く予定でした。出発したのは午後2時過ぎ。寂しそうにしている祖父の顔を見るのは辛いものがありましたが、気温が日々下がっておりこれ以上のんびりしてしまうと山の表情がどんどん険しくなっていくので、後ろ髪を引かれながらも石垣島から帰ってすぐに旅立つことにしました。久々の長距離運転でしたが、逆に久々だからか前ほどしんどくなく、あっという間に距離を稼いでいきました。道中、伊吹山の麓を通り非常に懐かしい思いに駆られました。伊吹山に行ったのは7月末、3ヶ月以上前になります。


あの時はここに電車で来ました。この先に、あの時食べた蕎麦屋さんがあります。

あっという間に6時間くらい運転しており、気付いたら氷ノ山の麓までもう少しというところまで来ておりました。このまま行ってしまってもよかったのですが、気になるのは天気。出発する前に見た天気予報では、翌日の近畿方面の天気は雨でした。今後のプランを立てるため、近くの道の駅に一旦入り各地の天気を検索。各地、といっても行ける範囲は限られており、兵庫か岡山、足を伸ばせたとしても鳥取くらいです。調べてみると、いずれの県も雨模様。唯一岡山が曇りの可能性があり、しかも岡山の最高峰はコースタイムが短くすぐに終わるので、翌日登る山は岡山の後山に決めました。後山の登山口から近い道の駅を検索しそこに向かったのですが、だんだん疲れてきたので登山口まで車で1時間半の位置にある別の道の駅(あさご)で車中泊することに。結果的にこれで良かったと翌朝気付くことになります。前回車中泊したのは10月頭。1ヶ月でずいぶんと寒くなり、そろそろ車の外で米を炊いたりするのは厳しくなってきました。

※※※

翌11/6。前日の夜ポケモンの新作のお試し版をやりすぎて少し夜更かししてしまい、起きたのは6時半くらい。出発せねば!ということで、すぐに支度して出発。後山の登山口までは峠をいくつか超えていきますが、その道がかなり狭くしかもガードレールがない。前夜ここを超えていたら、真暗な中おそるおそる進んでいたわけで、道の駅・あさごより先に進まなくて正解だったと思います。登山口のある後山キャンプ場に着いたのは8時過ぎ。誰かいることを期待していたのですが、車が一台も停まっていない。この山は熊の遭遇率が結構高いようで、誰もいないとなるとかなり怖い。が、ここまで来て引き返すわけにもいかないので、熊避けの鈴+音楽全開で山に入ることにしました。かなり細かい小雨が降っていましたが、気にするほどではなく、むしろ熊が怖くて小雨なんて気にしていられませんでした。


こんな登りが・・・


延々と続きます。

坂を登りきると稜線のような道に出ますが、標高が高いこの辺はガスっており霧の中を歩いていくようなもの。風も結構強く、熊が怖いわ天気も悪いわで散々な山行となりました。


稜線は霧の中・・・。

ここから少し歩くと船木山という山があり、そこを通過し先に進むと目的の後山があります。この日は展望を期待できるはずもなく、三角点と標識だけ撮ってすぐに引き返しました。


久々にダンボーを引っ張り出しました。

下っている最中、鈴の音が聞こえた気がしたので音楽を消して先に進むと老夫婦が登ってきておりました。「停めてあった柏ナンバーの方ですか?」そうです、柏ナンバーで全国を回っています。少し会話し、さらに先に進むと次は10人以上の団体さんが現れました。コースタイムも短く、この山の場合開始時間は8時半でもまだ早かったようです。ようやく熊の恐怖から逃れられ、安心して下山。一瞬、同日に氷ノ山に行くことも頭を過りましたが、氷ノ山の辺りのほうが天気が悪そうだったので、この日は氷ノ山には行かずに北上し、兵庫県・新温泉町(旧浜坂町)へ。ここは「孤高の人」加藤文太郎の出身地で、今回の旅で必ず寄ろうと決めていた場所だったのでした。

浜坂編に続く→

今回のログ。スタートしてから船木山まで至る道が一番熊が出そうでビクビクしていました。音楽をつけて歩くのは熊避けの鈴を忘れた岩木山以来です。

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