ドラクエ三昧だった8月ですが、24日にエンディング後の敵も倒しようやく熱が落ち着きます。ここから数日後の8月27日から28日にかけて、ドラクエ三昧というインドア生活から真逆の1泊2日南八ヶ岳縦走というアウトドア活動に出かけることになります。
今回の山行は、自分としては珍しく友人と連れだって2人でのグループ登山。今回の相手は今年5月の予備自衛官訓練で知り合った平成セブン。登山初挑戦です。彼とは6月にサバゲーにも一緒に行っており、そのときのことを綴ったブログにも「次回会うときはおそらく一緒に山に登ると思われます。」と書いていますが本当にそうなりました。もともと8月27日に山に行こう、という話にはなっていたのですが24日までなにも計画を立てておらず、ようやく本格的に計画を立て始めたのが24日夜。日帰り登山の計画を立てていたところ「実は翌日も仕事が休みになった」という連絡を受け、急遽テン泊登山に方針を変更。各地の天気を見てみると八ヶ岳方面が快晴だったので、登山初挑戦のセブンには少しハードかとは思いつつも、「体力があれば登れると思うがどうか」という問いに対して「体力あれば大丈夫ならどこでも行きます!」という頼もしい返事だったので行くことが確定しました。
今回の八ヶ岳登山の計画は、美濃戸口に車を停めて赤岳鉱泉まで登り、ベースキャンプとしてのテントを張ったあと身軽になった状態で硫黄岳~横岳~赤岳を一周。赤岳鉱泉に戻り温泉+生ビールで疲れを癒し、一泊して翌日下山するというもの。前回クライミング仲間のOさんに連れて行ってもらって以来2年ぶりの南八ヶ岳で、今回の計画は前回と全く同じ行程です。当時ほぼ初心者同然だった自分でも行けたからセブンでも行けるだろう、というのと、前回と比べて自分の体力がどれくらい上がったのかを試してみたかった、というのが今回この行程にした理由です。
山行前日、8月26日。仕事後帰宅途中に食材を買い込み、帰宅後食事を済ませてから車に荷物を積み込みいざ出発・・・しようとしたところ、
こういうときのためにジャンプスターターを車に積んでいたので事なきを得ましたが、かなり焦りました。そんなことをしていたらいつの間にか時刻は22時半をまわっており、車中泊する予定だった道の駅こぶちざわに着いたのは深夜1時半。翌朝、というより既に同日ですが、起床予定時刻は5時だったので即就寝しました。
8月27日。気合で5時に起き、セブンに連絡を取って合流。前日買っておいたパンで軽く朝食を済ませ、登山口のある美濃戸口へ。そこから徒歩で1時間かかる美濃戸山荘まで車で行こうと思えば行くこともでき、実際前回行った際は車で美濃戸山荘まで行っているのですが、かなりのオフロードだったと記憶しており、軽で突っ込むのが怖かったので今回は歩くことにしました。
駐車料金を支払い、支度を済ませて出発したのが6時40分。セブン初登山、自分にとっては体力試しの山行がいよいよ始まりました。今回は普段と違い2人で行ったので、写真が2人分あり自分を撮った写真も何枚かもらいました。今回はテン泊ですが宿泊系の装備を持っているのが俺だけだったのと、荷物は俺寄りにしよう、ということで、寝袋やエアマット等を2人分背負ってのスタートとなりました。
ここは車道なのか?という道を進み美濃戸山荘に着き、少し休憩したらすぐに赤岳鉱泉に向けて出発。堰堤広場までは林道が続きますが、そこから先は急に登山道になります。登山初体験のセブンにとっては初の本格的な登山道ということになりますが、この日の行程の中で赤岳鉱泉への登山道はまだまだ序の口です。上の写真はそんな赤岳鉱泉へ向かう途中に撮られた写真です。
順調に進み、行程どおりに赤岳鉱泉に到着。受付を済ませてテントを張り、登山に必要ない荷物をテントの中に放り込み出発準備。この時点で強烈な睡魔に襲われていた俺は、「10分だけ寝かせて!」とお願いし10分弱睡眠。これがかなり効いて、ここからの行程はかなりスムーズに行けました。
9時50分、赤岳鉱泉出発。ここから硫黄岳へのジグザグ登りがかなりキツかったと身体が覚えており、2年前はOさんに1コーナー分遅れを取ってしまいました。今回は、キツい登りであるのは相変わらずでしたが身体への負担は殆どなく、自分の後ろでセブンが八ヶ岳の洗礼を受けてヒィヒィ言っていました。セブンを激励しながら徐々に高度を上げ、ようやく視界が開ける”赤岩の頭”に到着。絶景に疲れが吹き飛びます。
北アルプス方面は少し雲がかかっており、到着直後は稜線が見えませんでしたが、少し待っていると雲の切れ間から穂高や槍が肉眼で確認できました。今回はセブンがズーム倍率の高いミラーレスを持参しており、奥穂高岳~大キレットがばっちり見えるズームショットを撮ってくれました。
雲の奥に見えるのは北アルプス。ズームすると・・・
左から奥穂高岳~涸沢岳~北穂高岳~大キレット。昨年歩いたのを感慨深く思い出しました。少し休憩し、硫黄岳に向けて出発。サッカーの試合ができるくらい広い硫黄岳山頂に着き、一瞬休憩したらすぐに横岳に向けて出発です。硫黄岳から見る横岳~赤岳への稜線は何回来ても素晴らしい。まさしく天空の道です。
稜線歩き初挑戦のセブン、「こわい!!」と恐る恐る歩いていたので(横岳の通過大丈夫かな)と若干心配になりましたが、高度感はありつつも鎖が用意されている横岳の通過のほうが楽だったようです。横岳山頂は比較的多くの登山者がおり、写真を撮ってもらったおじさんに「彼、初登山なんですよ」と話すと、「過酷なところに連れてきたね~!」と驚かれる。「やっぱり過酷なんですね!!」と、セブンは納得顔になっていました。やっぱり過酷なんですね~。
横岳を通過したら、この日の核心・赤岳に向かいます。横岳~赤岳は少し距離があるので、休憩しつつ向かいました。途中振り返ってみると、横岳はかなりのインパクトがあり、パッと見「よく通過したな」と思わせてくれます。
赤岳に向かって歩を進めていると、稜線を挟んで東側がガスり始めました。山にぶつかってガス(雲?)が渦巻く様子はなかなかの見ものです。
上の写真ですこーしだけ見えている展望山荘にてガッツリ休憩し、赤岳へのキツい登りに挑みます。2年前はOさんにだいぶ遅れを取ってしまいましたが、今回は体力をかなり残しながらもハイペースで登ることができ、セブンから「通勤快速ですか」と後ろから言われながら登りつめていきました。セブンを上から応援しながら、2年ぶりの赤岳。山頂には登山者が多くおり、雑談しながら休憩していたところセブンから「あれはブロッケン現象では?」と声をかけられる。目線を追って雲海を見てみると、まさしくブロッケン現象!!
初登山でブロッケン現象に巡り会うとはセブンもツイています。近くに居た人たちとひとしきり盛り上がった後、ベースキャンプの赤岳鉱泉に戻るべく下山開始。2年ぶりに下った文三郎尾根は相変わらずのキツさでしたが、どうにかこうにかセブンと共に赤岳鉱泉に戻った時点で17時40分。季節的にまだ明るく、体力的にも余裕を残した山行でしたが休憩含め行動時間が11時間と長時間になったので、初登山としてはかなりキツかったと思います。セブン、お疲れ様!!!
夕食を作って食べた後、温泉にザバッと入り、風呂後は生ビール!!登山の疲れに加え寝不足の身体に中ジョッキは効きすぎるくらい効き、飲み終わったらすぐにテントに戻りバタンキュー。星が綺麗に見えておりましたが、楽しむ間もなくすぐに寝ました。
翌8月28日。ゆっくり起き、ゆっくり朝食を食べて、ゆっくり出発。10時くらいに赤岳鉱泉を出て、13時前に美濃戸口に辿り着きました。怪我もなく、無事登山終了です。
駐車券一枚でコーヒー一杯無料ということだったので、2日分の駐車券を使ってコーヒー二杯いただきました。休憩したあとは、せっかくこの辺にきたので、ということで諏訪大社に行ってみることに。例の如く御朱印もいただきました。
参拝を済ませたあと、お土産屋さん近くの蕎麦屋で遅い昼食を済ませ、16時くらいに現地解散。お互いのルートで帰路に就きました。初登山としてはギリギリの内容でしたがセブンも楽しんでいたようで、また自分にとっても体力試しの結果は満足いくものとなり、絶好の登山日和の中お互い大満足の山行となりました。初登山で八ヶ岳縦走をやってしまったセブンは、低山ハイクではもう物足りないと思われるので、次回は表銀座でも一緒に行ってみようか。なんにせよ、久々の南八ヶ岳は最高に楽しい思い出となり、やはり山はいいな、と・・・当たり前のことを再認識できました。
今シーズンの8月は週末が雨ばかりでしたが、まだまだシーズンは終わっていない!!紅葉のシーズンも近いので、ここからガンガン山に行きたいと思う。
完
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