山形放浪記其の二: その名の通り、山にある寺・山寺 立石寺。

9/18。前回のブログに書いたように、この日は行く予定の山々の天気が朝から雨模様だったので山寺観光をすることに決めていました。車中泊した道の駅から山寺の登山口(参拝するのに登山口、というのがすごい)までは車でわずか15分程度。雨で比較的寒い朝、道の駅にある足湯が実に気持ちよかったです。8時に山寺を登り始められるよう行動開始。この時間は比較的駐車場も参道も空いており、結果的に大正解だったとあとから気付くことになります。


山寺の入り口


入り口を上がってすぐのところにある山寺の本堂・根本中堂は重要文化財とのこと。今回の旅で何回目の(ry


寺に至る入り口なのに登山口!

さて、もはや驚かなくなりましたが、例の如くここ山寺にも松尾芭蕉の足跡がありました。上の入り口から登山口に至るまでの道程に松尾芭蕉の像があり、隣にある句碑には奥の細道において山寺を詠った句が彫ってありました:

閑か(しずか)さや岩にしみ入る蝉の声(おくのほそ道)


またお逢いしましたね。

夏に戻ってきたくなります。この蝉がなに蝉だったのか、という論争があったということで、むしろ蝉は鳴いていなかったのではないかという説すらあるとの事。いずれにせよ、実に情緒ある句だな、と素人の自分でも感じます。本気で松尾芭蕉の足跡を辿ってみたくなります。

登山口を進んだ後は、前日の羽黒山のようにひたすら石段を登ります。が、今回は1,000段強で羽黒山は2,446段。半分以下ということもあり、前日羽黒山でひたすら石段を登った自分にはかなり余裕な内容でした。とはいえ、小雨の中森々たる参道を人の少ない朝の時間に登るのは実に気持がよく、これで少しは煩悩が減っていればよいのですが。


こんな石段をひたすら登ります。

途中、弥陀洞という場所を通過するのですが、ここがものすごい雰囲気のある場所。なんと自然の力(風雨)が岩を削り阿弥陀如来の姿をつくり出したとのことで、その姿が見える人には幸福が訪れるという。確かに見えないことも・・・ない・・・か!?

この先もどんどん石段を登っていくと、分岐に突き当たります。奥之院方面と五大堂方面への分岐ですが、とりあえず奥之院へ向かいました。少し登った先に奥之院が待ち受けていました。

が、9時前ということでまだ閉じている模様。ということで、上で書いた分岐点まで戻り先に五大堂へ行くことに。見晴らしの良い場所でしたが、残念ながらこの日の天気は雨。ある意味雰囲気のある写真に、見えなくもない・・・?

そうこうしているうちに9時を回ったので、奥之院に戻ると無事開いており、ここで頂ける2種類の御朱印を持参した御朱印帳に頂きました。上の写真の奥之院の、向かって左が大佛殿で御本尊は阿弥陀如来、右が如法堂で御本尊は釈迦如来ということで、2種類の御朱印はそれぞれの御本尊を示しているそうです:

奥之院で参拝したので、そのまま下山。お寺に来て下山というのも妙な話ですが、登山口から入ったので下山でおそらく合っているのでしょう。とにかく下山し、降りてきた時点で開いていた本堂でも参拝しここでも御朱印を頂きました。

下山してきた時点で本堂の前にはものすごい人の量!団体客なども多く、これが冒頭で「早い時間に行動して大正解だった」と書いた理由です。車に向かうと駐車場もけっこう混んできていました。小雨が降っているのに、さすが山寺です。

さて、だんだん松尾芭蕉と御朱印紹介コーナーみたいになってきましたが、この足ですぐ近くの松尾芭蕉記念館へ。ここまで奥の細道を辿ってきていずれ詳しく調べてみたいと思っていたので、その足がかりとして松尾芭蕉の直筆も見られる記念館に行ってみたかったのでした。記念館の中は撮影禁止でしたが、入り口前に奥の細道の行程が分かる図が!これが非常に分かりやすく、今後重なりそうな場所も分かりました。

今後確実にかぶるのは日光、あとは旅程によっては福島や那須もかぶりそうです。館内は基本的に撮影不可だったので写真はありませんが、気になった句をメモったりしました。放映されていたショートムービーにて、松尾芭蕉も(当時から見て)昔の人の足跡を辿っており、昔に想いを馳せていたとのこと。いつの時代も、昔に思いを馳せながら旅をするものなのだな・・・と、そんなことを思います。

月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也(おくのほそ道)

今回こうして全国の山々を巡る旅をしていて、本当に旅はいいな、と身をもって実感していますが、松尾芭蕉もまた旅人だったということを館内を巡って知りました。余談ですが、奥の細道を経て確立した松尾芭蕉の哲学を「不易流行」というそうですが、これは偶然かなり前にこのサイトで読んでいたのでうすーく覚えていました。不思議な巡り合わせです。そんな記念館からは山寺を目の前に見ることが出来、まさしく山の中の寺!という風景でした。


山の中にお堂が点在しているのは実に不思議な光景です。

記念館を訪問したあとは例の如くスターバックスに立ち寄り、ブログの執筆。この日から遡ること数日間は密度が濃かったからか、振り返りながら書くのに非常に時間がかかり9時間も滞在している大迷惑な客でした・・・(もちろん複数回注文しています!)。翌日は天候次第で蔵王(宮城最高峰: 屏風岳)に登る予定で、朝すぐに行動開始できるよう22時前に登山口のあるロープウェイ乗り場の駐車場に向かったのですが、霧が尋常じゃなく濃く、道が真っ暗でとてつもなく怖い!!せめて駐車場に他に車がいれば・・・と思いながら蛇行する山道をビビリながら向かったのですが、予想通り0台。霧が凄まじく濃く視界が非常に悪い真っ暗闇の、山中の駐車場。こんなところには1秒たりとも滞在できない!!と、そのまま麓へとんぼ返り。何故か途中すれ違う車が数台おり、もしかして駐車場へ・・・?と一瞬思ったものの、いずれも山形ナンバーで「この時間からわざわざ駐車場に行くわけがない、おそらくこの道を通ってどこか他へ行くのだろう」と予測を立てましたが、おそらくこの予測は正しかったと翌朝気付きます。

麓のコンビニに着いた時点で既に0時近くになっており、さてどうするかと逡巡。というより選択肢はかなり限られていて、結局前日車中泊した道の駅・天童温泉まで戻ることにしました。道の駅に着いた時点で1時近くになっており、この道の駅からロープウェイ乗り場の駐車場までは車で1時間。翌朝5時に起きれば6時台には着けるか・・・?なんてことを思いつつ、徒労感たっぷりのなか就寝。翌日に続きます。

屏風岳(蔵王)登山に続く(執筆中)→

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