11/7。道の駅で朝起きた時点ではまだ分厚い雲が天を覆っており、天気予報が外れたのか・・・?と不安を抱えながら大山の登山口・下山キャンプ場へ移動。移動しているうちにどんどん空が晴れていき、キャンプ場についた時点で空は雲一つない快晴。これは期待できる!と、早々に支度を済ませて出発。駐車場には多くの車がすでに停まっており、この機を逃さないよう多くの人が山に入っているような印象を受けました。
最初のうちこそ肌寒く手袋もつけていましたが、大山の登山道は平坦な個所が殆どない登りばかりの道。登っているうちに身体がどんどん熱くなり途中で手袋を外しました。薄手の上着も脱ごうかと悩みましたが、風が吹くとそれなりに寒いのでインナー、Tシャツ、ミドルレイヤー、アウター、と、4枚着込んでの登山となりました。大山周辺は絶好調の快晴だったものの、日本海のほうを見ると低気圧の層がこれでもかというくらい海を覆っていました。思えば、屋久島の永田岳、石垣島の於茂登岳、今回の大山、と、最近は山頂から海が見える山に多く登っているような気がします。
何組かの登山グループを追い抜いていくと、逆に上から降りてくる人がぽつぽつと現れ始めました。話を伺ってみると御来光狙いだったということで、今朝は御来光も最高だったとのことです。気持ちの良い天気の中どんどん高度を上げていくと、徐々に木の枝に霧氷が現れ始めました。
霧氷と空、雲一つない空は久しぶりなのでつい撮りたくなります。
冬山というほどではありませんが、山は冬の化粧を始めています。
途中、おそらく朝の限られた時間にしか見られないと思うのですが、”影”大山も見れました。
さらに高度を上げていくと、道が土と岩の登山道から整備された木道に切り替わります。
この地点ですでに8合目を超えており、山頂はもうすぐそこ。あっという間に到着した山頂からの展望もまた最高で、大山を超えて流れ込んでくる雲は実に幻想的でした。
南を向いて撮った写真。遠くに雲がかかっていない日は石鎚山まで見えるそうです。
登頂写真を撮ってもらったりしながらのんびりと過ごし、下山開始。下山しながらの眺めもまた最高でした。冒頭の写真は下山しながら撮った写真のうちの一枚です。
下山開始直後、左膝に違和感を覚え、その違和感は痛みに変わり、大山からの下山は今までにない左膝の痛みに耐えながらの下山となりました。この日の登山だけの痛みとは到底思えず、夏から今にかけての山旅で蓄積されたダメージが一気に噴出したのかもしれません。平行な道を歩く分にはいいのですが上り下りがとにかく痛く、冷や汗をかきながらの下山となりました。
下りは行きに使った夏山登山道ではなく行者登山道という道を経由したのですが、この道は大神山神社と大山寺という立派な社寺を経由していきます。これを全く知らなかった俺は、一度これらをスルーして車に戻り、少し休憩したあと御朱印帳を持参して登り返すことになりました。大山寺は山岳信仰の霊場であり、大神山神社奥院はもともと修験者が遥拝所を設置したのが起源ということで、いずれも修験道にまつわる社寺のようです。大山がもともと山岳信仰の山として開かれた、というのも下山してから知ったこと。相変わらず事前情報ゼロで登っています。
大神山神社奥院。石段を登り現れるそこは、さすが重要文化財、荘厳なお堂でした。
社寺巡りが終わった後は、友人の勧めで「植田正治写真美術館」へ。全く知識がないまま行きましたが、かなり良かったです!まず美術館外から見える大山の雄姿に驚き、さらに美術館内には大山+逆さ大山(水面に移った大山)、そして帽子をかぶった大山、と、大山をモチーフに趣向を凝らした絵画のような景色が用意されていました。
美術館外から見る大山。伯耆富士とも呼ばれるだけあり迫力満点です。岩手山にも少し似ているような気がします。
帽子をかぶった大山。ここに立った瞬間、友人のFBにもこの写真が流れていたのを思い出しました。
写真展の中は撮影禁止でしたが、コウモリ傘とシルクハットのイメージを多用したシリーズが個人的にお気に入りです。特に一枚気に入った写真があったので、珍しくポストカードを購入しました。
この写真です。個人的には伊坂幸太郎の死神シリーズに出てくる千葉さんはこんなイメージ。
美術館を堪能した後は、左膝が気になるので整形外科に行こうか迷いつつ、数日様子を見てみることにしてとりあえずスーパーへ。食材を買っている最中、見慣れたサントリーの天然水のパッケージになんとなく違和感を覚え、よく見てみると奥大山の天然水になってる!!
地域によって水の出どころが違うのを初めて知りました。食材を買った後は日本海を眺めながら入れるという日帰り温泉へ。
日帰り温泉にしては少し高いのですが、露天風呂からの眺めは最高で、さらにくつろぎスペースが充実しており漫画が大量に置いてあります。インターネットができるようPCも数台置いてあり、このブログ含め3本のブログはこの温泉で書きました。明日は雨のようなので予定は未定ですが、まずは足の調子を見て判断したいと思います。
今回のログ。左上からスタートして夏山登山道を進み弥山まで登り、帰りは途中の分岐を行者登山道に進み駐車場まで戻りました。弥山と聞くと大峯奥駈道を思い出します。大山の中で一番高いポイントは実際には上の写真にあるように剣ヶ峰なのですが、剣ヶ峰への縦走路は崩壊が著しく現在通行禁止となっており事実上登頂不可となっています。冬山であれば剣ヶ峰まで行けるようですが、それはそれで厳しそうな・・・。今回は現在「山頂」とされている弥山までの登山に留めておきました。
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