高野山を出発し、夕食などを買い2時間程度で大阪の最高峰・大和葛城山に近い道の駅・ちはやあかさかに到着。夕食を食べて22時くらいに就寝。
翌9/2。もともとの予定では大和葛城山から金剛山まで繋げようかな、と思っていたのですが、この夏の経験で標高1,000m程度の山をこの時期に登るととにかく暑くて虫が多くて大変ということを思い知ったので、ルートは現地に行ってから決めることにしました。
登山口のある葛城山ロープウェイの葛城登山口駅には7時過ぎに到着。太陽の光が燦々と降り注いでおり、この時点ではまだ暑さも抑えられていたのですが気温がかなり高くなりそうな予感がしていました。なによりも朝からテンションが下がったのが、駐車場の使用料金が「1回」1,000円ということ。高い!こんなことなら前夜からここに来ていればよかったです(支払う金額は同じですが…)。
歩き始めてすぐに蜘蛛の巣と虫さん攻撃にあい「これはとてもじゃないけど金剛山までは行きたくない!」ということで、山頂まで行ったら引き返すことを早々に決意。山頂に至る2つのルート、櫛羅・北尾根ルートも迷わず短い櫛羅ルートを選択しました。
分岐から少し歩いたところに「櫛羅の滝」という鑑賞スポットがあります。視覚・聴覚的に実に涼しいポイントで、今回の登山の癒しとなりました。そして滝の横にあった説明書きを読むとこの滝を名付けたのが弘法大師という。ちょうど前日高野山で弘法大師に関する知識を得たばかりだったので、なにやらご縁を感じたものでした。
草が生い茂るエリアを抜けると、背の高い木が多く生える林エリアに切り替わりました。標高が低いので湿度が高くムシムシしてはいましたが、ここには虫がそこまでおらず気持ちよく歩けました。もう少し早く登り始めればよかったと後悔。
その後多少アップダウンを繰り返しつつ、1時間ちょいで山頂に到着。なにやら重機の音がしており、嫌な予感がしたのですがその予感は的中しまさかの山頂が工事中!
いろいろな山に行きましたが、山頂が工事中というパターンは初めてでした。写真を撮ってもらう雰囲気でもなければ近寄る雰囲気でもなく、遠くから眺めていました。
山頂は割と平たくて草むらが多いので、景色も微妙な感じでした。いろいろと残念な感じですが、ここは花が綺麗なことで有名らしく、シーズンは春と秋ということなので俺が来たのが完全にシーズンオフという事になります。行くなら絶対に春か秋!と今回身をもって体感しました。
時系列的には前後しますが、この日の夕方に友人から大和葛城山に関するメールが届いていました。興味深い内容だったので、一部抜粋して載せておきます:
葛城は一言主の神が祀られていて山岳修験の開祖と言われる役行者ゆかりの地です。若い頃にふもとの茅原の里から通っていたそうです。行者は渡来系で有力氏族だった賀茂氏の出で、古代のその辺の勢力争いや建国の起源の話なんかは楽しめると思います。(中略)登頂したら、大阪方面も是非見渡してみてください。かの地が古代史上要衝の地であったことが実感できるかもしれません。
この情報をもう少し早く知っていれば、大和葛城山をより深く楽しめたかもしれません。
さて、ここから下山なわけですが、このまま下山すると11時前には駐車場に戻ってしまうので、この日の今後の動きをまとめるべく山頂付近で1時間くらいプランを練りました。この日は最終的には道の駅・しらとりの郷に行く予定だったので、その周辺に何があるか検索。久々にクライミングジムに行きたいな、と思っていたので調べてみると、道の駅から車で30分程度のところに2店舗発見。今回はそのうちのクライミングジム「ヒグラシ(堺北花田店)」に行く事に決め、そのあとジムの真横にあるスーパーで食材を買って道の駅へ向かう事に決めました。ジムの開店が15時と少し遅かったので、ジムに行く道中にある漫画喫茶に寄ってブログのまとめなどする事に。
漫画喫茶に寄りブログをアップし、少し仮眠してクライミングジムへ。16時過ぎに入って休憩しながら20時前までいましたが、やっぱりクライミングは間を空けると衰える!5級は普通に落とせるものの4級に苦労する始末。指皮も、うすーくなってしまったのかこのブログ書いている現時点でもヒリヒリしています。登山のおかげで足の皮は分厚くなっていますが…。
7/18の小川山以来、実に1.5ヶ月ぶりのクライミングでした。
クライミングのあとは夕食の食材を買い出し、道の駅へ。辿り着いた道の駅は、上で書いた通り「しらとりの郷」。ここは今回の旅で巡った中で最大級、隣に23時まで開いているスーパーまであるという最強の条件の施設でした。
近くに山があるわけではないのでそう来る機会はなさそうですが…。
ここで夕食を食べていたところ、ちょっとしたハプニングが。愛用していたニトリの鍋敷きがない!この鍋敷きは13日間の縦走にも持って行ったもので、愛着があったのでかなりショック。何故ないのかさっぱり分からず、唯一考えられるのが車のリアハッチを開けた際に転がって落ちた、ということくらい。ガックリと肩を落としましたが、まあトラブルがありそれを解決していく事も旅の醍醐味ではないか、ということで、新たな鍋敷きを求めて翌日はまずニトリに向かいました。
続く。
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