年末年始は丹沢で(後編)

DAY 1に続き、丹沢DAY 2です。

登山二日目、2019年1月1日(火)

年が明けた2019年1月1日午前4時過ぎ。前夜食べそびれた『年越した』蕎麦を食べるべく、静かに起きて外に出る三人。午前4時の丹沢山頂上は極寒、超寒いです。

どん兵衛ズ
用意した蕎麦×3

指がもげそうになりながら準備をして食べた蕎麦の味は極上でした。寒ければ寒いほど温かい食事が美味しく感じます。

年越した蕎麦
指がもげそうになりながら食べる蕎麦。

食べながら空を見上げると星がまったく見えず、どうやら曇っているようで初日の出は期待できませんでした。共有スペースに戻り、身体が冷えたので朝から日本酒を少し飲む。ポツポツと人が起き出して、共有スペースがだんだん賑やかになっていきました。

あまり寝られていないなかでの4時起きはキツく、あまりにも眠かったので5時半くらいから朝食に呼ばれるまで仮眠することにしました。もはや初日の出は完全に諦めています。そして6時半、朝食に呼ばれたので改めて起床です。夕食同様朝食も実に豪華でした。

山のおせち料理
おせち!これは鴨肉?

朝食を摂っていると窓の外がだんだん明るくなっていきましたが、残念ながら太陽は顔を見せてくれませんでした。テレビで各地の初日の出の様子が生中継されており、共有スペースでは「これで満足するか」と話している人たちで賑わっていました。

この時間帯から周りが撤収準備を始めており、我々も出発するべく食事後すぐに撤収準備を始めました。Aと布団を共有した富山から青春18きっぷで来たおじさんは晴れるのを期待して蛭ヶ岳へ行くとのこと。登山口まで来るのに11時間かかったらしく、途中雪で電車が止まり無料で新幹線にも乗れたのだとか…。やたら涸沢岳押しのおじさんでした。

7時25分、出発。山頂はこんな状況だったので、我々三人は蛭ヶ岳には行かず下山するため塔ノ岳に向かうことにしました。

白い!
こんな状況。

出発後も道中こんな様子でした。

冬山?
突然冬山に来たような感じです。

時折雲の隙間から青空がのぞくこともありましたが、すぐに隠れてしまい基本的には曇り空が続きました。そのまま歩き続けて塔ノ岳に到着したのが8時15分。山頂は完全にガスっていました。

辺りは真っ白
真っ白です。

顔を覗かせた青空
関東平野を見下ろす方向は辛うじて晴れていました。

楽しけりゃ何でも
こんな状況でもゲラゲラ笑いながら楽しく過ごす三人です。

晴れることはなさそうに見えたので、諦めて下山することにしました。下山開始後、数分経った時点でAが解けた靴紐を結びなおすため一時停止。ふと富士山の方向を見ると…

ふじさんが あらわれた!

いつの間にかガスが晴れている!この時点で我々が取れる選択肢は3つ。停滞して写真を撮るか、下山するか、塔ノ岳に登り返すか、です。「どうする?どうする!?」と数秒迷い、下した決断は

 ていたいして しゃしんをとる
 げざんする
}とうのだけに のぼりかえす

「お前ら、上に戻るぞーーーッ!!!」木の階段を猛ダッシュで駆け上がる三人。まさかここにきて階段ダッシュをすることになるとは。一瞬富士山が顔を出したとはいえそのまま晴れるとは限りませんでしたが、ここはイチかバチか賭けてみることにしました。戻った時点での富士山方向はまだ少しガスっていました。

遠くに見えるのは

そしてだんだん晴れていき…

これは...!

これは…!










THE富士山

ふじさんが あらわれた!

完全に晴天の富士山、登場です。前日の曇天とはうってかわり、最高の天気のなか富士山を拝めました。Aの魔貫光殺砲が時間差で利いたのだろうか…?焦らされた甲斐(?)もあってテンションは急激に上がり、三人で悲鳴に近い叫び声を上げていたように思います。周りからは変人と思われていたでしょうが、そんなことがまったく気にならないほどとにかく最高の気分でした。風があり(そのおかげでガスが吹き飛んだ気もしますが)かなり寒い塔ノ岳山頂でしたが、写真や動画を撮ったりと各々この奇跡のようなタイミングで訪れた大快晴の元旦富士山を思う存分楽しみました。

初おにぎり
気功砲!…ではなくおにぎりです。

これが撮りたかった!
塔ノ岳の標柱と富士山。この写真を撮りに丹沢に来たと言っても過言ではありません。

THE南アルプス
南アルプスの山々も見えていました。

仲良し?
仲良しコンビ。

富山のおじさんも、おそらく蛭ヶ岳に向かう道中富士山を拝めたのではないかと思います。本当に来て良かったと思わせてくれる最高の景色でした。景色を堪能したら改めて下山開始です。少し歩いて振り返ると、塔ノ岳はすでに遠く。

振り返れば塔ノ岳

前日の登り同様下りも調子がよく、かなりのスピードで下っていきました。思っていたよりも大倉尾根を登ってくる人が多く、元旦登山は意外とポピュラーだということを発見しました。

関東平野を見下ろす
前方には関東平野が一望。

おそらく今までで一番早く大倉尾根を駆け下りた気がします。本当にいつの間にか大倉まで戻ってきていました。下山後のプランはいつもの温泉に加えて初詣です。大倉から行く温泉といえば鶴巻温泉。バスで渋沢駅に移動しホームで小田急線を待っていると、盟友Zから「ドラゴンボールの映画を見ないか」という誘いが。その後の連絡で翌日映画を見に行くことになりました。2018年末から2019年初旬は慌しい毎日です。正月の鶴巻温泉は登山客らで賑わっており、受付でお年賀のどら焼きを貰いました。

お年賀どら焼き
何故か他の二人は貰えない。

2019年初風呂のあとは、大広間で作戦会議です。いろいろと検討した結果、隣の秦野に移動し松屋で普段食べないものを食べるという贅沢をして、そのあと出雲大社相模分祠へ参拝することに決まりました。

風呂のあとと言えば
温泉後はコーヒー牛乳らしい。

13時過ぎに秦野到着。まずは松屋です。普段は頼むことのない780円のタッカルビ鍋定食にビール。さらにこの日は大盛、特盛が無料でした。2019年もこの三人は安定の松屋です。朝は日本酒、昼はビールと正月早々飲みっぱなしです。

松屋で贅沢

食後の運動がてら25分くらいかけて出雲大社相模分祠へ歩きます。到着するとそこは想定以上の人!人!!人!!!

初人混み

THE長蛇

長蛇の列でした。写真を撮った時刻を見ると参拝まで40分くらい並んだようです。二人に並んでもらっている間に御朱印をいただいたりしました。

2019初御朱印
2017年以来の御朱印です。

参拝後、運試しにおみくじを引いてみるとそこには

春は花
秋は紅葉と
とりどりに
心楽しく
生きてぞ
ゆかむ

などと書かれたおみくじが出る。旅行は『早い方がよい』とも書かれており、さらに奇跡的にI氏もまったく同一のおみくじを引き当てる。この内容は「山に行け」ということだと都合よく解釈し、今年もお互い山へ行きまくることを決意したのでした。

おみくじでひとしきり盛り上がったらようやく帰路に就きます。秦野まで歩いて戻り、小田急線で新宿へ。体力の限界が来ていたのか三人とも電車内で爆睡です。

爆睡の二人PART 2
いち早く起きた俺が撮影。

新宿到着後、それぞれの方面に解散。2018年は1回目の登山が丹沢で最後の登山も丹沢。そして2019年も1回目の登山が丹沢となりました。

2018年最後の、そして2019年最初の山行はこうして幕を閉じたのでした。山あり食あり温泉ありの、まさしく『山と食欲と私』を再現したような山行でした。というよりこういう山行を描いたのがあの漫画なのだろうか。

元旦にガスが晴れてそれまでずっと隠れていた太陽と富士山が同時に現れたというのは、三人にとって目の前で奇跡が起きたように映り、実に幸先のよい出だしとなりました。

今年はどんな一年になるのか、今から楽しみです。

年末年始は丹沢で 完

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