年末年始は丹沢で(前編)

前回のブログで家に到着した17時から、今回の丹沢編がスタートします。もはや紹介の必要がないと思われるくらい紹介しているこの人たちをやはり今回も紹介したい。

チーム紹介

チームリーダー「俺」。ゆきんこ徳利で飲む日本酒は格別の味でした。年末は飲み歩き過ぎで体重が増えたような気がするので自戒の念も込めて写真は雪だるまです。
次は冬山に挑戦?「I」。某登山メーカーでのアルバイト経験を経て〇ンベルの道具の知識は俺よりも間違いなくあるI氏です。登山靴を買うことが急務です。
飲酒解禁「A」。何故か天城山が一番キツかったと言い張るAです。Amazonで激安テントを買うらしいです。旅での使用報告楽しみにしています。

今回の丹沢山行は初日に鍋割山~塔ノ岳経由で丹沢山に至り丹沢山にあるみやま山荘で一泊(食事込み)。翌日は体調と天気次第で神奈川県最高峰・蛭ヶ岳へピストンし、塔ノ岳を経て大倉尾根経由下山という行動計画でした。それでは早速、18’大晦日から19’元旦にかけての丹沢山行を振り返っていきたいと思います。

登山前日、12月30日(日)

Oさんに自宅まで送ってもらった12月30日17時。この時点で既にAが19時にうちにくるという連絡が入っており、急いで荷解きをして軽く部屋を片付け、シャワーを浴びたらもう19時。最寄の駅でAを拾いAの夕食をスーパーで買ってうちへ帰宅後、まずは3人寝るための準備や登山の用意を少し手伝ってもらいました。この時点でまだ20時。I氏からは24時過ぎるかもなんて連絡も入っていたので、とりあえずAとゲームしながら待つことにしました。やったことがないのに手元にあった聖剣伝説3をやりながら待っていたらI氏より「23時過ぎに駅に着きます」という連絡が入ったので、適当なところでゲームを切り上げてAを連れ立って車で駅へ。食料品やお酒などを買いに数時間前に立ち寄ったスーパーに再度立ち寄り、帰宅したらプチ宴会です。年末ということもありプレモルという贅沢品の投入です。

前夜祭

適当に話して、25時くらいに就寝。翌日は6時起床、6時40分に家を出る予定でした。

登山初日、12月31日(月)

6時の目覚ましで全く起きられず、3度目くらいのスヌーズでようやく起床。時刻は6時30分でした。既に支度を済ませており服も登山用のものを着用して寝ていたので、特に慌てることなく10分後に出発です。思ったよりも寒くなく、快晴で登山に期待が持てました。

電車 is coming
駅にて。電車が向かってきています。

小田急線で渋沢駅まで向かいますが、あまりの眠さに電車の中ではこの状態でした。

爆睡の二人

会社で運営しているカフェの常連さんKJ氏が秦野に住んでいるらしく、I氏とAが連絡を取ったところなんと駅まで会いに来るという話になりました。渋沢駅に到着すると既にKJ氏が駅に来ており、雑談を済ませるとなんと登山口のある大倉まで車で送ってくれるとの申し出が!ありがたく乗せていただくこととし、バスより早く大倉に到着しました。大倉に着いたらKJ氏にお別れの挨拶をし出発の準備です。2018年20回目の登山、そして通算10回目の丹沢登山が始まろうとしていました。時刻は9時40分、ほぼ予定通りの開始です。

標識
冒頭で書いたとおり鍋割山方面に向かいます。

登山開始直後は例の如く単調な林道が延々と続き、林道を歩き切るとようやく鍋割山への登山が本格的に開始します。林道を歩き切った地点で小休憩をとり、行動食など摂取したらすぐに出発です。

単調な林道が続いたと思ったらここから道が突然急登になります。鍋割山までほぼ全行程登りっぱなしのこの道ですが、この日は非常に調子が良くさらに俺が先頭だったこともあって今まで鍋割山に登った中で一番飛ばして登ったように思います。それでも後ろをピッタリと付いてくるあたり、I氏もAも脚力は常人以上あるように思います。

コースタイムよりはるかに早い2時間半で鍋割山に着きました。天気は曇天。晴れてくれ!と祈るばかりでした。早速名物の鍋焼きうどんを注文し、一瞬外で食べようかと考えるもののあまりの寒さに小屋の中で食べることとなりました。

うどんと下界
いつもはここで食べますが…

屋内うどん
今回は初めて屋内で食べました。俺の顔が…。

鍋割山から見る富士山はそれなりに迫力があったものの、太陽が隠れており辺りが薄暗く、過去同じ場所から見た富士山よりも迫力がやや劣る印象でした。そんな我々は翌朝塔ノ岳から富士山の真の姿を拝むことになります。

初日の富士山

食事を済ませてエネルギーを回復させたら次の目的地・塔ノ岳に出発です。鍋割山から塔ノ岳への道では道中振り返ると富士山が見える箇所がいくつかあるのですが、振り返る度に富士山が雲に隠れていってしまっていたので不安は募るばかりでした。あっという間に塔ノ岳に到着するも、さっきより雲が分厚い!!あれ、快晴予報は…?

曇天の塔ノ岳
本当は雲の下に富士山が見えています。

太陽はどこに
晴れないものかと遠方を眺める二人。

もっと人がいるかと思っていましたが全然おらず、むしろ閑散としていました。この日は変な天気で、塔ノ岳より南は曇っていて北は晴れていました。まあこういう日もあるか…と気を取り直して、この日の最終目的地である丹沢山・みやま山荘へ向かいます。

快晴の稜線
丹沢山方面は快晴でした。

心配していた凍結箇所はほとんど、というより一箇所もなく、アップダウンもあまりない道を悠々と歩いていきました。往来はそこまでなく静かな山歩きといった印象でした。左手に富士山が見えるのですが雲に隠れたり現れたりを繰り返しており、雲を吹き飛ばすためAが渾身の力を込めて必殺の『魔貫光殺砲』を富士山に放つもこの日は効果なし。が、どうやらジワジワ利くタイプの技だったようで翌日その効果を知ることとなります。

14時45分くらいに丹沢山到着。Aはこれで富士山天城山両神山に次いで4座目の百名山となりますが、そのすべてを俺とI氏とともに行っています。これはどこまで続くのだろうか。

集合写真
恒例の写真撮影。

お世話になった宿
この日の宿、みやま山荘。

蛇足ですが上の集合写真で俺が着ているパタゴニアのジャケットは先日パタゴニア神田店に補修のため預けたもので、最近戻ってきたのでさっそく実戦再投入しました。思っていたよりも補修箇所が分からないようになっており、これで1,000円なら大満足です。

補修後のダウンジャケット
色が違うところが補修箇所。むしろ本来はこの色だったのだろうか…。

山荘でチェックインを済ませた際、この日は布団一枚につき二人ということを知らされました。この時点で小屋の中にはすでにたくさんの人がいて、塔ノ岳で感じた「実は今日はあまり人が居ないのではないか」という予想は見事に裏切られたのでした。夕食は18時半ということでまだ3時間以上あります。これはもう飲むしか!ということで、布団に荷物を置いたらお酒とつまみを取り出して共有スペースに移動です。

お酒たち
担ぎ上げたお酒と飲み道具。

ありがとうございました
I氏のご家族から提供されたつまみシリーズ。栗金団など、美味しかったです!

いろいろと話していたら意外と時間が早く過ぎ、話しているうちに梅酒がなくなりワインも殆ど空になりました。そうこうしているとちょうど18時半のグループが食事に呼ばれたので、三人で食堂に向かいます。

みやま山荘は2016年夏に一度泊まっていますが、そのときは素泊まりだったのでどんな食事が出るのかこの日まで知りませんでした。この山荘は夕食が豪華なことで有名なので期待大です。そして出てきた食事がこちら。

豪華すぎる夕食

山小屋ってこんなに豪華な夕食が出る場所でしたっけ…!?想像以上に豪華!しかもご飯と味噌汁お代わり自由です。

焼肉タイム

匂いと音が伝わらないのが残念。ジュージューと肉の焼ける音と香ばしい匂いが写真から伝わるだろうか。

食事を堪能したあとは、誕生日にもらったゆきんこ徳利を使うべく外へ移動です(屋内火気厳禁でした)。ゆきんこ徳利を使用することも今回の山行の重要な任務のひとつです。この徳利は漫画『山と食欲と私』にて主人公が山で使っていたものと同タイプのもので、コッヘルに入れると雪だるまが風呂に入っているような絵になる優れもの(?)です。まずは担ぎ上げた日本酒を注ぎます。

とくとく注ぐ

続いてコッヘルの中へゆきんこを入れ、あご(?)くらいまで水を入れます。

風呂の中へ

火を点けて沸騰したら熱燗の完成です。

五右衛門風呂

沸騰した湯の中にいる雪だるまはさながら激熱い五右衛門風呂に入っているようでした。水玉の帽子はお猪口という本当に優れたアイテムです。おかげさまで熱燗を美味しくいただくことができました。

あざす!
使用したという証拠写真。みんなプレゼントしてくれてありがとう!

ついでに赤ワインも温めてホットワインも飲みました。コップを忘れてすべてのお酒を小屋で借りた湯飲みで飲んでいたのはAという人です。

湯のみで乾杯

19時過ぎから極寒の屋外にて雪だるまで遊び、さすがに寒くなってきたので19時40分くらいに屋内に撤収です。消灯時間は20時半なのでまだ少し時間があり、飲んだり話したりしながら共有スペースで過ごしました。やはりすごく人気の小屋なのか、人で溢れ返っていた印象です。

20時を過ぎたあたりで寝る準備開始。歯を磨きに外に出た時点で見た温度計が氷点下7度を指していたのを覚えています。

年越し蕎麦を食べるべく三人ともインスタント蕎麦を担ぎ上げており、23時30分に振動のみの目覚ましをかけて就寝しました。が、23時30分時点で小屋の他の宿泊者たちは誰も起きてこない。みんな0時に近くなったら起きてくるかと思いきや予想が外れました。音を立てるのは憚られたので早朝に起きて『年越した』蕎麦を食べることにしました。

ここからは山小屋あるあるのいびきの大合唱との戦いです。大合唱と言っても今回は2名ほどでしたが、この2名が尋常じゃなくうるさい。もはや病気なのではないかというレベルの騒音で、なかなか寝られず寝たり起きたりを繰り返しながら夜を過ごしました。

後編へ続く→

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