2022年に入りました。が、ブログは2021年の9月末で時が止まったままです。色々な事がありすぎてまったく更新できていない当ブログですが、そろそろ落ち着いてきたので執筆を再開させたいと思う。
11月末に書いた前回のブログでは八ヶ岳へと向かうため姉御と合流したところまで書いていました。姉御と合流後、向かったのは道の駅・こぶちさわ。この道の駅を使用するのはこれで何度目になるのだろうか。小淵沢ICを出るのが0時少し前になりそうだったので、記憶では八ヶ岳PAあたりで時間をつぶしたように思います。深夜料金にするためよくやる時間調整です。0時過ぎに高速を降りてまずはセブンイレブン小淵沢インター店に立ち寄り、道の駅で飲むためのお酒と翌朝の朝食を購入。そこからものの数分でこの日の目的地である道の駅・こぶちさわに到着。駐車場は問題なく確保できましたが、目の前の車の翌日山に登る風の中高年カップル?夫婦?がやかましかったと記憶しております。一杯飲んで、就寝。そして登山初日を迎えます。
10月2日(土)登山初日
赤岳鉱泉での一泊二日を予定していたこのときの山行。初日のこの日は道の駅で4時台に起床し5時少し前に道の駅を出発したと記憶しております。向かったのは八ヶ岳山荘。何度行ったかわからない、毎度おなじみのパターンです。八ヶ岳山荘の駐車場は道の駅からアクセスが良く20分程度で到着します。この時間でもすでに駐車場はかなり埋まっていましたが、何故か一列完全に空いているスペースがある。この列は駐車禁止?いやよく見ると地面にロープで一台一台区切ってあるぞ・・・?みんな何を遠慮しているのかわかりませんが、どう考えても駐車OKなスペースなので先陣切って駐車しました。その後も車がどんどん来ますが何故かこの列はみんな避ける。しばらくしてようやく2台目が駐車し徐々に増えていったと記憶しています。
登山の用意をしたり登山届を出したりトイレに行ったりして準備が整ったのが6時過ぎ。山の話に入る前にまずは恒例のメンバー紹介をしたいと思う。
チーム紹介
それでは結果的に2021年最後の登山となった八ヶ岳縦走編、スタートです!
登山を開始したのは6時半。この日のコースは俺にとっては四回目、姉御にとっては初めての硫黄岳~横岳~赤岳縦走です。宿泊地は赤岳鉱泉、テント泊。運がいい(?)とステーキが出るという夕食を予約済みです。テント泊+小屋飯というのはご法度と言う人もいるかもしれませんがたまには手を抜いてもいいと思うんです。さて、登山口から美濃戸山荘へは樹林帯のなかを進みます。一応車道ですが悪路過ぎて車高の低いタント氏では不安で突っ込めません。道中、駐車場ではないころに停めているトレランっぽい人たちがいたがあれはなんだったのだろうか。美濃戸山荘に到着し、トイレ休憩したらすぐに再出発。5月に来た時は南沢ルートで行者小屋へと向かいましたが、今回は北沢ルートで赤岳鉱泉に向かいます。
8時40分ごろ、赤岳鉱泉に向かう道中撮影。紅葉していました。
道中、衣装ケースのような機材を運ぶ集団が下山してきてすれ違いました。明らかにテレビクルーのようでしたが、この前日は大荒れ。あの天気の中この山域に入ったのだろうか?考えられないが・・・。さて、登山口から赤岳鉱泉までは飛ばして歩けるのでコースタイムよりもかなり早い9時前に赤岳鉱泉に到着。この日はリッター数の異なるザックをいくつか所持している利点を活かして赤岳鉱泉までは俺=52L、姉御=33Lを使用し、テントを張った時点で俺=33L、姉御=アタックザックに切り替えました。時間が早かったからかテント場はあまり混んでいなかったと記憶しています。テント場の受付がまだ開始されていなかったのでテントを張って荷物をテントの中に放り込み、ザックの準備ができたら改めて出発しました。
赤岳鉱泉出発後、まず現れるのは硫黄岳への急登。が、荷物をほとんど置いてきたことで身軽になったふたりは足がぐいぐい前に進みます。北岳のときのようにテント装備を背負った状態で山頂近くまで行く山行と比べると足に羽が生えたようでした。さて、この日はとにかく快晴。急坂をほぼ登りきると木々の隙間から青空が見えてきました。
その10分後くらいに撮影。ぼちぼち急坂が終わり硫黄岳を目の前に見る赤岩の頭にたどり着きます。
そして10時半過ぎ。赤岩の頭に到着しました。いつ来てもここからの景色は最高!天気のいい日を狙っているというのもありますが、5戦連勝中です。
まだまだ縦走は序盤。間髪入れずに先へと進みます。
赤岩の頭からわずか15分程度で硫黄岳山頂に到着。健脚なふたりです。相変わらず賑わっているここで登頂写真を撮っていただきました。
さて、お次は横岳へと向かいます。硫黄岳から横岳に至る道はいつ来ても最高の一言!!
今回の山行をするにあたり姉御が不安に思っていたのがこの区間。事前に動画を見てイメージトレーニングしていたのだとか。横岳まではダイジェスト版でお送りしたいと思う。
遠方に見えるあれはおそらく霧ヶ峰!
そして12時ごろ。硫黄岳の次の目的地である横岳山頂に到着。鎖場をよく突破しました、姉御!!
横岳山頂は人が多かったので、そこから少し歩いて三叉峰というピークで食事を摂ることにしました。ゴツゴツした岩だらけの場所でしたが比較的広くて座るスペースがたくさんある場所です。人もまばらで食事を摂るのにちょうどよく、またこの先の赤岳の登りはきついのでその前に腹ごしらえをしておく必要がありました。食事をパパッと済ませたら赤岳に向けて再出発です。
横岳を通過したあとも実は続く難所に辟易する姉御でした。なんなら横岳山頂を通過した後のほうがはるかにきつい(姉御談)。
どうにかこうにか先に進むとこの日の最後の目的地である赤岳が目の間に飛び込んできました。
いったん標高を下げて赤岳展望荘へと向かいます。地蔵尾根の起点にたどり着いた時点で5月の山行のルートと重なりました。あとは前回のルートを逆方向で赤岳を登り、赤岳鉱泉へと下っていくことになります。
ここでトイレ休憩している最中にちょっとしたハプニングがありました。遠くでヘリコプターの音がするなと思い外を眺めていたところその音がどんどん近づいてくる。そしてまさかの展望荘の外のヘリポートに来るではありませんか!
別の人に肩を預けた男性?がヘリに乗っていくのが見え、自分たち以外に周りのほかの登山者たちも何事かと眺めていました。飛び立ったヘリは一瞬で街のほうへと消えていく。なんだったんだろうと思っていた矢先、また別のヘリが現れ次は阿弥陀岳あたりの上空でホバリングしながら何かしていました。人を吊り上げていたようにも見えましたがあっちのほうでも何かあったのだろうか。阿弥陀岳のほうは1機去ったと思ったらもう1機現れる。なかなか遭遇することのない珍事でした。
さて、ヘリを見送ったら最後の登りへと向かいます。出発したのは13時50分くらいでした。この登りはかなりの急こう配で鎖をうまく使いながら登っていくことになります。すさまじい勢いで登っていたら後ろから「おい待て」と、いつもの苦情が飛び込んでくる。よくついてきてくれる姉御です。
そして14時15分くらいにこの日の(山頂という意味での)最終目的地である赤岳山頂に到着!いつ来ても最高です、八ヶ岳。
山頂は思った以上に人がたくさんいたのでそそくさと下山を開始。下山開始後、どこからか超特急のトレラン風外国人男性が駆け下りてきました。はっや!みたいに話しかけたところ「I’m a goat(俺はヤギだ)」とかなんとか言っていたような。姉御がこれを「I’m a god(俺は神だ)」と聞き間違えていたのは内緒です。それは檀黎斗だよ、姉御。ほかの外国人女性とすれ違い同郷だったことが分かったヤギ神は「No way!」と外国人らしいリアクションをとってました。
それはさておき。急いで動きすぎたせいで山頂からの景色を撮るのを忘れていたので、文三郎尾根への起点あたりで動画や写真を撮る時間を設けました。
動画から抜粋したこちらの写真。南アルプスの著名な山々がばっちりと捉えられていました。写真中央から左方向にかけて仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、北岳、間ノ岳、鳳凰三山。過去行った山々が目の前に見えているというのはいいものです。この週末は絶好の登山日和だったので仲間たちもみんなそれぞれの山行を楽しんでいたようです。
I氏は相変わらずの新幹線っぷりを発揮してこの翌日間ノ岳まで足を伸ばしたのだとか。さて、こちらの八ヶ岳はというと絶景を眺めながらまずは行者小屋へ向けて急な階段を駆け下りていきます。
文三郎尾根を30分程度で駆け下り、阿弥陀岳への尾根と文三郎尾根の分岐から少し歩いて行者小屋に着いたのが15時25分くらいでした。行者小屋に着いた時点でも天気はばっちり。見上げると歩いてきた稜線がずばーんと見えていました。
15時半過ぎ。行者小屋から赤岳鉱泉に向けて歩き出しました。
赤岳鉱泉までは大した距離ではありません。16時かそこらに無事テントのもとへと帰ってきました。荷解きやチェックインなどを済ませたら、こいつを疲れた身体に注ぎ込む!
乾杯!!
五臓六腑に染み渡る~!ここはなんでこんなにも最高なんだろうか。温泉にすぐに入りたかったものの大行列だったのでいったんテントに戻ったと記憶しております。この日は同時に入れる人数を4人程度に絞っていたのではなかっただろうか。待ったところで列が短くなる様子もなかったので、17時過ぎに列に加わりました。女湯のほうが空いており姉御が先に温泉へ。その後しばらくして男湯側も進んで自分の番が回ってきました。絶景の山にビールに温泉。今思い出してもこの日は結果的に2021年最後の山にふさわしい最高の一日でした。
温泉を出たらぽかぽかの状態で一度テントへ戻ります。早く入った分、先に出ていた姉御がすでにテントに戻っている。ぶっ倒れているのでどうしたのかと思いきや「貸し切りで誰も入ってくる様子がなかったから欲を出して長風呂してしまい、ゆでだこになった」とのこと・・・。のぼせてぶっ倒れているゆでだことぐだぐだ過ごし、19時になったら食堂へ。ブログ冒頭に書いた通りこの日の狙いは───
ステーキです!必ず提供されるというわけではなく運がいい(?)と巡り合えるというこのステーキ。この日出るかどうかは分かりません。さて、この日の食事はというと・・・
大当たり~!!
ステーキです!そしてご飯と豚汁はお代わり自由。え、最高ですか?写真にうつりこんでいるとおりビールも追加購入し(どんだけ飲むのか)山の中にしては贅沢すぎる夕食を堪能。近くに座っていた恰幅のいい女子がすごい勢いでご飯をお代わりしていたのが記憶に鮮明に残っております。このとき撮った食レポ動画は姉御の大のお気に入りなのだとか。さて、夕食を終えたらテントに戻ります(何回行ったり来たりしているのか)。酔っぱらっていたのか何なのかこのあとのことはあまり覚えていませんが、23時台に一度起きて(?)就寝したような。そして最高の一日は終わりを告げ、二日目へ。
10月3日(日)登山二日目
朝です。6時かそこらに起きたと思いますが、この日まず気づいたのは右耳が詰まって音がよく聞こえないということ。不定期に耳鼻科で処理してもらっていましたがこの時期はほとんど行っておらず、久々の耳鼻科案件です。とはいえこんな山の中に耳鼻科があるはずもなく、治しようがないのでまずは朝食です。木曜日に買った食材を一気に投入しました。
久々のじゃがりこマッシュにミートソースとコンビーフを挟みました。んまい!ありがとう姉御!食事を終えたらテントに戻り、急ぐ旅ではないのでだらだらと撤収作業。結果的に赤岳鉱泉をあとにしたのは8時20分過ぎでした。
この朝も天気が良く、こんな景色の中をひたすら下山します。そして2時間も経たない10時過ぎ、無事車の元まで戻ってきました。今回も無事登山終了!とはいえまだこの日は終わりません。大渋滞する前に中央道の渋滞多発エリアを通過するべく、お風呂は八ヶ岳山荘で済ましていきます。昔I氏ときたときも入ったお風呂です。朝早かったからか貸し切りでした。
さっぱりと風呂から上がり、向かったのは前々日宿泊(?)した道の駅。普通にお土産を見るつもりが目の肥えた俺はこんなものを見つけてしまう。
ゴジラサイダーだと!?もちろん一本(デスゴジ)購入しました。6デザインのうちの残りひとつはどのゴジラだったのだろうか。一緒に買った山梨ぶどうサイダーは261円でゴジラサイダーは270円。ゴジラに9円というのは高いのか安いのか。この日もまた絶好の登山日和で、この二日間を有効活用できた登山者は多かったのではないだろうか。その後、高速に乗る前に高速手前のセブンイレブン小淵沢インター店に立ち寄り(思えば前日と逆の流れで道の駅とコンビニに立ち寄っている)、からあげ棒とピザまんを買って食料補給しました。コンビニからは南アルプスの山々が目の前に見えていました。
すぐに高速に乗り東京方面へと前進しますが、気になっていたのは右耳。よく聞こえていない状態で平日に突入していつ耳鼻科に行けるのだろうか、と考えを巡らせたのち「帰りがてらどこかの耳鼻科に寄る」ことを思いつきます。ゆでだこ姉御に懇願し耳鼻科を調査してもらい、晴海にある晴海トリトン夢未来クリニックが日曜日も15時15分最終受付で開いていることを発見。帰路から少し逸れますがそこまで帰宅時間に影響しない最善の選択肢!さすが姉御です。さっそく電話して15時で予約し、軽い渋滞に巻き込まれながらも予約10分前くらいにクリニックに到着。完璧な流れでした。
施術は一瞬。そんな一瞬の施術で耳が解放されて一気に周りの音が聞こえるようになります。本当に助かりました~!またどこかの山の帰りに寄るか(=姉御に怒られる)。15時20分にはクリニックをあとにし、自宅方面へと前進。1,000円分だけ給油し向島入口から首都高に乗ります。17時前後に(はよ帰ればいいのに)隣町のモールのガチャコーナーに立ち寄り、その後近所のスーパーへと移動し例のごとく寿司を購入。その後ガソリンを満タンまで入れたらまた別のスーパーで酒類を買い、さらに百均でハンガーを購入し帰宅。帰宅して待ち受けていたのは大量の洗濯ものでしたが、ともあれこうして無事八ヶ岳山行が幕を閉じたのでした。
山に通いまくった2021年。八ヶ岳はその最後を締めくくるにふさわしい山でした。この次の週末以降、とんでもなく忙しい日々になることをこの二人はまだ知らない。ようやく振り返る余裕が出てきた2022年2月現在。引き続き2021年10月以降の思い出を振り返っていきたいと思う。
八ヶ岳編・完
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