79座目の百名山: 鳳凰三山

常念岳から12日後。次に向かった山は2020年3座目の新しい山となる鳳凰三山でした。例のごとく決まるまでは様々な案が検討されました。

9月28日(月)~10月2日(金)

常念岳下山より1週間経った9月28日(月)。この日に結果的に鳳凰三山に繋がる山の計画が始動しました。この週末は日曜日よりも土曜日のほうが天気予報が良かったので土曜の登山計画を立てたところ、ちゃんMより金曜発だと行けないという連絡が入り早々に離脱。残ったI氏、先生、OGT、俺のお盆メンバーが再び集合し山に行くことになりました。最初は日帰りの甲武信ヶ岳を考えていましたが、自分が行ったことのない山として鳳凰三山も最初からテーブルに載せて検討。

29日(火)の時点でもまだ甲武信ヶ岳案が濃厚で、既に合流計画まで検討が始まっていました。むしろこの時点では土曜甲武信ヶ岳、日曜鳳凰三山ということを考えていましたが、これは結果的に実行に移さなくて大正解でした。この日は誕生日でしたが普通に仕事+ジムという一日を送る。

30日(水)の時点で土曜の鳳凰三山の天気予報が好転してきたので土曜鳳凰三山案が浮上。仮で予定も組みましたが最終決定は木金の天気次第となりました。この時点では日曜甲武信ヶ岳案も出ていましたがこれは土曜の登山中に全員で却下することとなります。10月1日(木)、土曜は晴れで日曜は曇りなので土曜の鳳凰三山日帰り登山にほぼ決定。I氏より日曜観光という提案が出たので日曜静岡観光案が浮上。木曜日に立てたこのプランがそのまま実行されることとなりました。わけのわからないプランなのに乗っかるこの人たち。良い仲間を持ったものです。この日も夕方以降はジムで過ごしました。

そして10月2日(金)、土曜の天気がどこのエリアもやや曇りがちになりましたが、I氏の「今年のテーマは初志貫徹」という提言で鳳凰三山に決定(初志が鳳凰三山で合っているのかはわかりませんが)。この日の夜、今年一過酷だった山へ出発することになります。

お盆のときとまったく同じですが。ここで改めてメンバーの紹介をしておきたいと思う。

チーム紹介

筆者「Y」。今年もいろんな旅をしましたが、このときの鳳凰三山+静岡を巡る旅が一番印象に残っています。解散するのが辛かったくらいでした。
山仲間「I」。今年も多くの山旅を共にしました。来年こそはテントを担いでどこかの山を共に縦走したい。是非計画しましょう。
登山女子「先生」。常念岳で限界を押し上げたと思ったらわずか12日後に鳳凰三山でさらに限界を押し上げることに。次の目標はどこに設定しようか。
初登場からの参加率の高い「OGT」。今年から参加のOGTですが何回山に一緒に登ったか数えられないくらい今年は共に山に入りました。来年のシーズンもまた楽しみです。

今年屈指のハードルート、日帰り鳳凰三山編のスタートです。

10月2日(金)登山前日

20時半に都内で先生をピックアップ。石川パーキングエリアに21時半前に到着し夕食にハンバーグカレーをいただく。常念岳の際ハンバーグで火力が出たのでこの頃はハンバーグ効果を実証していました。この日は夜のうちに登山口のある青木鉱泉まで突っ込んでおく予定で、待ち合わせはその手前にあるセブンイレブン韮崎円野店を予定していました。山形の旅のとき同様、俺と先生組、I氏とOGT組でそれぞれ移動し合流という流れです。22時50分過ぎ、セブンにて4人が合流。翌日の朝食やら行動食やらを購入し、OGTのナビに沿って青木鉱泉に向かいますがこれが殊のほか悪路。これで道が合ってるのか?と不安になるも、0時前後に青木鉱泉の駐車場に到着。すぐに寝る準備を始めます。このとき先生はこの時期の車中泊なのにもかかわらず寝袋を使用しないという謎のチャレンジを行い結果ぜんぜん寝られなかったらしい。寝袋は車の外に転がっていました。起床時間は約3時間半後の午前4時。コンパスで登山届を出し、0時半くらいに就寝。この時間帯も車がどんどん増えていました。

10月3日(土)登山当日

4時起床。この時間帯もまた車がたくさん来ておりこの山の人気度合いが窺えます。4時台くらいに出発するも、真っ暗だったことと道が分岐していることもあり登山口がどこにあるのかわからない。結果15分くらいさまよい、ようやく登山口への矢印を発見したのは5時ちょうどくらいでした。

ようやくたどり着く

このときはドンドコ沢から登り中道から下りるという周遊ルート。最初は工事現場が続き、そのあと樹林帯に入ります。そこで先頭を歩いていたおじさんグループが道を間違えるという事態が発生し、釣られてそちらの方向に向かった我々も来た道を少し戻るというハプニングが発生。あのあたりは非常にルーファイが難しい。また道を間違えそうになっているおじさんグループを一気に抜かし、その後登山道は急登のジグザグ道に変貌します。この時点で先頭を歩いていた俺はここを一気に超えるべくスピードアップ。序盤からペースを速めたので全員へとへとですが最初の厄介な箇所は一気に超えることができました。ジグザグ道を過ぎたあたりで歩く順番を変更。お盆の旅のときと同じ、I氏、OGT、先生、俺、という順番になります。

ジグザグを超えた場所

上の写真は展望台、と呼ばれる場所の少し手前。この時間帯はまだ元気です。そしてそこからすぐ先に展望台があり、南精進ヶ滝と呼ばれる滝がすぐ近くにありました。

南精進ヶ滝

この登山道にはいくつもの名瀑があるということで、それを楽しみに登る人もいるのだとか。展望台に着いた時点で時刻は6時15分。登山開始から1時間15分ですがここまでのコースタイムは2時間半。コースタイムの半分で到着している!ペース爆速です。が、この日の周りの登山者は他の山と雰囲気が異なり、ペースがめちゃくちゃ速い。x0.5で歩いていた我々を抜き去っていく猛者ばかりでした。滝を過ぎたあたりでこんなのにも遭遇。

鹿さんです。

鹿は山でよく見ますがかなり近づいても逃げなかったこの個体は人に慣れていたのだろうか。そしてまたジグザグ道に入り標高を一気に上げ、白糸の滝にたどり着く。先生曰く「しんどい」。さらにどんどん先に進み、到着したのは五色滝。時刻は7時40分、2時間40分で到着しました。コースタイムは5時間、相変わらず爆速です。にも関わらず抜き去っていく人多数。どうなっているのかこの山は。そして五色滝が素晴らし過ぎる。

五色滝










五色滝、アップ

虹!!!!!

滝で虹を見るというのは初体験。どんな現象か分かりませんが、確かにそこには虹がありました。太陽の光と滝と、大気と・・・何か色々な偶然が重なったのかもしれませんが、とにかくすごいものを見られました。虹を見て鳳凰三山を目指す・・・にじいろのはねを入手してホウオウに向かう、ポケモン金銀じゃん!とかなんとか考えた人もいたそうな(俺)。

並んで撮影タイム。
並んで撮影タイム。

10分ほどここに滞在し、少し登山道から外れた場所にある五色滝から登山道に戻り先へと進みます。ここからはまずは鳳凰小屋に向かいますが、途中にあった日本庭園みたいな雰囲気の場所がすばらしかったです。そのあたりで、ようやく鳳凰三山一座目の地蔵岳にあるオベリスクが目に入ってきました。

オベリスクは遥か彼方
まだ結構距離があります。

まるで日本庭園のよう

色づく山
山は少し色づいている。

そして8時半に鳳凰小屋に到着。そこそこ人だかりができており、みんな休憩していました。コースタイム6時間のところを、3時間半で到着。かなりのハイペースです。ここで15分くらい休憩し、再出発。実は鳳凰三山の中で地蔵岳のみ登ったことのあるOGTより、「砂場の登りがきつかった記憶がある」とずっと言われていたのですが、それがなかなか現れない。・・・と思っていたら、小屋の先にその道が現れました。

地面の様子が変わっていく
だんだん地面の様子が変わっていきます。

きつい!!

ここ!ここが辛かった。景色はいいが砂に足元を取られて全然前に進まない。どちらの足か忘れましたがここで足をつりそうになり、慎重に歩を進めていきます。そして9時半、ようやく地蔵岳に到着。

きつい登りを越えて、到着
※オベリスクを往復してから撮った写真。

この時点で4人ともへとへとでしたが少し休憩したら間髪入れずにオベリスクへと向かいます。オベリスクの頂点までは行かなかったものの、中腹から見る景色も最高でした。

スクープ!
奥に見えているのは甲斐駒ヶ岳

遠方には北岳
実に高度感がある。人が米粒サイズです。右奥遠方に見えているどでかい山は北岳。

八ヶ岳の山々
遠方には八ヶ岳の山々。

色々と独特な写真。
オベリスク、俺、富士山と、鳳凰三山二座目の観音岳。

さて、オベリスクから戻ってきたら一度呼吸を整えて改めて観音岳に向けて出発します。前回訪れたときは地蔵岳までで断念して下山したというOGT。過去の自分を超える瞬間が訪れました。行くぜ、先へ!そして振り返ったオベリスクは大迫力。怪獣みたいな印象を受けます。

オベリスク!
右奥に見えているのは奥秩父の山々で小川山や金峰山が見えていたらしい。

THE縦走路
さらに進んで振り返る。独特の雰囲気です。

上の景色にはちょうど地蔵岳へのきつい砂地の斜面が見えていました。

急斜面

矢印が人。改めて見ても傾斜がきっついことがよく分かる。よく登りましたよ我々は・・・。そんな中、この稜線には走りながら往復しているトレラン?の人が何人もいました。その底知れぬ体力はどこからくるのか。

観音岳は目と鼻の先
観音岳はもう少し。

このあたりで全員空腹でバテバテ。8時くらいに山頂について食事して下山、という山が多いので10時を過ぎても食事休憩を摂っていなかったこの日は全員ややガス欠気味です。そして11時、ようやく観音岳到着!山頂は巨岩が重なり合っており、ちょうどテラスのようになっているところを陣取って4人で食事休憩です。珍しく昼飯時に昼飯を摂りました。

絶景のテラスより
先生撮影、富士山と薬師岳。雲に隠れていますが実は富士山はもっと大きく見えるらしい。

天気は曇っていますが高曇りなので視界は良好。そして観音岳の山頂にて昔のバイト仲間とまさかの再会を果たすI氏。先方はどうやら中道側から登っていたようで、この日偶然この山に来ていて、偶然観音岳の山頂で邂逅を果たす。なかなかない偶然でした。

I氏とご友人の方

そしてI氏友人の連れの方に「中道を下る場合、最後の林道で渡渉すると青木鉱泉へショートカットできる場所がある」という助言をいただく。これがナイス助言で、下山時役立つこととなります。昼食含め1時間くらい休憩(途中OGTは寝てました)したら改めて出発。鳳凰三山最後の一座薬師岳に向かって出発です。

勇ましい先生
頭の中のBGMはドラクエIIIのフィールドの音楽です。

そして12時半。ついに薬師岳に到着!これで鳳凰三山完走、79座目の百名山と相成りました。

集合写真。完走!
完走ーーー!!!

歩いてきた道を振り返る
観音岳を振り仰ぐ。地蔵岳はもう見えない。

無事ホウオウをゲットしました。既に時刻は13時前。普段なら下山しているくらいの時刻ですがここから下山が始まります。下山開始前に今回使用する下山路とは別のルート沿いにある薬師岳小屋まで下ってトイレを借り、そして薬師岳に登り返して改めて下山開始です。下山路を少し下ったあたりであたりは真っ白、雲?の中。そしてかなり急な坂を一気に下りていきます。地図には途中のポイントはほとんどなく3時間20分で林道、とあるだけです。特に滝などの見所もなく、こっちから登るのは苦行だな・・・なんてことを話しながら2時間20分で林道に到達。そして観音岳でアドバイスをもらった渡渉ポイントも見つけることができ青木鉱泉に16時前に到着。5時ごろに開始したこの登山、11時間の長時間行動でした。みんなお疲れ様でした!!

鳳凰三山ログ

鳳凰三山歩数

このときのログとiPhoneが(勝手に)つけている歩数の記録。累計高度2000m超えは日帰りとしては相当頑張ったほうだと思います。40000歩も歩いたんですね・・・

さて、登山口のある青木鉱泉はその名のとおり温泉があり日帰りも可能。すぐにでも疲れを癒したかったのでここで温泉に入っていくことにしました。風情のある山奥の温泉で、達成感というか余韻というか、そんなものに浸りながら温泉を堪能。後から入ってきたよく話すおじさんも同じルートを歩いてきたらしく、最後の渡渉あたりで「うしろから(他の登山者も)みんなぞろぞろ着いてきて大変だった」などと笑いながら話していました。そしてやたらと甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根を推してくる。いずれ行きますかね、いずれ・・・

温泉から出てコンパスで下山届を出し、次は晩飯。既に17時を回っており辺りは真っ暗。そして腹ペコでした。内容を焼肉に絞り韮崎市の焼肉屋に連絡したものの予約でいっぱい。少し範囲を広げて甲斐市の焼肉屋に連絡してみるものの「現時点ではいっぱいで、もしかしたら空くかもしれないので到着15分くらい前になったらまた連絡してほしい」とのこと。とりあえずそこに向かってみることにしました。青木鉱泉を出たのはなんだかんだ17時半を回っていました。

そして到着15分前。車内から先生がその焼肉屋に電話してみますが席は空いておらず断念。そしてその焼肉屋のすぐ近くにあったOGT推奨の焼肉ボンバーという店に向かうことに決定。19時前にようやく到着。肉!肉!!

ボンバー!

効くぜ・・・!

お盆の旅から2度目のこの4人での焼肉でした。焼肉屋で翌日のプランを立てる4人。鳳凰三山で全力を出し切った4人には甲武信ヶ岳を登るという選択肢は1mmもなく、木曜日の時点で出ていた静岡観光案がそのまま採用。沼津で海鮮→三島大社→深海水族館、あたりに行こうというのを漠然と決める。そして焼肉をたらふく食って満足した4人はザ・ビッグに立ち寄り酒を入手し道の駅・とよとみへ。I氏の車の中で晩酌、元気な4人です。翌日は山にも行かないのに5時起き。静岡を満喫する10月の日曜日へと続いていきます。

伊豆半島・小田原: 海鮮の旅編へと続く→

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