78座目の百名山: 常念岳

JRおでかけパスの旅の翌週末、俺は再び山に向かっていました。この週末は土曜日から火曜日までの4連休。本来であれば縦走も検討したいところですが、これまでの他の山行の例に漏れずこのときもなかなか天気予報が定まりませんでした。今年はあまり新しい山に行っておらず、このときは常念岳にほぼ絞って天気予報を確認していました。

9月14日(月)

2級課題をひとつ落とし調子に乗ってほかの2級課題に取り組んでいたら左手の薬指を軽くパキるという事故を起こす。怪我するとシーズンを丸ごと損することになりかねないので、この日は早々に撤退です。帰宅したらとりあえず冷凍庫に入れていた保冷剤で冷やしました。効果あったのかは不明です。

9月15日(火)~18日(金)

火曜日では翌週月曜日の常念岳は晴れ予報。コースタイム往復10時間程度のロングルートですが難所はなく体力さえあれば歩けるルートです。この時点では俺、I氏、先生、の3人で行く予定を立てていました。同日、クライミング仲間Oさんに日曜日のクライミングに誘われる。水曜日の時点で月曜日の常念岳の天気予報が少し悪化。が、木曜日になって月曜の常念岳の天気が再び好転。今年は本当に天気が読めません。この時点で月曜日の常念岳はほぼ確定しており、日曜日は移動日になります。Oさんに土曜日のジムセッションを打診したところ快諾いただき、土曜日にジムで合流することとなりました。金曜日の時点で月曜の日帰り登山@常念岳を決定。ここでI氏がまさかの仕事の事情で参加できないということになり金峰山に続く先生と二人で行く山行となりました。

9月19日(土)

この日は出勤日でしたが事前に有給を取得していました。足立区にあるボルダーズというジムにてOさんとセッション。左手薬指をカバーしつつも3級バンバン落とせて大満足でした。1週間前に行ったグラニーではひとつも3級を落とせなかったのにこの差は何なのか。ジムによって間違いなく難しさが異なる。この夜は映画TENETを映画館に見に行くというイベントも放り込む。ジムからの移動が意外と時間を要し開始直前に映画館の入っているモールに滑り込む。腹ペコだったので映画館近くのモスバーガーでバーガーを一気に腹に押し込んだもの今ではいい思い出です。TENETは一回見るだけでは目が点でしたが不思議な映像はさすがクリストファー・ノーラン監督です。この夜はレモンサワーとさきいかで深酒しました。

そして翌日曜日。再び山の旅が始まりました。この夏のブログに幾度となく登場しておりもはや紹介するまでもないかもしれませんが、改めてこのときのメンバーを紹介したいと思う。

チーム紹介

筆者「Y」。新しい山に登るというのはいつでもワクワクするもの。北アルプスで登ったことのない百名山も残りわずかになりました。
登山女子「先生」。常念岳はこの時点での先生の限界を押し上げる山となったことは間違いありません。さらなる高みを目指しましょう!

それでは早速振り返ってみたいと思います。

9月20日(日)登山前日

この日は移動するのみなのでダラダラと過ごし、15時頃出発。常念岳に登るのであれば絶対に晴れたときが良かったので、ギリギリのギリギリまで粘っていたのでした(半分はダラダラしていただけ)。そして初志貫徹、常念岳に挑むことに決めます。この日向かったのは安曇野にある道の駅・アルプス安曇野ほりがねの里。出発後に服のポケットのレシートを家に忘れたとかいう理由で一度家に帰ったのはこのときだっただろうか。近所のガソリンスタンドで給油し、さらに高速に乗る手前でエンジンオイルの交換+ワイパーブレードを交換しました。くまモン的なマスコットキャラみたいな店員、アリマツさんは元気にしているだろうか。既に時刻は16時半前。ようやく本格的に移動を開始しました。

安曇野ICで降り、翌日の登山に備えてカーボローディングできる店を探します。お盆の旅の最終日に高速に乗ったインターだったので非常に既視感がありました。インターすぐ近くにあるグルメ街道にて入ったのは「ステーキ宮」。翌日の山行時、いつにもましてパワーが出たのはここで食べたジャンボサイズ(300g)ハンバーグのおかげだと確信しています。20時半過ぎに店を出て近くのイオン豊科店で翌日の朝食やら行動食やらを買い込む。相変わらず各地のイオンめぐりは続きます。21時前後に到着した道の駅は駐車場が激混み!さすが4連休です。山に行くでもないような人たちは、ここで車中泊していったいどこに向かうのだろうか?いつも不思議に思います。謎のドラえもん像と写真を撮ったりして21時半前後には就寝したと記憶しています。

9月21日(月)登山当日

行動時間も長いので、3時起床。登山口までは車で30分の距離です。この日は日帰りで往復できる一ノ沢登山口から登る予定。到着した登山口の駐車場は

すでに満車。

それどころか路上駐車している車も相当な台数あり、今まで行った登山口の中で一番混んでいたかもしれません。道路はあまり広くはなく、登山口方面を進行方向にして停めると帰りに出づらくなるので一度登山口まで進んでからUターンして何とか空いているスペースに車を停めることができました。その後もどんどん車が到着し、駐車場はとんでもないことになります。ギリギリのタイミングでスペースを確保できて良かったです。朝食を摂り、支度が終わったらまずは登山口へ向かいます。夜行バス?が来たからかすごい人の量でした。まだ4時台ですよ・・・。登山届を書き、提出。そして出発。時刻は4時45分でした。

一ノ沢登山口にて

ヘッドライトがないとまったく何も見えない状況です。このルートはゆるやかに登っていき最後の「胸突八丁」で一気に山頂直下の小屋まで詰めるルート。最初のポイントである大滝にはコースタイム1時間15分のところ40分で到着しました。左手に沢の音がしていますがまったく見えません。地図には王滝とありますが看板は大滝・・・どちらが正しいのだろうか。時刻は5時25分過ぎ。ようやく空が白んできていました。そしてさらに歩くこと20分程度、5時45分には完全に夜が明けました。

そして よが あけた!

が、空は曇っている!もちろん引き返すつもりは毛頭なく、そのまま進む以外に選択肢はありません。徐々に高度を上げ、後ろを振り返ると山と山の間から遠くの景色もある程度見えるようになってきました。ただ、まだこの時点では曇っている。どんどん歩を進めていきます。何度か丸太橋を渡り、6時半前にようやく胸突八丁の起点に到着。

胸突八丁、入り口

コースタイム3時間15分のところを1時間45分程度で到着、コースタイム比x0.54のハイペースでした。そしてこの山はここからが本番。急激に傾斜がきつくなります。

始まるぜ・・・!
胸突八丁の始まり。

ジグザグに急な登り坂を進んでいきますが、この登りが余裕に思えるほどとにかくこの日は体が軽くハイパワーが出ていました。前日のハンバーグのおかげとしか思えませんが、脚に翼が生えたかのようでした。先頭を歩くお兄さんに追いついたり離されたりを繰り返していましたが、そんなお兄さんと山頂で少し話したところ「このまま蝶ヶ岳経由で横尾に下って涸沢カールまで行き、翌日北穂高に登る」とかなんとか・・・距離がすごすぎる。

お兄さん
写真右下にチラッと写っています。

とにかくぶっ飛ばせた胸突八丁。後ろの先生からスローダウンの要請が出るほどの速さでした。そのおかげ(?)もあってか、胸突八丁に入って40分程度で常念小屋のすぐ下に到着しました。

見えてきたのは山頂・・・?
7時10分撮影。あれが常念岳山頂付近か・・・?

そして胸突八丁を終えると・・・

穂高連峰に槍ヶ岳!!

穂高連峰と槍ヶ岳!!

本当に「突然」目の前に飛び込んできたので仰天です。穂高方面の空はばっちり晴れており、まだ山頂でもないのに最高の景色でした。写真を撮ったりして少し息を整えたらすぐに出発。とにかく晴れているうちに山頂に到着することを目標に動きました。

小屋は遥か下に

テント場から登り始めて20分くらい経過した地点にて撮影。テント場が既にあんなに小さくなっています。ここでもつい飛ばし気味に歩いていましたが後ろからのプレッシャーにより少しペースを落とし、コースタイムどおりくらいのスピードで歩きました。とにかく気持ちのいい道で、山頂付近が見えてきたときはかなりテンション上がりました。

山頂直下
写真を撮る人物は俺です。

ビクトリーロード!そして8時15分。山頂に到着しました。

登頂!!

とにかく最高の景色!今まで登った山の中でも屈指の絶景でした。見渡す限り有名な山々で、登ったことのある山のオンパレードでした。

THE穂高連峰

THE穂高連峰!前穂高、奥穂高、涸沢岳、北穂高・・・全部ばっちりすぎるくらい見えています。

大迫力!!

アップにしてもど迫力。2020年11月現在、PCの壁紙はこの写真です。

まるで屏風のような山々

左端は涸沢岳から右端は鷲羽岳まで。上高地から入ってあの稜線を左から右まで全部歩いたと思うと感慨深い。大キレットの奥にはかすかに白山まで見えていたらしい。お盆の旅を思い出します。

鷲羽岳~後立山連峰!

左端は鷲羽岳、水晶岳、野口五郎岳と続き、中央正面は大天井岳。その右奥に雲をかぶってかすかに見えているのは立山と剱岳!右のほうには手前に燕岳、奥に針ノ木岳から蓮華岳、爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳の後立山連峰がばっちり見えています。

思い返せば5年前、中房温泉から燕岳を経由し大天井岳まで行きテント泊したことがありました。まだ山を始めてすぐの頃、単独行を初めて行なったんじゃなかったかと思います。本来は二日目に常念岳を経由して蝶ヶ岳まで抜けていく計画だったところ、天候が急激に悪化して二日目は来た道を戻り中房温泉まで戻りそれ以来常念岳に来る機会は2020年のこのときまで訪れませんでした。何年経ってもまた挑戦できる。そこにも山の良さがあるのかもしれません。

北アルプスの大パノラマ!!

そして上の一連の写真で見えている全ての景色を収めたパノラマ写真!最高かよ・・・

御嶽山+乗鞍岳

穂高連峰よりさらに左のほうを見ると、左奥に御嶽山、その右隣に乗鞍岳です。いずれも2019年のいい思い出。

遠方には木曽駒ヶ岳

さらに左のほうを見ると、縦走路が蝶ヶ岳まで続いています。そして遠方には木曽駒ヶ岳が!

富士山と南アルプス

そしてそのさらに左のほうにはかなり薄いですがまさかの富士山まで見えました。右側は南アルプスの山々で、左端は甲斐駒ヶ岳だったようです。昨年の仙丈ヶ岳+甲斐駒ヶ岳も最高でした。

天気が安定しすぎていて動画なのに静止画のよう。

本当に最高の環境の中で、食事を摂りお茶をする。先生曰く「ここも天空カフェ」。景色を眺めたりしていると登頂した人が増えていつの間にかあたりはとんでもない人の数。1時間半くらい経過したあたりで撤収準備。一瞬ガスったりしながらも、基本的には終始快晴で景色も抜群でした。

槍を掴む!
槍を持つ先生。

プロ?
何かのプロっぽい写真。

そして撤収準備を済ませたのになかなか下山を開始しない二人です。

ここは空の上か
天空感がすごい。

人混み・・・
10時過ぎ撮影。

そろそろ本格的に人混みがまずい感じになってきたのでようやく下山開始。テント場に戻った時点で少しガスってきており、トイレ休憩など済ませた時点でかなりガスっていました。

少しガスってきました

胸突八丁に入り本格的な下山を開始したあたりから、ガスりかたも本格的になってきました。

ガスガス~
おそらく最終水場あたりで撮影。

さらにくだり、胸突八丁の起点あたりで足を痛めている風の見るからに好青年を目撃。下山方向だったと思いますが、彼は無事だったのだろうか。そこからも比較的ハイペースで歩きますが、徐々に二人とも疲れが出てきます。同じような道が続くので飽きたというのもありますが、大滝(王滝?)までが遠い!それでも、コースタイム3時間55分のところをほぼ3時間で歩ききる(x0.77)。蛇足ですが登りは結果的にコースタイム5時間35分のところを3時間半で歩ききっていました(x0.63)。

常念岳ログ

山頂でスクショを撮ったこのときのログ。累計高度(-)が9mしかない!ほぼ全て登りの非常にわかりやすいルートです。

さて、下山したら温泉+食事です。この日はとにかく山菜の天ぷらが食べたい気分でしたが、下山した時点ですでに13時10分。山菜の天ぷらが食べられそうなそば屋さんが閉まる時間が近そうです。ということで温泉を後回しにしまずはそば屋さんに向かいました。一軒あたりをつけて電話してみたところ、数十組待ちだとかすごいことを言われ即諦める。これは困ったぞ、と路頭に迷い適当に車を走らせていたところそば屋さんを一軒発見。そば勝というそば屋さんで、先生が先行して入店し空き状況を確認したところ席が空いているという。僥倖!すぐに駐車場に車を停めて自分も中に入りました。

そば勝(食べログ)
https://tabelog.com/nagano/A2005/A200501/20003879/

山をがっつり歩き、空腹でぶっ倒れそうです。到着した天ざるをペロッと平らげました。美味です!

やっとありつけた山菜天ぷら!

ごちそうさまでした。次に向かったのは温泉。調べてみると車で10分くらいのところに良さそうな温泉がありました。ファインビュー室山という景色の良い温泉で、正直温泉はあまり覚えていないんですがロビーからの景色が抜群だったのは覚えています。空腹を満たしさっぱりしたところで向かったのは前夜車中泊した道の駅・アルプス安曇野ほりがねの里。ここでお土産を入手し、給油したら安曇野ICに向かいますが高速に乗る前にモンベルに立ち寄り先生がご当地Tシャツを購入。そして17時を既に回ったあたりでついに高速に乗りますが、ここから過酷な長旅が始まります・・・。高速に乗る時点ですでにナビ的に中央道という選択肢はなく上信越自動車道で関東方面に向かいますが、軽井沢あたりから渋滞が発生しておりさらに関越自動車道も渋滞している。中央道に行っておけばよかったのかというとそうではなく、この日中央道の上りは最高

71.8km

の渋滞を記録。自分が走っていた時間帯でも既に甲府あたりから断続的に調布まで渋滞していたと記憶しています。佐久あたりで高速を降りてそこから下道で一路千葉へ。21時過ぎ、ようやく埼玉県本庄市まで辿り着いた二人はココイチで夕食休憩。カレーでエネルギー補給です。帰宅したのは0時。3時から21時間行動しており活動限界時間を超えていました。お盆にあまり積極的に出かけていなかった世の中の反動が9月の連休に現れたのであろうと思いますが、それにしても70kmを超える渋滞はすごすぎます。コロナなんてどこ吹く風よ。

9月22日(火)登山翌日

特に早く起きる必要もないのに8時前に目が覚め、まずしたことはOさんに「ジム行く予定があるか」の確認。我ながらアクティブすぎる。そして洗濯をしたり買出しに出かけたりと、朝っぱらから精力的に動きます。この底力は何なんだろうか。そして13時半過ぎに春日部のエナジーでOさんと合流。久々にリードもやり11aを一本お土産にしたことを覚えています。Oさんに始まりOさんに終わる連休。常念岳は今年のみならず今まで登った山の中でも上位に食い込む景色の良さで最高の思い出となりました。

余談

9月23日(水)よりこの週末の山の計画を立て始めたものの、どこもかしこも雨か曇り予報ばかり。さらに車で一部気になるところがあったのでメンテナンスしてもらいたいという考えもあり、この週末は山へ行くことを断念。9月26日(土)に懇意にしている車屋さんで足回りを見てもらうも原因が特定できず、この日は不発に終わります。この件は後日解決することになりますがまたそれは別のブログにて。翌27日(日)は再び春日部のエナジーへ。ただしこのときは盟友Zとのセッションでした。この日はジムに午前11時集合というとんでもなく早いスタートでしたが、それでも終了したのは16時。5時間も粘りました。これでもかというほど3級を落とせて大満足。強度もほどほどだし春日部エナジーはお気に入りです。この日はサイゼリヤに寄ってから帰宅しあまりの疲労に昼寝して夜はNetflixで攻殻の新作を見て過ごす。

そして9月28日(月)より、次の山の計画を始動。鳳凰三山編へと続く───

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