何度でも来たくなる、八ヶ岳

八ヶ岳。過去に色々な人と行きいくつもの思い出を作ってきたこの山域に再び訪れました。今回は初の日帰り。最高に楽しかったこの日を振り返る前に、まずはこのときのメンバーを紹介したいと思う。

チーム紹介

4回目の八ヶ岳「Y」。今年13回目の登山です。4戦4勝中の八ヶ岳とはかなり縁が良いと思われる。また遊びに来たい。
初めての八ヶ岳「先生」。今まで登ってきた山とは趣の異なる山。これでまたひとつ山女レベルが上がりました。また来ましょう。

それでは早速振り返ってみたいと思う。

5月22日(土)登山前日

この日は12時近くに起床。飯もろくに食べずに何故か掃除が始まります。そして何故か電源の入らなくなる掃除機。「目詰まりなどが起きると1時間電源が入らなくなる」というのをネットで見つけた説明書で確認し、この日電源を入れるのをあきらめます。家を出たのは14時台。早起きして家を出てどこか寄り道でもするか、と少しでも考えていた前日の自分に深く謝罪したい。14時半くらい(家を出る前だろうか)に軽く八ヶ岳の天気予報をネットで見ていたようですが、この週末は記憶では「全国的に高気圧に覆われ、特に日曜日は日差しが強くなる」というような予報だったはず。日曜日は絶好の山日和の予感がしており八ヶ岳行きを早い段階で決めていました。エンジンオイルを交換し、その後近くのモールに入っている丸亀製麺にてブランチ。「天ぷらが食べたいからてんやに行きたい!」と騒いでいた俺に対して「うどんが食べたい!」という先生の要望も尊重して行った丸亀製麺でしたがコスパ抜群ですね。正解でした。ありがとう先生。

食後は先生のコンタクトレンズ購入に付き合い、そして高速に乗って長野方面へ。今年何回目の長野方面なのか、もはや記録を見ないと分かりません。須玉インターで降りて向かったのは道の駅・・・ではなく、過去に何度か訪れたすき家の目の前にあるバーミヤン。到着した時点ですでに19時を回っていたと記憶しており、テイクアウトだけではないか?といやな予感がしていました。が、入店特に閉店時間について確認されることはありませんでした。2月に山梨の別のすき家に行ったときは20時以降テイクアウトのみでしたが状況が変わったのかもしれません。LINEとすかいらーくアプリのクーポンを併用し

  • 酸辣湯麺
  • 春巻
  • 油淋鶏とごはんセット(ごはん大盛り)
  • ごま付きだんご

これだけ頼んでひとり税込1,000円ちょい。安すぎます。ありがとうバーミヤン。店を出たのは20時過ぎ。向かいのすき家もまだ店内に客を迎え入れている様子だったのでどの店も通常営業にシフトし始めていたのかもしれません。次に向かったのはザ・ビッグ北杜須玉店。ザ・ビッグ大好きなふたりです。おにぎりが売り切れだったのでいなり、加えてバーガーをひとつずつ朝食に購入。他、エナジードリンクや羊羹など翌日の行動食とこの日の夜のお酒を買って店を出・・・ようとしたところで、出口近くに2Lで54円(税込)の水を発見。相変わらず安すぎる!即購入です。店を出たのは20時半くらいでした。

まだ道の駅には向かいません。この日はたくさん寄り道をしました。何故か鬼○の刃推しのクスリのサンロード長坂店で日焼け止めを購入します。改めて出発したのは20時50分ごろでした。

最後に立ち寄ったのはローソン・レインボーライン小淵沢店。ここは最終目的地である道の駅・こぶちざわのすぐ近くです。ここに立ち寄ったのは軽自動車税を支払うため。今年はとにかく車の維持にかなりのお金がかかっています。ローソンを出たのが21時10分過ぎで、21時15分かそこらには道の駅に到着していたと思います。ここの道の駅に裏側?から入る場合は要注意!夜だと入り口と出口の区別がつけづらい。誤って出口から進入したことは内緒です。車中泊の準備と翌日の準備をあらかた済ませたら改めて天気を調べます。記憶では天気は好転しており、6時以降晴れとかだったと思います。安心してお酒を飲みながら台湾のミニチュアアーティスト?の人で盛り上がったりしながら22時半ごろ就寝。そして・・・

5月23日(日)登山当日

4時半起床。お湯の準備などして、5時に道の駅を出発。目的地である八ヶ岳山荘の駐車場にはおそらく5時20分ごろ到着。思ったよりも車が停まっていない印象を受けました。準備している間にも何台か車が到着。八ヶ岳山荘に停める車もいればその先まで突っ込む車もいました。突っ込んで戻ってくる慎重な車もいたりと人間観察(車観察?)も面白い。登山届けを提出し、いざ出発したのは5時40分です。今年13回目の登山、日帰り八ヶ岳編がスタートしました。いつもどおりまずは車道(?)を歩いて美濃戸山荘を目指します。まだ5時台。予報どおり曇っていました。コースタイム1時間のところを45分で美濃戸山荘に到着。ベンチに腰かけ少し休憩したらすぐに再出発。ここからは今まで通ったことのない南沢を経由して行者小屋へと向かいます。この日は

  • 登り:美濃戸山荘⇒行者小屋⇒文三郎尾根経由・赤岳
  • 下り:赤岳⇒地蔵尾根経由・行者小屋⇒赤岳鉱泉⇒美濃戸山荘

というプラン。行者小屋までは急登のないなだらかな沢沿いの道を進んでいくことになります。

今回は右へ
いつもは左折するところをこの日は右折。6:25くらい撮影。

道中ふと気になり電波の入る場所で天気予報を見てしまったところ、天気が「12時以降晴れ」に悪化してしまっている。12時まで晴れないのか!?と、先生とふたり肩を落としました。7時45分くらいに通過した樹林帯あたりで一旦晴れてきますが、ふたりとも「騙されないぞ!」と息を荒くしながら先を急ぎます。そして行者小屋に到着したのが8時15分。2時間弱で到着、いいペースです。行者小屋から八ヶ岳の稜線を望むと青空が見え始めており、休憩していた人からは「ここから先は晴れるでしょ」なんて声も聞こえてきていましたが油断しない先生と俺です。

行者小屋にて、行き
確かに晴れてきてはいる。

10分ちょい休憩したら核心部に向けて出発。ここまではほんの序盤に過ぎず、ここからが本番です。

行くぜ!
いざ出発!

まずは10分程度なだらかな道を進みます。日陰だからかまだ雪が残っていました。

まだわずかばかり雪も残る

そして到着した阿弥陀岳と赤岳の分岐。

ここからが核心部

時刻は8時37分。赤岳に向けて進んでいきますが、ここから先が直球勝負の

ど急登。

このグラフを見ても一目瞭然ですが、行者小屋からとんでもない急坂になっています。行者小屋から反時計回りに赤岳を目指しますが、等高線の細かさも坂が急なことを物語っています。

場所はここ

そして8時50分過ぎ。森林限界を超えたあたりから急な階段が現れました。

現れた階段

いつもは下りで使用していたこの階段を今回は登りで使うことになります。どれくらい急なのか把握していた俺に対して初挑戦の先生は、このあたりから必死すぎて口数が少なくなりました。

一歩一歩確実に

足元を見て一歩一歩階段を登る先生。はるか後方には30分程度前に出発した行者小屋が見えています。右を向けば阿弥陀岳の圧倒的な姿が目に飛び込んできます。

圧倒的な阿弥陀岳

時刻は9時前。この時間帯がこの日(知っている限りでは)一番晴れていたように思います。ということはもともとの天気予報である9時から晴れ、が当たっていたのだろうか・・・

まだまだ階段は続く
階段はまだまだ続く。

がんばれ先生!
頑張れ先生!!

そして9時過ぎ。まだ赤岳山頂は少し先ですがこのときがこの日の山行の中で一番雲がなく、時期が少しずれますが八ヶ岳ブルーだったと言えるかもしれません。

硫黄岳+横岳
硫黄岳&横岳。

中岳+阿弥陀岳
中岳&阿弥陀岳。

圧倒的な景観!思い返せば、ここまで岩がちでいかつい(?)山に先生を連れてくるのは初めてだったかもしれない。そして階段は最後の登りにさしかかります。

最後の階段
有名?なマムートの階段です。

といっても、文三郎尾根の終点に着くだけで赤岳山頂はまだ先です。

まだ急登は続く

写真を見返してみると、この時点で雲が再び出始めていたようです。そして稜線に出たことで風が強くなり普通に寒い。ここまでは急登だったので汗だくでしたがすぐにジャケットを羽織ります。気候に合わせて服を脱いだり着たりする、このレイヤリングが山における重要な要素であることは間違いありません。

いつ見ても抜群の景観
向かう先を背にした方向には中岳と阿弥陀岳。

見えているのは間ノ岳?
かろうじて南アルプスも見えていました。チラッと見えている山頂はおそらく間ノ岳。

さて、あとは最後の登りです。もはや道も階段もなく、岩です。岩。これを攀じ登っていきます。

岩壁を登る

クライミングですね、これは

先生が怖がっているかと思いきや意外とこの辺は平気だったようです。これはもう、大キレットも攻略できますね!そして9時55分ごろ。

登頂!!

三角点タッチ

登頂!!

先生お疲れ様でした!無事4回目&初登頂を果たし、広いスペースのある頂上小屋のほうへ移動しました。

天空の山頂
山頂はまるで浮いているよう。

阿弥陀岳をやや下に見る
阿弥陀岳が少し下にあるように見えます。

横岳はほぼ雲の中
横岳は雲の中に入りつつありました。

風が強くて寒い!おちおち食事も摂っていられません。と、そこに登山グループの気さくな女性が「あの岩陰に移動すれば風を避けられますよ」と教えてくださる。食事を作っている最中でしたが即移動します。アドバイスありがとうございました!そんなことをしていたら人懐っこい鳥が近づいてきました。

イワヒバリさん、再び

このポケモンは甲斐駒ヶ岳でも遭遇した『イワヒバリ』。前も書いたとおりイワヒバリは海抜2,400m以上の標高の高い土地の岩場などで繁殖を行い秋冬は低い山地に移動する鳥。これで少なくとも2,400m以上の高山に足を運んだ証になる、というより、今年に入って2,400m以上の場所に何回来てんだという話ですが。さて、50分くらい休憩して山頂エリアを思いっきり堪能したら下山開始です。

下山開始!

まず向かうのは写真右のほうに見えている赤岳展望荘。その先さらに向かう行者小屋が左下に写っています。

良い雰囲気

この角度はちょうど以前山食の原画展に訪れた際に見かけた見開きページの原画と似ていました。

奥に見えているのはレタス畑か

手前の白は雪、写真奥の方の平野の白は川上村のレタス畑か!?

振り仰げば赤岳ははるか遠く

一気に下り、振り仰げば頂上小屋がはるか上空に。ここの下りをかなり慎重にクリアしていった先生でした。今年の夏の北アルプスの予行演習ですね!

やや難所でした。
難所といえば難所だった雪が固まっていた区間。

そして11時半過ぎに展望荘に到着。トイレを借りるために初めて建物内に入りましたがなんというか秘密基地みたいな雰囲気でわくわくしました。いずれ泊まってみたい。間髪いれずに先に進みます。この時間帯は雲がかなり分厚く、さらに天気が崩れる前にさっさと下山するに限ります。少し進んで、地蔵ノ頭を左に逸れて地蔵尾根に入りました。初めて歩く道ですがこれが中々に歩きづらい!

歩きづらい地蔵尾根

高度感がある上に、滑って転びそうになる箇所が山ほどあります。かなり崩壊しかけておりいずれ通れない道になってしまうのではと、そんなことを思いながら通過しました。山でもなるべくお金を使って、登山道の保守に少しでも貢献したい。

バックには阿弥陀岳
阿弥陀岳をバックに、下山。

悪路に辟易しながら12時15分過ぎに行者小屋に到着。ここで少し休憩します。

あちらには赤岳
あちらに見えておりますのは、赤岳!

10分くらい休憩して再出発。行きに使用した道を使って戻ったほうが早いと分かってはいたものの、せっかくなので行きとは異なるルートを使用します。向かったのは赤岳鉱泉。平坦な道を進み13時5分前に赤岳鉱泉に到着しました。温泉に入ろうかとも思いましたが、聞いてみると夕方から(確か16時)。そんなに待つことができるわけもなく、後ろ髪を引かれながら下山を続けます。次回来たときは必ず生ビールと温泉!今年もう一回来ちまうか!

次は生ビールに温泉、赤岳鉱泉
次は温泉!生ビール!!

さて、赤岳鉱泉からは北沢沿いを歩いて美濃戸山荘まで戻ることになります。何度も通った道。南沢よりも開けた場所が多く先生はこっちの道のほうがお気に入りとのことでした。途中から(最初から?)沢の色が赤くなります。

真っ赤な沢!

鉄分の影響だろうか?そんな沢を眺めながら何度も渡渉を繰り返し、砂利道に入ったあたりで沢沿いに腰掛けて休憩したりしながら14時10分くらいに美濃戸山荘到着。行きにも休んだベンチで5分くらい休憩して次は八ヶ岳山荘へ向けて最後のくだりを進んでいきます。ここからは車道歩き。林道を淡々と歩いていきました。そして14時53分。駐車場まで戻ってきました!

日帰り八ヶ岳山行記録

このときのログと歩数。距離17.3km、累計高度1,487m、歩数33,786歩はなかなかの強度です。さて、荷解きしてまず向かったのはいつもどおり温泉。この日向かったのは初めて行く玉宮温泉・望岳の湯(ぼうがくのゆ)でした。

望岳の湯(茅野市ウェブサイト)
https://www.city.chino.lg.jp/soshiki/chiikifukushi/1354.html

到着!この日の温泉

到着したのは15時20分過ぎ。そんなに高台にあるわけでもないのに、駐車場から抜群の景色が楽しめます!

遠方にレーダー施設、霧ヶ峰

この写真、遠方に見えているのは・・・

霧ヶ峰!気象レーダーが小さく見えていました。いつの間にやら天気が良くなっている。

こちらは蓼科山

こちらは蓼科山です。もうすっかり雪がありません。なかなか施設内に入ろうとしない俺を呼ぶ先生の声が聞こえてきた(気がする)ので自分の中のカメラ小僧を引っ込め温泉に入ります。この日は男湯が北アルプス側(八ヶ岳側と週毎に切り替わるらしい)。遠方に奥穂高岳が見えていました。さっぱりして休憩室でごろ寝していたところに先生が現れ、車に戻ります。時刻は16時20分過ぎ。天気がさらに回復していたのでカメラ小僧が再び現れます。

南アルプスの山々

右の三角形の山は甲斐駒ヶ岳、左奥に見えているのは鳳凰三山!あれはキツかった・・・

THE八ヶ岳連峰!

こちらがTHE八ヶ岳連峰!こんな景色が温泉施設の駐車場から見れてしまうこのエリアです。

南八ヶ岳のメインエリア

右のほうで尖っている山は阿弥陀岳。この奥に赤岳があります。午後晴れるという予報はあながち間違っていなかったようです。さて、この人たちはまだまだ帰りません。道の駅にアルコールを買いに行くか何か食べるかを検討し、お腹が空いていたのでまずは腹ごしらえすることにしました。調べて向かったのは麺屋 蔵人(めんや くろうど)というラーメン屋さん。

麺屋 蔵人(食べログ)
https://tabelog.com/nagano/A2004/A200403/20000713/

この地域で一番評価の高そうなラーメン屋さんで、望岳の湯から車で3分の距離!素晴らしい流れです。望岳の湯を出たのが16時半少し前で、店に到着したのが16時半過ぎでした。店構えや内装も雰囲気GOOD。二人ともこの店のシグニチャー(?)ラーメンである焼き味噌ラーメンを注文しました(+餃子)。出てきたラーメンがこちら。

石鍋の焼き味噌ラーメン!

熱々の鉄鍋で提供されるこのラーメン、旨いです!味噌ダレを鉄鍋で一人前づつ焼いているのがポイントだそうで、香ばしくコクのある味でした。このエリアは何度も訪れていますがまだまだ穴場の店がありそうです。また八ヶ岳に来なくては・・・

店を出たのは17時ちょうど。いい時間です。この日は日曜日なのであまり遅くまで遊んでいると翌日に響きます。目の前には日本酒の酒屋もありましたがこの日はチューハイ系の飲料が飲みたかったので何も買わずに移動開始し、移動を優先して道の駅にも寄らずに高速に乗りました。近所のスーパーに着いたのはおそらく20時10分かそこら。記憶では渋滞が発生してはいたものの少しずつ動いている渋滞で、結果的に「降りなくて良かった、やれやれ」みたいな混み具合だったような。給油してから帰宅。こうして4戦4勝、最高の内容となった日帰り八ヶ岳登山が無事終了しました。

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厳密な季節の区分があるのかはわかりませんが、肌感覚では季節はちょうど残雪期から夏山に切り替わる頃。この日の登山が2021年前期を締めくくる登山になったように思います。今まではその年の登山を本格的に始めるのは8月の連休あたりからでしたが、今年は自分の中でシーズンを途切れさせることなく登山を続けています。

昨年のゴールデンウィークから6月中旬にかけては自粛自粛と叫ばれている世の中の風潮に沿って自粛しました。6月下旬以降は感染対策を徹底しながら三密になりづらい登山を再開させ、振り返って今思うのは「自粛せずに三密になりづらい活動を続けて良かった」ということです。コロナ禍で本当に生きづらい世の中になり、色んな意味で「息苦しい」世の中になったと感じます。昨年、自分の中で自粛することを止めた高妻山のブログではこんなことを書いていました

いつ感染するか分からない、様変わりしてしまった世の中で生活していくのは心身ともに疲れます。そんななか、山を登って感じるのは「変わらない姿でそこにあり続けてくれること」に対する絶対的な安心感です。振り返れば今年は高妻山のように自分にとって新しい山ではないリピート登山が多く特に感じることが多かったのですが、登山口、登山道、分岐点、山頂・・・世の中がどんなに変わっても山は以前と変わらない姿で自分を迎え入れてくれている。そんな安心感がありました。

危険が伴う登山という行為を通じて安心感を得るというのは矛盾しているかもしれませんが、この気持ちは今でも変わっていません。コロナ禍によって登山をすることの意味に以前はなかった「安心感を得る」ことが加わったと思います。自分の人生に登山があって本当に良かった。

2021年の夏山シーズンはまだまだこれから。さて、次はどこの山に行こうか。

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