Prefectural Peak Hunting 10: 越前三ノ峰

前々回前回のブログの続き。白山から下山し温泉でしっぽりした後、念のため次の目標である福井県最高峰・越前三ノ峰の天気(というより麓の町の天気)を調べてみたところ、雨のち曇りという微妙な天気で朝6時までの降水確率は高いものの9時から下がり12時以降は10%。これはもしや登れてしまうのでは・・・?と、立山から白山とまったく同じ流れ、ものは試しにということでスーパーで食材を買い出してから三ノ峰の登山口のひとつ上小池へ。


到着した際に撮った写真(17:50)。曇った天気のせいでおどろおどろしい雰囲気。

もともとは白山と越前三ノ峰を繋げる予定だったくらいなので、三ノ峰の登山口も近いんだろうな~、と思ってナビで検索をかけてみたところ車で2時間・・・。まあまああるな、と思いつつ17時過ぎには到着。この日登った人がいたとしてもすでに下山済みの時間で、翌日登る人の前乗りとしても早すぎる時間なので、車は0台。しかもこのエリア一帯が圏外!知らない場所に一人な上に、ネットからも切り離されたと知った時の孤独感は半端なかったです。

この日の予報は夜から朝にかけて雨。降水確率はかなり高かったと記憶しており(圏外なので検索不可)、正確な時刻は記憶しておりませんがたしか21時くらいから雷を伴った強烈な雨が降り出しました。こんな誰もいない駐車場にポツンと停めてある車に、雷が落ちはしないか・・・!?と心配になったものの、実際こういう場合どうなのか調べる術もなくただせめて雷が止むのを祈るのみ。人が近くに全くおらず、さらにネットからも断絶されるとこうも心細くなるのだな、と、ある意味いい経験になりましたがとにかく震え上がっていました。「このまま朝6時まで悪天候で、登山者がほかに誰一人いなかったら今回は諦めよう」と決め、買っておいたアルコールを飲みながら読書に耽り23時就寝。

※※※

8/27、午前4時。車に当たる雨の音で目が覚め、相変わらず降ってるな~とぼんやり外を眺めながら心のどこかで「登山できる可能性が1mmもないような雨が降り続けば諦めがつく」と、日を改める方向に傾いていました。小説の続きを読みながら過ごしていると、5時過ぎに車の音が。「まさか・・・こんな雨の中登山者が?」と思いながら出てきた人の様子を窺っていると、どうやらこの登山口の管理人?の人に見え、入山届けやトイレの確認などを行っていました。安堵と落胆の入り混じった複雑な気分に陥りながらとりあえず6時まで待とう、と思い待ってみると、6時時点では非常に微妙な天気。


午前6時の天気、霧雨が降っておりかなり微妙。

外で空を見てから車に戻ると、雨脚が強まり「これはもうダメだな・・・」と車を出そうとするも、コースタイム的には登山開始を8時くらいまで粘れるということもありなかなか踏ん切りがつかない。そんな調子で車の中で過ごしていたところ、6時半前くらいになにやら大量の車の音が!3~5台くらいの車が立て続けに現れ、中から人が続々と出てくる。いったい何事かと様子を窺うと、なにやら草刈機のようなものを車からどんどん運び出しており、同時に全員登山の服装に着替え始めました。この人たちはおそらくこのエリア一帯の手入れをしに来たんだろうな、と憶測を立て、雨脚がまだそれなりに強かったので引き続き様子を窺っていたところ、7時前に全員出発。同時に雨が止み始めたので、「山に人が入っていて雨も止んだのなら、これはもう行かない理由がない!」と自分を鼓舞し、着替えて装備は前日の白山のものをそのまま流用し7時過ぎに集団を追いかけるように出発。この登山口の付近には刈込池という池があり、その周辺も散策路になっているのでこの時点ではまだ彼らが山に登ったのかは分からなかったのですが、いずれにせよ行ってみないと分からないので引き返すことも選択肢に入れつつ歩を進めていきました。


駐車場から歩いて15分弱くらいのところにある、登山口。

曇天で微妙に雨が降っており、さらに「熊注意」の看板が何箇所もありいろんな意味で震え上がりながら入山すると、少し先のほうから草刈機の音が!これはさっきの人たちが山に入っているぞ、と、追いついて草を刈っていた人に話を聞いてみると手入れに10人くらいは来ているとのこと。朝5時くらいまでの一人で心細かったところからは全く想像出来なかったまさかの入山者数2桁!!これはもうこのまま突っ込むしかない、ということで、集団に追いついて会話したりしながらかなり速いペースで登りました。


天気は始終こんな感じ、これでもまだ見えるほう。

山頂手前の非難小屋にはコースタイム4:10のところを、わずか2:30で到着。よほど急いでいたんだと思います。そこから300m程度歩いたところに、三ノ峰の山頂が。


三ノ峰山頂、ただ・・・。

三ノ峰の山頂には到着しましたが、三ノ峰は石川県側にあり、福井県の最高峰は”越前”三ノ峰で事前情報によるとそこはここからすぐ近くにあるということでした。が、見当たらない。登山前に詳しく調べようにも駐車場付近一帯圏外だったので調べようもなく、さて困ったぞと思い試しに携帯のフライトモードを解除してみるとなんとLTE!山頂には電波が届きやすいのでしょうか。軽く調べてこっちかな?と思い二ノ峰の方に向かってみるも標高がどんどん下がっておりそっちでもなさそう。こちらの方のブログを思い出しながら、「まさか・・・」と思い小屋の隣の藪に突っ込んでみると、足元に本当にうっすらと登山道が。ここを突っ込んでいくのか!?と思いながらどんどん前進すると、ついに標識に到達!


ダンボーを載せて。


目の前の、草むらにしか見えない中に登山道があるんです。

雨水をふんだんに含んだ藪に突っ込んだおかげで、足元どころか靴下までびしょ濡れ。天候もよくなく急いで下山したかったのですが、雨のせいで岩や木の根が滑りまくり、さらに草刈りが行われているので足元が刈った草だらけでこれまた滑る!(ちなみに草刈りの方々は地元の山岳会の方々ということでした。)花が多く咲いているからか虫も多く、色んなことが重なって非常につらい下山行となりました。が、なにはともあれ無事福井県の最高峰に到達!粘り勝ち、という言葉が頭を何度もよぎりました。孤独感との戦いや藪の奥にある最高地点など、今回はいつもとは異なる戦いを強いられる山行となりました。

白山と越前三ノ峰を併せて示した図。もともとは白山から1泊2日で別山を経由し三ノ峰に至り、白山の登山口に戻る予定でした。結果的に繋げることはできませんでしたが、限られた状況の中でベストを尽くしてこの悪天候の中二つの山に登ることができたんだと思います。

走りきった4日間。次は愛知県に向かいたいと思います。

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