56座目の百名山: 武尊山

10月14日(日)。前日は会社でイベントがあったので帰宅が遅くなり、この日は起きたのが昼過ぎ。かなり寝ました。そこから読みかけだった『神様のカルテ 3』を読破し、さてこの週末をどう過ごそうかと思い巡らすも、やはり思いつくのは山でした。この週末はどこもあまり天気が芳しくなく曇りというところばかり。眺望は望めなさそうでしたが三連休でもないし静かな山歩きができそうだと思い、色々と検討した結果まだ登ったことのない武尊山(ほたかやま)へ行くことに決めました。まだ地図も持っていない武尊山、まずは地図の購入からです。

支度して自宅を出発したのが17時。埼玉のモンベルストアにて事前確認して取り置きしておいてもらった『山と高原地図 谷川岳』を入手したのが18時過ぎ。ストア近くのベンチでさてどの登山口から入ろうかと地図を広げて眺め回し、今回は山の西側にある武尊神社から入って剣ヶ峰山~武尊山を周遊するルートを取ることにしました。イオンモールに入っているモンベルだったのでついでに食料も購入し、登山口近くにある道の駅・みなかみ水紀行館に移動。道の駅に着いたのは22時前だったと記憶しています。食事を済ませたらすぐに就寝。翌日は4時台起床です。

10月15日(月)。土曜日に寝まくったおかげか、4時台に勝手に目が覚めました。外に出てみると雲が予想以上に分厚い!予報どおりではありますが、晴れる希望も微かに抱いていたので朝一で残念な気持ちに。登山口まで車で40分の位置におり、ここまで来たら行かないという選択肢はありません。朝食用に買っておいたおにぎり三個をほおばりすぐに出発。6時前に登山口の駐車場に到着しました。

武尊山登山口
登山口。

既に車が何台か停まっており、ちょうど出発準備をしている人もいました。後ろから新しい車も来たりと、普通の平日にもかかわらず意外と人が多い印象でした。百名山効果というところでしょうか。日帰り登山ということもあり準備がすぐに整ったので、先客よりも先に出発することとなりました。6時過ぎ、今年13回目の山スタートです。

武尊神社
武尊神社。

駐車場のすぐ脇には武尊神社があり、その先もしばらくは林道歩きが続きます。舗装されておりませんがこの林道は一般車両も走行可能で、林道沿いを歩いて35分(コースタイム)の場所にもう一箇所駐車場があります。車高が低く四駆でもない我がタントくんには厳しい道なので、もちろん歩きます。35分とはされておりますが20分くらいでその駐車場に到着し(何台か停まっていました)、武尊山と剣ヶ峰山への分岐を剣ヶ峰山方向へ。一周してこの分岐に戻ってくるのでどちらから行ってもよいのですが、なんとなく剣ヶ峰山から行くこととしていました。

ここからは延々と山の中を歩きます。何箇所かプチ渡渉する場所もありましたが特に危険箇所はありませんでした。ただ、前日雨が降ったのか泥濘がすごい!!靴が一瞬で泥まみれです。

プチ渡渉
こんなプチ渡渉が続きます。

標高が上がるとこの日の目的地である武尊山が見えてきました。この時間帯は雲が高く視界は良好だったのですが…。

遠方には武尊山
目指す山、武尊山。青空だったら良い眺めだったと思います。

幽玄な眺め
違う方角を向いて一枚。幽玄な景色です。

このまま歩き続けて、剣ヶ峰山には8:10くらいに到着。歩いている間にどんどん雲が上がってきて、剣ヶ峰山の山頂に着いた時点ではこんな様子でした。

景色は・・・?

景色がない!!!

今年は7月、8月は雨が少なくどの山も快晴で、9月、10月は雨ばかりでしたがその中でもピンポイントに晴れた日を狙って快晴の山ばかりだったので、ガスっている山は久し振りです。トレーニングがてら黙々と歩いていましたが、景色が灰色一色なうえに足が泥まみれで気分が一向に上がりませんでした。

遠方には赤城山・・・?
遠くに微かに見えている稜線は赤城山

稜線・・・。
ガスっていなければこの奥に武尊山がいたのでは。

剣ヶ峰山から歩いて1時間。武尊山の山頂に到着しました。先客が一名、座って休憩していた以外は誰もいません。思い返せば武尊山の山頂に到着するまで誰ともすれ違わない実に静かな山行でした。

SANTYOU
SANTYOUとかHYOUKOUとか。

ふじさーーーーーん
この方角に確か富士山があるはずなのですが・・・・・・。

最近山に入るたびに食べているカップ飯を食べて休憩していると、騒々しい中高年の夫婦?が登場。どうやら同じ周遊をするにしても剣ヶ峰山からではなく武尊山から入る人のほうが多いようです。武尊山の標高は約2,160m。10月中旬で太陽光がないと結構寒いです。食事を済ませたら早々に撤収、下山です。

おぉっ
下山中、一瞬だけ晴れて景色が見れました。

剣ヶ峰山への登りはひたすら泥濘している坂道でしたが、武尊山からの下りは鎖場やはしごが連続したりと様子が違います。鎖が用意してある岩場が思った以上の垂壁で、普段ならなんてことないのですが岩が湿っていてツルツルなうえに靴底が泥まみれなので全くグリップが効かない!!色んな意味でトレーニング山行となりました。

垂壁1

こんな壁や・・・

垂壁2

こんな壁を下りました。登りのほうが絶対に楽です。故に武尊山から回る人が多いのかもしれません。

11:50、無事一周して車まで戻ってきました。コースタイムよりも2時間半くらい短縮しての周遊となりました。山の満足度は天気の良さ、景色の良さに完全に比例すると痛感(当たり前ですが)。それでも百名山登頂リストに新たな山を加えることとなり、山を登りたいという欲求は満たすことができたので良しとします。

ログ

このときのログ。思っていた以上に標高差のある山行となりました。

荷解きが終わったらそのまま直帰することも考えたのですが、登山後の服装でそのまま車を運転するのはかなり気持ち悪く、前日車中泊した道の駅まで一旦戻って日帰り温泉を検索。すぐ近くの『鈴森の湯』という日帰り温泉の評価が高かったので行ってみることにしました。

既視感!
道の駅から車で5分、鈴森の湯。

駐車場に入った時点から既に既視感があり、入口を見て中に入ったら完全に思い出しました。もう随分と前の話になりますが、2015年4月上旬に当時所属していた山岳会の雪訓で谷川岳の麓のマチガ沢を訪れたことがあり、その際に帰りにこの温泉に立ち寄っていました。これは懐かしい!と、込み上げる懐かしさに包まれながらほぼ貸しきり状態の温泉でのんびりと過ごす。相変わらず山と温泉の相性は抜群です。

2018年13回目の山行はこうして幕を閉じましたが、季節は紅葉!まだまだ山に行く予定です。武尊山に行ったことである程度この地域の土地勘を得たので、今週末は天気次第で谷川岳に行く予定です。

To be continued…

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