燕山荘に到着した前編から引き続き、中編です。
11月9日(土)(承前)
身支度を整え、山小屋の外に出ます。到着してすぐは景色を堪能する時間もなくすぐにチェックインを行いましたが、改めてそこからあたりを見渡すとすさまじい絶景が広がっていました。
名のある名峰だらけ。ここでも十分すぎるくらいに景色を堪能できますが、まだ山小屋の前。早速燕岳に向け出発です。遮るのもののない山頂付近は風も強く結構寒い!道中、有名なイルカ岩などを楽しみつつどんどん先に進みます。
上の写真の右端に見えている山は黒部五郎岳である、と山頂で別のグループのおじさんに言われて「今年I氏と行こうとした山じゃん!」とテンション上がっていたのですが、後ほどアプリ『Peak Finder』で確認してみたところ笠ヶ岳であると判明。
技術の進歩はこんなところにも及んでいるのですね。
道中、I氏が今回は輪ゴムではなくヘアゴムを拾う。やたらと輪ゴムやらヘアゴムやらが目に付く現象、これってヘアゴムを意識していたからやたらと目に付く『選択的注意』では…!?ということは金銀財宝を意識して山を歩いていれば金塊を探り当てること…はありませんね、はい。
さて、間もなく山頂。360度最高の絶景です。I氏撮影の高画質写真を載せていきたいと思います。
まずは北アルプスで最もメジャーなエリア。左端で冠雪している山が常念岳、写真中央に大天井岳。右奥の山塊は左から前穂高、奥穂高、南岳や中岳があって右端が槍ヶ岳。
独特すぎるシルエットの槍ヶ岳。各地にある※※槍という名前の山の元祖ですね(きっと)。
立山連峰と後立山連峰が同時に見えてしまうという幸せすぎる場所。
まずこちらは立山。ものすごい近くに見えます。
少し雲をかぶっていて残念ですがこちらは剱岳。まさに名峰だらけ。
尖って目立っているのは針ノ木岳。ここのテント場が最高なんです。今度みんなで行きたい。
蓮華岳。蓮華の大下りを逆に登ったのはいい思い出です。
鹿島槍ヶ岳。左奥に白馬岳も見えているはずですが雲の中。
こちらはマチュピチュ…いやもとい、燕山荘です。一眼レフってすごい。
街側。中央少し右、奥のほうに見えているのは浅間山だったようです。この少し前の11月6日に噴火警戒レベルが2から1に下げられたのをこの時点ではまだ知らない。
ちゃんM。
カメラマンI。絶景写真をありがとう!
山頂でワイワイ楽しんでいると、徐々に人が増えてきました。燕岳から下を覗くと少し下がったところに開けた場所があり、写真を撮ったりしている人たちがいる。楽しそうなのでそこまで行ってみることにしました。ちょうど立てるくらいの面積がある岩があり「これは色々やるしかない!」と、早速撮影大会開始。
※※※
山頂付近で十分に楽しんだので、山小屋へリターンです。燕山荘に戻った時点で時刻は13時過ぎ。夕食の時間である17時までまだ4時間ほどあります。この時間にすることはすでに決まっていました。
です。ちょうど寝床のひとつ下のフロアに自炊室があり、そこで宴会開始です。このときのために、わざわざこいつも担いできました。
雪だるま型徳利、ゆきんこです。年末年始の丹沢以来の登場です。次回は年末に予定している雲取山だろうか。日本酒を入れて、お風呂に入ってもらいます。
この日は色々なお酒を持ってきており、その中でもこれが珍しいお酒(ビール)でした。
こんなポスター、ありそうです。宴会をしている最中も何度か外に出て景色を撮ったりしていましたが、夜中鬼寒いことが予想される2,700mのこの場所でテント泊している人たちもいました。
登山中にすれ違った通称NGOもテント泊していたのかもしれません。
さて、飲み会です。近くに座っていた埼玉から来たグループと仲良くなり色々と話しましたが、特に印象に残っているのは横尾から上高地までの長い歩きで猿の集団移動と出くわした、という話です。動画を撮っておられたので見せていただきましたが、本当にすごい数の猿が横尾方面に向けて歩いています。民族大移動?異様な光景でした。
ちょうど山座同定話になったので、高妻山の山頂で松本のお兄さんに教えてもらったアプリを思い出しました。入れるの忘れていたな、と思っていたのですが、なんと燕山荘一帯は電波がばっちり入っている。それはそれでデジタルデトックスできないという弊害もあるかもしれませんが、このときは助かりました。目当てのアプリ『Peak Finder』を見つけて早速インストール。あたりにかざしてみると周りの山を次々と名前付で表示してくれる。山頂での楽しみがまた一つ増えました。
そんなこんなで時間は流れていき、時刻は16時半くらい。日がかなり沈んでおり、夜が訪れようとしていました。
17時の夕食にあわせて撤収、そして夕食です。
夕食後、夜から朝にかけてI氏の一眼レフが今まで以上に大活躍することになります。
後編に続く→
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