2022年1月末の赤城山に引き続き、2022年度2回目の登山は安達太良山でした。厳冬期の安達太良山は姉御にとって初の挑戦です。そして納車早々過酷な旅につれまわされるタントです。まずはこのときの(毎回同じだが)メンバーを紹介したいと思う。
チーム紹介
それでは早速2022年2回目の登山、厳冬期安達太良山登山を振り返ってみたいと思う。
1月22日(土)登山3週間前
この時点ですでに2月11日(金)~13日(日)の3連休で安達太良山に行くことを考え始めていました(注:納車前)。厳冬期の安達太良山ですが、一人ではなく姉御を連れ立ってです。今までは厳冬期の東北の山を登るには装備不足の姉御でしたがそこを補ったのが2021年12月29日にプレゼントした『婚約登山道具』。Mountain Equipmentのフリース、TNFのハードシェル、スポルティバの登山靴、これらに加えてK女史にいただいた10本爪のアイゼンにより厳冬期の東北の山を攻略可能になったのでした。これらの装備は前回の赤城山から使っていますが、真価を発揮するのは今回の安達太良山登山となります。
さてこの日、空き状況を確認するためくろがね小屋に電話したところ2月の連休はすべて埋まっているとのこと。この時期からすでに山界隈はコロナ禍か?というくらい人が戻っており(むしろ増えた?)、小屋の宿泊可能人数が絞られていることにより予約がとりづらい状況に陥っていました。安達太良山自体は日帰りでも登山可能な山なので2月の連休の安達太良山は日帰りに確定しました。
2月11日(金)登山前日
連休初日。赤城山登山の際に「アイゼンの紐が長すぎる」ことに気づいた二人は、少し雪の残る隣の公園で午前中にアイゼンの紐の末端処理を行いました。安達太良山に向けての準備です。
その後少し早いバレンタインにとポケモンのぬいぐるみをもらったりして午後まで自宅で過ごし、14時ごろに福島方面へゆるりと移動開始します。向かった場所は登山口・・・ではなく、例の如く(?)宇都宮のきらっせ。「北に向かう=餃子を食べに行く」になっている気がする。ちょうど16時くらいに近くの駐車場に到着し、さっそく餃子です。
食後向かったのは「喜連川温泉 市営もとゆ温泉」。午前中のうちに調べておいた日帰り温泉です。16時50分ごろ出発し、給油したりスーパー(ザ・ビッグエクストラさくら店)に立ち寄ります。ザ・ビッグではハミングやブルーレットを買ったりなど日用品も購入。旅の最中も現実的な二人なのです(俺か?)。寄り道しつつも18時半ごろに温泉施設に到着。
喜連川温泉 市営もとゆ温泉
https://sakura-navi.net/onsen-shukuhaku/kitsuregawa-springs/motoyu/
300円と驚愕の利用料金で、温泉施設としても悪くないが地元の人たちであまりにも混雑しすぎており、さらに浴室で大声で会話している年配の人たちが多い。コロナ禍にこれは・・・とちょっと思わせる温泉でした。19時10分ごろ、この日の最終目的地である道の駅・安達に向けて出発。カーボローディングしようと向かった牛丼屋さんが時短営業中で、さらに道の駅の直前にあるラーメン屋も既に準備中になっており、最終的にこの日は道の駅に併設されているファミマで割引きされていたカレーメシと焼き芋を夕食に。宿は車中泊で晩飯はカレーメシと焼き芋、姉御よこの旦那で大丈夫か。この日は寒さ対策に家から毛布を持参しており、寝袋と毛布で厳しい寒さに対抗します。22時過ぎに就寝、そして・・・
2月12日(土)登山当日
寒い。
真冬の東北の車中泊はこうも寒いのか。鉄箱の中で寝ているようなもので、内装がキンキンに冷えているのに加えて隙間風が強烈に冷たい。毛布と寝袋2枚(薄いの1枚と厚手1枚)では今後の車中泊に対応できないと痛感した二人でした。6時台に起床したと思うが、もっと早く起きようとしたもののあまりにも寒くて寝袋から出られなかったのではないかと記憶している。
凍ったフロントガラスがなかなか元に戻らず大変でした。移動し7時半くらいに登山口に到着し、そこで地図を持ってきていないことに気づく。しまった!が、ネットで探せば意外と何とかなるもので、安達太良山の地図をなんとか入手。地図がないと致命的になりかねないので今後気をつけたい。さて、登山開始時刻を正確には覚えていないが8時過ぎくらいだっただろうか。一面真っ白!白銀の世界である。
『婚約登山道具』フル装着!姉御出陣である。安達太良山は最初のゲレンデの登りが意外ときつい。すぐに汗だくになり、着込んでいたレイヤーを一層脱いだと記憶している。きついエリアを登りきり振り返ると既に眼下には街が見えている。ここからは一旦平坦な道が続きます。
遠方に見えているのは蔵王だろうか。
歩を進め、「ほんとの空」の碑に到着したのが9時40分ごろでした。
さて、先を急ぎます。冬の蓼科山や那須岳には行ったことのある姉御でしたがここまで一面完全に雪に覆われたTHE雪山は初。関東の山とは根本的に異なる「異世界感」を楽しんでいたようでした。
10時過ぎ。徐々に乳首(注:山の話である)辺りが雪煙?に覆われ始めていやな予感がします。
そして山頂に近づけば近づくほど視界が悪くなり、ある時点から
ホワイトアウト。
なんとなく前方を歩く人やこちらに向かってくる人が見えるレベルで、本気で撤退が過ぎりましたがとりあえず進めるところまで進んでみることにしました。そして10時半過ぎ。
雪煙に覆われている山頂付近になんとか到着しました。過酷!ここまでたどり着けてよかった!!そのまま山頂まで行き(10時45分ごろ)、少し晴れるのを待ちましたがあたりはガス?雪煙?に覆われて何も見えない。連れてきたダンボーで写真を撮ったりしましたが「晴れろ!!」と心で叫んでいました。
晴れそうにないので山頂から降りた11時ごろ。山の天気は本当に気まぐれで、降りてお茶する場所を探していたらあたりが晴れ始める。「戻るぞーーーッ!!」と、いつぞやの丹沢のときみたく山頂エリアに即戻りました。
凍える寒さの山頂エリアです。10分くらい滞在したら少し下り、お茶するのは断念して羊羹だけ口に放り込んで下山開始。もともとこの日はくろがね小屋経由で温泉に入りつつ下山する予定でしたが、くろがね小屋方面の視界が悪く景色を楽しめなさそうだったのでピストン登山に変更しました。登ってくるときよりもはるかに景色がよく、こんななかを歩いていたのかと感嘆しながらの下山となりました。
下山時にも撮影、ほんとの空の碑。
あとは来た道を戻るのみ。ゲレンデの急斜面を下り、13時あたりに下山終了したように思います。下山時に視界に入っていましたが駐車場がとんでもなく混み合っている。荷解きをし、車ごと移動して奥岳の湯へ。山と温泉はセットですよね、疲れが吹き飛びます。温泉に浸かっていたら雪が降ってきたと記憶しています。温泉のあとは食事。昼飯も食べずに活動し続けていたので空腹です。向かったのはソースカツ丼で有名な御食事処 成駒。初めて安達太良山に登った2016年以来2回目の訪問です。
御食事処 成駒
https://tabelog.com/fukushima/A0701/A070103/7002080/
店内は賑わっており、少し待った記憶があります。14時50分ごろようやくカツ丼が登場。相変わらずの美味!!
ここは15時までの営業のはずでしたが、15時を過ぎてもひっきりなしにお客さんが入ってくる。客が途切れず店を閉められないと店主が嬉しい?を上げていたがあのあと閉じられたのだろうか。15時を過ぎても賑わう店内を尻目に、15時半少し前に店を出て帰路に・・・就かずに向かったのは銘酒 泉屋。2021年にも訪れている、クライミング仲間Tさんが言うところの「東北No1の酒屋」です。15時半ごろに到着し、日本酒を2本とクラフトビールを1本購入し店を出る。店内はすごい混み具合でした。
ロ万は甘口しゅわしゅわ、あぶくまは辛口で飲み比べです。これらは帰宅後に美味しくいただきました。泉屋からはそのまま帰路に・・・就かずに、お次は須賀川市に向かいます。須賀川市は2016年の旅の際にも訪れた街で、円谷英二の故郷でM78星雲と姉妹都市(?)であることでも有名な街。翌日休みだし、寄り道して帰ろうとかそんな理由だったように思います。
17時過ぎから須賀川市の散策をスタート。観光物産店で会社のお土産(酪王いちごオレクランチ)を購入したり、その後市民交流センターに立ち寄ったりしますがとにかく街中が
怪獣だらけ。
どんな街なのか。キングつながりで2匹載せておきたいと思う。さて、交流センターに入っているローソンで飲み物を購入したらついに帰路に就きます。ガソリンを入れ一路関東へ。万代書店 岩槻店に立ち寄ろうかと画策しますがこれは実現せずに21時前に無事帰宅しました。買ってきた日本酒で姉御と晩酌。実に楽しい一日となりました。
こうして三連休ど真ん中の日帰り安達太良山登山は無事終了し、厳冬期の東北登山という一歩進んだ山行をこなした姉御。この人はいったいどこに向かっているのだろうか?というより、俺たちはどこに向かっているのか・・・。次の登山は同月末の金時山です。
続く→