9/7。翌日から2日間は台風13号の影響で雨予報でしたがこの日は晴れだったので、青森県の最高峰・岩木山に登ることにしました。
一泊滞在した温泉付きの道の駅・いかりがせきから向かってみるも、山と高原地図に示された駐車場は登山口のある岩木山神社を通過しかなり走ったところにあったので「本当か!?」と、Uターンし一旦岩木山神社の駐車場に戻ってみると、登山客風の方が1名車で来ていました。「ここ、停めていいんですかね?」と聞いてみると、「神社の方に聞いてみたら”隅っこの方ならいいですよ”とのことでした」という情報が!隅っこのさらに隅っこあたりに停めさせて頂きました。
この時点で既に6:30くらいになっており、登山の開始時間としては少し遅め。すぐに支度して、6:40くらいに出発しました。岩木山神社は登山を抜きにして神社のみでも来る価値があるくらい荘厳な雰囲気の神聖な場所でした。
駐車場からすぐの鳥居、このあといくつも続きます。よく見ると奥に岩木山が。
色鮮やかな朱色の鳥居。氣比神宮を思い出します。
最後の門。ここをくぐると拝殿があります(屋根がチラッと見えています)。
上の写真の楼門から中門・拝殿まで全て国の重要文化財。今回の旅で重要文化財をいくつ見たかもはや思い出せないくらいですが、社寺の見学は大人になってから日本に戻ってきた自分にとっては自分のルーツを辿っているようで実にワクワクします。
拝殿が開門されるのは7時からのようで、この時点ではまだ開いていませんでした。それにしても、鳥居には実に日本らしさを感じます。思い返してみればかの著名な建築家ノーマン・フォスター卿も鳥居に言及しており、予備自衛官の訓練で訪れた座間キャンプでも日本風のものとして鳥居がいたるところにありました。外国人にとっても、鳥居は日本の象徴(と言ったら大げさかもしれませんが)なのかもしれません。
ここで問題が。トイレを探しながら拝殿近くまで歩いてきたのですが、ここからはもう入山するだけで周りにトイレが見当たらない。もしかして…と、来た道を駐車場まで戻ってみたところ、駐車場脇にありました。無駄足!
ということで、トイレを済まし再出発。拝殿近くまで再び辿り着きさあ出発、というところで、お風呂セットを忘れたことに気づく。この日は入山したところとは別の下山口へ降りて温泉(嶽温泉)に入り、バスで駐車場まで戻る予定だったのでした。何往復してんだか、と思いながら再度駐車場まで戻り、お風呂セットをピックアップ。拝殿の方へ戻って行く道中、そんな俺のアホな様子を見ていた参拝者の方に「登山の準備をされているんですか?」と聞かれる始末。「いえ、忘れ物を…」準備運動はばっちりです。
そんな事をしていたら拝殿が開門していたので、安全登山を祈ってから入山。岩木山の山頂には岩木山神社の奥宮があり、今回のルートはその登拝道ということになります。修験道のひとつということで、昔の人に想いを馳せながら登ろう…と思っていたのですが、この日は熊除けの鈴を付け忘れていて、そんな中「このルートは熊出没注意」なんて張り紙を何箇所も見たので震え上がってしまい、想いを馳せている場合ではなくなりました。後ろに何人か登山者はいましたが歩いているうちに目視できないくらいの距離になってしまい、自分一人だったので「何か音を!」と、スマホで音楽を流しながら歩きました。(スピッツでは効果がなかっただろうか。)
目の前の奥に見える漢字の「山」のような形状の山が津軽富士と呼ばれる岩木山。
運転中も目の前に見えていて、まさしく富士山のような形状でした。
東北といえど登山にはまだ暑い時期で、生い茂る緑の中汗だくで登りました。ある程度標高が高くなったところから「坊主転ばし」と呼ばれる岩がちなエリアになり、そこからは多少涼しくなりました。今回は残念ながら終始ガスっていて、展望は全くなし!ということで写真は登山口から飛んでいきなり山頂です。
奥宮に参拝し、少し休憩してから下山。下山途中、8合目の駐車場を通過するんですがあとから「そこでバスに乗っておけばよかったか…」と思うくらい、足は滑るわ暑いわ展望ないわで登り以上に下山が苦行となりました。
下山後は嶽温泉。東北といえば温泉!ということでこの後も温泉の予定をびっしり入れていますが、碇ヶ関温泉に次ぐ東北二箇所目の温泉です。ここは硫黄系の乳白色の温泉で、平日だったからかそこまで混んでおらずゆっくりと登山の汗を流せました。
今回のログ、赤い線の右下が岩木山神社(登山口)で左下が嶽温泉(下山した側)です。
そこにいたおじさんに東北の温泉話を色々と聞き、少し待ってからバスで駐車場へ。この時点でまだ15時前。この日はここから弘前に移動し、弘前城を観光します。
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