壮絶な天気だった夜を無事越えた10/6、5時を過ぎてから起床。台風一過という言葉がありますがこの言葉がこれ以上ぴったりな朝は当分体験できないだろうと思うくらい、諏訪湖の上空はスカッとした秋晴れ。これは早く霧ヶ峰に向かわなくては!と、朝食をサクッと摂って移動しました。アプローチ地点の車山肩には前日訪れているので、全く迷わずに6時半前に到着。支度をしてすぐに出発しました。
出発後、山頂に至る道で既に絶景。諏訪市に住んでいる人はこんな絶景が広がっている場所へのアプローチに30分くらいしかかからないのか!ずるい!!というのを登りながらずっと思っていました。やはり松本や諏訪など、この辺に住めたら最高だと思う。例の如くこちらのサイトで周囲の山々を把握させて頂きました。
この絶景でまだ山頂ではない。写っているのは左から富士山と、南アルプスの山々(観音岳、甲斐駒ケ岳、北岳、間ノ岳、仙丈ケ岳、光岳)。
これでもまだ山頂ではない。というより、もはや道中見る景色と山頂から見る景色に差は殆ど無い。見えているのは中央アルプスの山々(空木岳+木曽駒ケ岳、etc.)。
これでもまd(ry。これは北アルプスの山々。一番左端、ちょうど雲に隠れて見えませんがそこには御嶽山があるはず。右にずれていくと鉢盛山が見え、その奥にはまたまた雲に隠れて見えませんが乗鞍岳があるはず。さらに右にずれていくと霞沢岳、奥穂高岳がギリギリ見えましたがそこから連なる山脈には雲がかかっておりました。
前日の荒天が嘘のような、澄み切った突き抜けるような青い空。空気も尋常じゃないくらい澄んでいて、エアコンに霧ヶ峰という名前をつけた人のセンスは素晴らしい、と変なことに納得していました。
これもまた山頂に至る道で撮った写真。実際はこの写真で見るよりもはっきり見えましたが、前日訪れた美ヶ原の宇宙基地が写真中央の山脈上に見えていました。本当はこの奥に北アルプスの山々が見えているようですが雲で隠れています。写真を拡大してよーく見ると、立山の部分だけ雲が切れているようでした。そして山頂にアプローチすると、宇宙基地ほどではありませんがまたまた怪しい施設が。
山頂にも案内板がありましたが、なんでもこれは気象レーダードームとのことでした。絶景過ぎる周りの景色とその中心にある謎の施設のコントラストがシュールすぎてなんともいえない。そしてこの山頂には車山神社という神社があるのですが、この日の天気と相まって神々しさがハンパなかったです。
鳥居の奥には雲に隠れていますが八ヶ岳連峰があり、その横にはこの時点では雲に隠れてしまっていますが富士山があります。あまりの超絶な絶景(という言い回しはどうかと思いつつ)に、しばしこの辺をうろうろしながら八ヶ岳、富士山、南アルプス、中央アルプス、北アルプスに囲まれた絶景を心行くまで堪能しました。今回の旅の中で山頂へのアプローチの容易さは間違いなくトップ5に入り、百名山に絞るとトップ3に入ると思われる霧ヶ峰ですが、その景色もまたトップ3に入るという凄すぎる場所。諏訪湖からビーナスラインを少し上がっただけでこんなところに来れるなんて・・・本当に凄すぎる。
この日はさらに蓼科山にも登る予定だったので、後ろ髪を思いっきり引っ張られながらも下山(というより駐車場に歩いて戻る、というイメージ)。下山中、ふと前を見たら白樺湖の奥に蓼科山がどーん!と聳えていました。
本気で安曇野~松本~諏訪周辺に移住することを考えながら、ビーナスラインの絶景を眺めつつ車を走らせ蓼科山の登山口に移動しました。朝はこんなに晴れていたものの、蓼科山の登山口に着いた時点で山頂付近が少しガスっており、嫌な予感がしながらの入山。この旅で4回目の一日W百名山、そして初の二日連続W百名山です。
最初の方は笹に覆われたぬかるんだ道を進みますが、途中から急に岩がちな登山道になり、甲武信ヶ岳ほどではありませんが急登が続きます。展望はありませんが登りやすい道で、かなり気持ちよく登れましたが真夏だとかなり厳しいと感じました。ふと振り返ると、雲が出始めていましたがまだ展望が広がっていました。
左側は南アルプスの山脈、正面奥はおそらく中央アルプスの山脈で空木岳や木曽駒ケ岳が見えていると思われる。
このまま高度を上げていきましたが、やはり山頂に近づくにつれガスっていき、山頂からの展望は残念ながら一切ありませんでした。
山頂は残念でしたが、前々日の甲武信ヶ岳といいこの日の朝の霧ヶ峰といい、数日間で何度も絶景を目の当たりにしており一度ガスったくらいではまだお釣りがくるくらいです。山頂がこんな感じだったので、長居せずすぐに下山。下山途中、どう見ても日本人の男性が登ってきており話しかけたところ、”Sorry I cannot speak Japanese.”と、外国人の方でした。八ヶ岳や南アルプスに囲まれているのに蓼科山に来るんだ!と珍しく思いつつ、”It’s very steep isn’t it? It’ll take about 30 to 40 minutes to the peak.(険しいですよね。山頂までは30分から40分くらいですよ。)”と返す。仕事を辞めて以来殆ど英語を使っておりませんでしたが、まだ自然に英語が口から出てきたことに安堵しました。
長い登りということは当たり前ですが長い下りで、下りに時間をかける俺は登り1時間50分・下り1時間50分という上り下り同タイムで駐車場に帰還。最近は下りの技術をもう少し上げたいなー、と毎回思います。この日はまだまだ絶好調に晴れており行動を続けたかったところですが、次の目的地は恵那山。愛知県にかなり近い恵那山の登山口までは比較的距離があるので、恵那山の登山口付近の温泉(飯田市の温泉施設・ほっ湯アップル)にすぐに移動を開始しました。温泉に入りながら、そういえば名古屋でまだ済ませていない事務手続きがあるぞ、と思い出し、あがってから調べてみると翌日(金曜日)に手続きを行うのがベストだということがわかりました。朝恵那山に登って、祖父宅に移動しすぐに名古屋駅前で事務手続き・・・慌しすぎるな、と思いつつも、翌日は一日晴れ予報でそんな日に山に登らない手はない、という心の声に従い、登山口から車で30分くらいの位置にある道の駅・信濃路下条へ。翌日は慌しいぞ、と思いながら、眠りにつきました。
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