51座目の百名山: 男体山

今のところ4年連続で登っている富士山に今年も登ろうと思っており、特に今年は今まで挑戦していない『0合目』から登ることを計画しています。8月5日に予定しているその山行に向けて、7月に入ってすぐ山歩きを開始しました。

そんな7月の山歩き第一弾は日光にある『男体山』。男体山には2016年の旅の最中に登ろうと計画したものの天候がすぐれず行程的に断念した過去があり、昨年も行こうとする度に雨が降ったりとなかなかタイミングの合わない山でした。日光白根山から見たその雄姿は目に焼きついてはなれず、今回ようやく念願の男体山の登頂を果たすことができました。


日光白根山から見た男体山と中禅寺湖。2016年9月27日。

今回の男体山登山を思い立ったのは、登山前日、7月8日(日)の夜19時半。もともとこの週末は天気予報が芳しくなく、何の予定も入れていなかったのですが何故か日曜日は快晴。昼寝などしてのんびり過ごしていたらいつの間にか夜になっており、翌日の天気予報を見てみると日光の方は天気が良さそうではないですか。2016年の旅の際は日光の道の駅にて車中泊しており、日光周辺はなんとなく土地勘があります。山道具や着替えなどを突貫で車に詰め込んで、20時半くらいには日光に向けて出発していました。

そんなに急いでいなかったので、2時間半くらいかけて下道でいくことにしました。途中食料を買うためにスーパーやコンビニに寄り道をして、日光の道の駅に着いたのは結果的に23時半くらい。車中泊をするのは昨年9月に中央アルプスを縦走して以来9ヶ月振りくらいとなりますが、毎回車中泊をする度に日本全国を旅していた頃の感覚が蘇ってきます。適当に食事を済ませ、0時過ぎに就寝。周りにも数台車中泊組がいました。

翌7月9日(月)。登山当日です。二荒山神社中宮祠にある登山口は朝6時開門という情報があり、道の駅から二荒山神社中宮祠までは車でおよそ40分くらい。開門同時に登山を開始したかったので、4時台に目覚ましをかけなんとか5時には目を覚ましていました。既に明けた空は快晴で、実に気持ちの良い朝でした。前日スーパーで買っておいたパン類で軽く朝食を済ませ、歯を磨いたら早速出発。予定通り5時20分くらいに道の駅を出ました。

6:00、二荒山神社中宮祠到着。予定通りです。車を停めて降りるとこんな光景が広がっています。

朝の中禅寺湖、登山口にて。

二荒山神社中宮祠入口

雲ひとつない青空を反射した中禅寺湖は静かに揺れ、振り向くと二荒山神社中宮祠の入口の鳥居が見えます。靴紐を締めなおし、中に入り受付で登拝料500円を支払えばあとは登り始めるだけです。

登拝口
この鳥居をくぐるといよいよ登山スタートです。

上の写真を撮った時刻は6:10。予定よりも少しだけ遅いですが、許容範囲内でしょう。事前情報や地図を見ると出だしからさっそく急登が続くとのことでしたが、予想と違わぬ急登っぷり!!今年は1月に丹沢に登ったくらいで山歩きを殆どしていなかったので大丈夫かと心配でしたが、スイッチが入るとスピードも出てあっという間に一箇所目の中継地点である4合目のポイントまで到達していました。

4合目の入口
4合目にある入口。一体何箇所鳥居があるのか。

登山口からこの4合目までコースタイムは80分ですが、この日は45分で到着。思ったよりもかなりハイペースで歩いたようです。登山口から4合目までで標高にして400m程度上げておりますが、ここから山頂までまだ800mあります。まだまだ序盤、ここからが本番です。

4合目を出発し、時間にしておよそ40分後(7:38)。場所はおそらく6合目のすぐ下あたりだと思いますが、ふと振り向くといつの間にか視界に雲が多くなりガスが出始めていました。嫌な予感です。

怪しい雲行き。

これはこのままいくと男体山もすっぽり雲に覆われて視界が遮られるのでは、と思っていたら、案の定あたり一面ガスまみれに。急におどろおどろしい雰囲気になります。

9合目辺りにて。
一つ前の写真からおよそ1時間後の風景(8:32)。

上の写真の撮影場所は9合目辺りだと記憶しておりますが、これはもはや山頂からも景色は望めないのではと半ば諦めながら最後の急登を登りました。この山、登るにつれて徐々に道の様子が変わり、6合目までは普通の登山道、6合目から8合目くらいまでは岩石の道、8合目以降は上の写真のような弱傾斜の道が山頂まで延々と続きます。岩場のほうが歩きやすく、8合目以降が地味に足に響きます。

そんなこんなで、8:45頃に山頂到着。久々の山歩きで細かく休憩を挟んだものの、コースタイム230分に対して155分で到着。0合目からの富士登山に向けた山歩きとしては実にぴったりの内容だったと思います。

また鳥居。
山頂には二荒山神社の奥宮が。いったい全体で鳥居は何基あるのだろうか。

登頂直前まではガスで視界が遮られていたものの、山頂周辺だけはガスが晴れており頭上には青空が見えていました。が、期待していた中禅寺湖は全く見えない。

山頂にて
雲が分厚すぎてその先が全く見えない。

山頂は結構広く、奥宮に加えて謎の巨大な刃や三角点などがありとりあえず散策することにしました。

刃?
おそらく何かの意味があるであろう刃。写真で見るより実物はかなりでかいです。

三角点!
三角点を見ると登頂した気分になります。

待っていればもしかしたらガスが晴れるのでは、と思い、散策が終わってからも休憩を兼ねて少しのんびりしていました。すると・・・

雲が・・・!

9:10くらいから少しずつ視界が晴れていき・・・

少し晴れてきた・・・?

さらに待つこと5分・・・










THE中禅寺湖

晴れた!!

※2020.01.16追加

地図にも『中禅寺湖が雄大』と書いてありましたが、実際にかなりの絶景でなかなか帰る気になれず結果的に山頂に到着してから1時間くらい滞在しました。

日光白根山はあの辺
この日は拝めませんでしたが、日光白根山はこの奥の雲の中にいるはずです。

9:40くらいにまた雲が上がってきたので下山することにしました。途中8合目あたりで下から登ってくる登山者3人組と「山頂ってもうすぐですか?」「まだ結構かかりますよ」「え~~~!!!」という会話をしたりしながらペース速めで下り、11:30までには入口の鳥居に戻っていました。

二荒山神社中宮祠
二荒山神社中宮祠、全景。

冒頭の鳥居を反対側から撮影
ブログ冒頭の鳥居を反対側から撮影した写真。

下の写真はこのときのログです。標高差1,200m程度を一気に登り詰めます。

ログ

せっかく日光に来たので、直帰するのではなくまずは近くの日帰り温泉(やしおの湯)に寄り汗を流し、さらにそこから餃子を堪能しに宇都宮に寄り道して帰ることにしました。宇都宮ど真ん中にある店舗は混んでそうだったので、鹿沼にある『宇都宮みんみん』に行くことにしました。

日光から鹿沼までは車で40分程度。かなり空腹だったので、注文した2人前は一瞬で胃袋へと消え去りました。

宇都宮みんみん鹿沼店

焼き餃子2人前+ライス

半年振りくらいの山旅は結果的に景色も良く、温泉にも浸かれ餃子まで堪能できかなり充実した内容となりました。夏山シーズンはまだ始まったばかり。今年の夏はガッツリ山に入り浸りたい。

5件のコメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください