苗場山に登った翌週、11月11日(日)。この日は今年17回目の山に入っていました。相変わらずの密度の濃い週末を振り返ってみたいと思いますが、まずはもはや必要ないかとも思われるメンバー紹介をしておきたい。
11月10日(土)、登山前日
日光は千葉からそこまで遠くないので、うちで一泊して11日の朝出発するプランです。朝食をスーパーで買い込み、夕食を松屋で済ませて帰宅。谷川岳の帰りに購入した日本酒・谷川岳を飲みながら録画しておいたシンカリオンを見て就寝。シンカリオンが必要だったかは分かりませんがシンカリオンに一定の理解は示してもらえました。
11月11日(日)、登山当日
4時台起床、4時台発です。眠いです。24時間やっているセルフのGSで給油し、高速に乗り一気に日光へ。男体山に登った時に続いて今年二度目の日光です。いろは坂に入る直前の公衆トイレに立ち寄るため車から降りると、想像以上の寒さに2人とも凍える。2,000m級の山に登るのには厳しい季節になってきました。湯元の駐車場に到着し、支度をしたらすぐに出発。出発時刻は8時と、普段よりも遅めのスタートですがコースタイム的には余裕の時間でした。
予報では快晴でしたが現地に来てみると男体山も日光白根山方面も微妙な雲が出ており、最後の最後までどっちに登るか迷いましたが、初志貫徹で日光白根山に登ることにしました。ゲレンデを少し登ると、登山道の表示が現れます。
地図には『急坂続き、足場もよくないガレた道』とありましたが、まあそれほどではないだろうとナメてかかったところ
写真ではイマイチ伝わりづらいですが、急登が延々と続きます。『自分史三大急登』というのを勝手につけており、今のところ断トツのナンバーワンは木曽駒ヶ岳方面から縦走した場合の空木岳の登りですが、前白根山への登りは暫定二位か三位に加えてもいいくらいのキツさでした。途中で軽装の外国人の集団を追い抜きましたが、結局山頂でもその後の下山時にも追いつかれることがなく…結局彼らは登れたのだろうか、それとも撤退したのだろうか。
急登を登りきるとようやく鞍部に出ます。ここからは比較的なだらかな道を気持ちよく歩けます。休憩中、I氏が日光ということもあり三猿のポーズをとって遊んでましたが二猿割愛して言わ猿のみ載せておきたいと思います。
日光白根山自体は二度目ですが、前回のルートとは異なり東側から入っているので登山道が殆ど被っておらず、新しい山に登っている気分でした。
樹林帯の中を歩きますが、唐突に視界が開けたと思ったらいきなり絶景が広がります。
突然の展望!!
右に見える山が前白根山、奥にどっしりと座しているのが日光白根山です。前白根山に対して奥白根山と呼ばれているのがよく分かる光景でした。
前白根山には数分で到達し、到着時刻は9時半。コースタイム3時間のところを1時間半で着いてしまいました。相変わらずの新幹線っぷりを発揮しています。前白根山を過ぎて奥白根山方面に舵を切ると、すぐに五色沼も見えてきました。五色沼といえば夏にクライミング仲間と行った福島を思い出します。
この辺は道が複雑に分岐しているので地図を見ながら慎重に進んでいき、奥白根山のアプローチ地点である避難小屋に到着しました。
特に休憩が必要なほど疲れてはいなかったので、そのまま登山続投。ここからは再び急登になり奥白根山に登り詰めます。
目指すは山頂です。
I氏撮影、ゆっくり登っているのは俺です。奥には男体山。雲はかかっていないようです。
そして10時半、日光白根山の山頂到着です。4時間半かかるところを2時間半で到着してしまうあたり、相変わらずです。
奥白根山への登りの途中からかなりの空腹だったので、さっそく飯です。山頂は風が強くかなり寒かったので、なるべく風が直接当たらないような場所を探して腰をおろしました。2016年に登った時よりも内容がハードだった分、同じ山頂でも達成感が違います。
昼食休憩が終わったら下山です。今回は湯元を基点とした周遊ルートなので登りとは違うルートでの下山となります。山頂から下って弥陀ヶ池までは2016年のルートと被っており、池から右に逸れるのが今回のルートです。
上の写真は下山開始直後の写真で、撮影時刻が11時半くらいなのでどうやら山頂に1時間くらいいたようです。奥白根山から降りて弥陀ヶ池を右に逸れると、すぐに五色沼が見えてきます。遠くから見るよりもサイズが大きく、透き通る水が綺麗でした。
このまま下りが続くものと思っていましたが、地図をよく見ると五色山という山へ一度登っています。もちろん登る以外に選択肢がないので五色山へ向かいます。
ここからはひたすら下りです。まずは国境平という分岐点まで下りますが、ここまではそこまで厳しくもなく単調な下りでした。
が、ここからが想像を遥かに超える悪路!!地図には
『部分的にササが深く足元よくない』と書かれていましたが、部分的ではなく
・
・
・
・
・
・
・
・
・
7割くらいはこんな笹に覆われた道でした。ヒィヒィ言いながらもなんとか下山。駐車場まで戻ってこられました。
今回のログ。ぐるっと一周、周遊ルートです。標高差は1,000m程度にもかかわらず累計高度が1,500mということは、それだけアップダウンがあったということになります。
下山中、I氏の疑惑のロープウェイ使用筑波山について話していたところ、前からつくばナンバーの車が道を上ってくる。これは運命だよもう一回登りに行け、なんて話をしていたら、その車がUターンして戻ってきてまたすれ違う。これはますます運命だ、なんて話をしていたら、その後観光案内所で再び遭遇!!この車はどこに向かってんだと思いながらもいよいよ運命だなんて話していたところ、駐車場に戻りきる直前のホテルをチラッと横目で見ると再び同じ車が!!I氏、年内に筑波山に登りなさい。
下山後にまずすることは毎回同じですが、温泉です。向かったのは前に入ったのと同じおおるり山荘。料金は格安の500円、泉質最高なのですが、設備がぼろいのが難点です。ロッカーが1/4くらい壊れている、トイレのドアが勢い良すぎて足怪我する(I氏談)などなど。硫黄の濃度?が相当高いのか、凄まじく硫黄臭くなります。
温泉から出たら、その後の作戦会議です。翌日も天気が良ければどこかの道の駅で車中泊して別の山へ転戦する予定だったのですが、どの山を調べても曇りか雨。こんな週末もあります。30分くらい会議した結果、一旦千葉に戻り翌日はクライミングなどしようということに決まりました。
向かう方角が決まれば、次に決めるべくは夕食です。選択肢は餃子のみ、ということでまず向かったのはみんみん鹿沼店です。ここには男体山に登った際に立ち寄っていましたが、この日は激混みで全く入れそうにない。それならば!と、近くのみんみん江曽島店に転戦。少し並びましたがそこまで待つことなく無事入店。美味しい餃子をガッツリいただきました。
みんみん後は下道で千葉に向かい、家から近くのスーパーに立ち寄って酒とつまみを買い込み帰宅。少し飲んだところでI氏が睡魔の猛攻を受け始めたのですぐに寝ることとなりました。
11月12日(月)、登山翌日
この日の行動計画は起きた時点で立てる予定(つまり無計画)で、9時半くらいに起きてさて何をしようかと再び作戦会議です。結果的に:
- 名古屋で当てられた車を修理に出す
- パタゴニアにダウンジャケットを補修のため預ける
- I氏のクライミングシューズを買いに行く
- 小竹向原のベースキャンプに行く
というなんとも密度の濃い(半分俺の個人的な予定)内容となりました。車の中から必要なものを出して午後12時に車屋さんに持って行き、代車(11月23日現在もまだ代車です)で帰宅したら次は電車で都内へ移動。パタゴニア神田店にダウンジャケットを預けたのが14時過ぎでした。
そこから次はI氏のクライミングシューズを選ぶべく目白のカラファテへ。1万円という厳しい予算の中、セール価格8,900円のモカシムでサイズが合うものを発見。モカシムを8,900円というのはかなりお得です。サイズを最後まで迷っていましたが、その後何度か履いているのでそろそろ馴染んできた頃ではないだろうか。
目白から池袋に移動しモンベル、好日山荘にチラッと立ち寄り、副都心線で小竹向原へ。早速モカシムを使用します。クライミングあるあるですが、買ったばかりの靴は痛くてクライミングどころではありません。I氏もそんな洗礼をもれなく受け、苦痛に顔をゆがめながら登っていました。クライミングとはなんともどエムなスポーツです。
I氏は夜予定があるということで19時前に撤収、俺はそのまま20時まで攻めて退店。3級3本いただきました。昨年後半から一時的に山もクライミングも全然行っていない閉塞していた時期があり、今年に入って復活のきっかけとなったのが同じくベースキャンプでのボルダリングでした。そのときのベースキャンプでは4級をギリギリ落とせるかどうかというところまで体力が落ちていましたが、なんとか力を戻せているようです。
2018年も残り1ヶ月と少し。昨年末はあまり前向きな気分で過ごせませんでしたが、今年は色んな出来事がありながらも前向きに過ごせています。
次の山は天城山を予定しており、それから年内に両神山にも登っておきたい。そして年末年始は丹沢。今年の後半は本当に山尽くしな日々でした。いやもとい、まだそんな日々は継続しています。
←To be continued
2件のコメント