Prefectural Peak Hunting FINAL(43): 恐羅漢山


最後の山、恐羅漢山。

11月29日。旅の目的を達成し、実質的にこの旅が終わった日です。この日の目標は広島/島根の県境に位置しており両県の最高峰である恐羅漢山に登ること。冬はスキー場になるということで、シーズンインするとスキーヤーやボーダーで賑わうようです。この日はまだシーズンインしておらず、恐羅漢山のある山域の山々はまだ冬化粧していませんでした。朝起きた時点で道の駅の周りは濃い霧に包まれており、7時過ぎまでこの日突っ込むかどうか悩む。天気予報はどのサイトでも晴れを示しており、予報を信じて登ることにしました。今回は、色々調べた結果;

二軒小屋駐車場→藤本新道登山口→十方(じっぽう)山→水越峠→旧羅漢山→恐羅漢(おそらかん)山→夏焼峠→砥石郷(といしごう)山→夏焼峠→恐羅漢山登山口→二軒小屋駐車場

というルートにすることにしました。山と高原地図がないこの山域に関して、過去の登山記録が非常に参考になりました。

http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-192205.html
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-536846.html
http://blogs.yahoo.co.jp/jspline45/24633408.html
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-533396.html
たくさんの情報、本当に助かりました。お礼申し上げます。

さて、二軒小屋をナビに入れてまずはそこに向かいますが、そこに至る道がめちゃくちゃ狭い!ガードレールもなく、ハンドル操作を誤れば崖の下まっさかさまです。朝から緊張を強いられます。上のサイトにも書いてありましたが、本当に「険道(県道)」でした。ナビの指定地辺りにトイレがあったので立ち寄り、そこからさらに先の恐羅漢スキー場に向かう。道中、ナビの到着タイムがどんどん遅くなるのでおかしいと思い、途中でUターンしてもと来た道を戻ることにしました。どうも、ナビは立ち寄ったトイレあたりを二軒小屋と示している。よくよく見てみると、まさしくそのトイレがある広い駐車場が二軒小屋駐車場だったのでした。二軒小屋って、てっきり小屋があるのかと思ったら地名・・・・・・すっかり勘違いしていました。


駐車場で撮った朝の景色、8:07撮影。


近くにあった小屋。これが二軒小屋・・・?

15分くらい無駄にしてしまった、とすぐに出発。最初に向かう十方山の看板がすぐ近くにあったので、それに従って歩き始めたのですが・・・

10分弱歩いた時点で、登山口が全然現れない上に山肌からどんどん道が逸れていくので「おかしい」と思い藤本新道登山口をネットで検索してみると、

方向が全然違う!!

藤本新道登山口は、車で通過した”険”道をかなり戻ったところにあるのでした。検索したところ詳細なマップが出てきて本当に助かりました。行き当たりばったり過ぎて結局また15分くらいロスし、駐車場から改めて出発したのが8時半。車で来た道を歩いて戻ったら登山口がありました。


本当に合っているのかと・・・


疑いながら車で来た道を歩いて戻ること10分弱・・・


ようやく発見!!分かりづらい・・・。


上の黄色い線の左端あたりが二軒小屋駐車場、赤い矢印が登山口。こんなに戻るとは思わず・・・。

ウロウロと辺りを彷徨ったスタートとなりましたが、なんとか登山開始。いきなり物凄い急登で、一気に標高を稼ぎます。標高を上げるうちに徐々に雪が現れ始めました。


最初はこんな道ですが・・・


途中から登山道上にちらほらと雪が。

雪が現れ始めた辺りから靴跡のような痕跡が少し見られたので、おそらく前日か前々日、誰か山に入っていたようです。最初の急登を登りきると平坦な道が続き、あっという間に最初の目的地・十方山に到着。前日の寂地山同様、この日も天気は曇ったり晴れたりを繰り返していました。太陽マーク一つの晴れ予報はどうなったのか・・・。


山頂はでかい広場、十方山。

山頂からはいくつか道が分岐していましたが、GPSを見て行く方角の道を迷わず選択し先に進みました。縦走の場合山から山へ移動するので標高を下げるだろうとは思っていましたが、思っていたよりもかなり標高が下がる。下ること約40分・・・


登山口まで降りてる!!!

朝最初に間違えて進んだ道は、この登山口に至る林道だったようです。林道を横切り少し歩くと、恐羅漢山への登山口がありました。

一回山を降りて次の山を登り返すというのは、はたして縦走と呼べるのだろうか・・・?そんなことを思いつつ、すぐに恐羅漢山に向けて出発しました。十方山と同様、いきなり物凄い急登。疲れます。登りきると平坦な道が続き、まずは恐羅漢山の手前の旧羅漢山に辿り着きました。

恐羅漢山まで25分!ということは、旅の終わりまで25分・・・そんなことを思いながら歩くこと20分弱・・・


ん・・・あれは・・・!?





恐羅漢山登頂!都道府県別最高峰の登山としては43座目(※4県は隣接する県と最高峰を共有している)、最後の山の山頂に到着しました。


三角点タッチ。

7月22日に静岡県の海抜0m地点からスタートして4ヶ月強。全国を巡る旅は広島/島根の最高峰の三角点をタッチした時点で終了しました。この瞬間の気持ちとしては・・・達成感や充実感の前に、まず「無事終われた」という安心感が大きかったです。車中泊で全国を巡るのは自分が想像していた以上に楽しく充実した日々だったので、全体としてこの「日々」が終わってしまうことに対しての喪失感もありました。この喪失感は、一日経ってブログを書いている今も変わらず自分の中にあります。

目的を達成したときどんな気分になるか、自分でも想像できませんでしたが、達成感は意外と小さく、「次に進むためのファーストステップを踏み越えた」というような、そんな気持ちでした。7月からの4ヶ月間で全国の山を駆け抜ける中、自分の体力を確認しながら足腰を鍛え、自信をつけて、次のステップ・旅に向けての準備をしていた・・・今はそんな気がしてします。

恐羅漢山の山頂に達して4ヶ月の旅には終止符が打たれましたが、もちろん下山しなくてはいけません。感慨に浸っているそこは山頂でかなり寒く、長居は無用でした。この日登る予定だった最後の山・砥石郷山に向けて移動を開始。


まずはこんな道を延々と下ります。

かなり下って、夏焼峠に達した時点で道が分岐しており、分岐を砥石郷山側へ。この山域の特徴なのか、まずは物凄い急登。砥石郷山に至る前に名もないピークがあり、そこからは恐羅漢山が目の前にバン!と聳えていました。冒頭の写真はこの地点から撮ったものです。そこから少し歩き、砥石郷山に到着。展望の全くない山で、三角点もなんとも可哀想な位置に。


笹を刈ってあげましょうよ・・・。

この日は本当に晴れたり曇ったりを延々と繰り返しており、砥石郷山に向かうときは冒頭の写真のように快晴でしたが、分岐まで戻るときに同じ地点から恐羅漢山を見てみると・・・

どんより。雨が降りそうな雰囲気もあったので、急ぎ目に下山しました。恐羅漢山の登山口までは30分程度で降りられますが、そこから二軒小屋駐車場までが長い!舗装された道路を延々と降りていきます。恐羅漢山の登山口にも広い駐車場があったので、こういうときに自転車があると便利だな、と痛感(恐羅漢山の登山口に自転車をデポし、車で二軒小屋駐車場へ行けば下山後自転車が使える)。今後の山行時は行動のバリエーションを増やすために自転車を導入したい。

そんなことを考えながら30分程度歩くと二軒小屋駐車場。車に到着し、無事下山したことでこの旅最後の山行も終了しました。下の画像はこのときのログです。線が切れている部分の右端が冒頭で迷った藤本新道登山口、左端が下山した恐羅漢山の登山口です。途切れている部分は車道だったのでログをつけていませんでしたが、延々と歩きました・・・。

真の意味で、「都道府県別最高峰を登る」という旅の目的を達成しました。旅を開始した初日、7月22日。東京から静岡に向かう電車の中で「旅の始まり」というブログを書いていました。そこに、

「やりたい事がありそれができる環境にいるのなら、やらない理由がない」

なんてことを書いていましたが、旅に出て本当に良かったと思います。旅を始める前と今の自分との比較は、既に当時の自分ではなくなっているので比較のしようがありませんが、ある部分は大きく変わっているであろうし、ある部分は当時のまま全然変わっていないと思います。

「リスクを背負わない旅なんてただの休暇で、戻って来る場所があっては流浪の旅にはならない」

上のブログではこんなことも書いていますが、今振り返ってもこれは完全に正しい考えであったと思います。そして、ひとつの旅が終わった今、改めてこの文章を読むとこれが新たな旅への原動力になるような気もしています。旅のあと何をするか。旅が終わった今も決まっておらず、完全燃焼するかと思っていた今回の旅も終わってみれば「次の旅へのステップ」だったと感じています。

旅の中で、ひとつの山行が終わる度に「旅の終わりは、次の旅の始まり」と感じていましたが、旅の中で計画していた山行が全て終わった今も、同じことを感じています。ひとつの旅が終わっても、さらに大きな意味での旅が終わることはなく、それは新たなる旅の始まりを意味しているだけなのではないか。

旅の終わりは、次の旅の始まり。

To be continued…

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