皆様、明けましておめでとうございます!前回のブログを更新してから11日が経ちました。長野から静岡、静岡から宮城へと移動に次ぐ移動だった年末から、年を越して長野に帰ってきてから数日。強烈な二日酔いから体調を崩し風邪が悪化したところから、ようやく立ち直って平常運転に戻ったところです。10日程度しか経っていないとか結構信じられない感じではありますが、年末を振り返ってみたいと思います。
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2016/12/29、早朝。ここ数年恒例となっている年末クライミング、16’年末は静岡・沼津にある鷲頭山で行う予定だったので友人らと合流するためまずは沼津駅に向かいました。始発で出発して、沼津駅に着いたのは午前9時過ぎ。長野から沼津駅に行く場合三島駅で乗り換えますが、初回・二回目共に富士山に登った際三島駅からバスで富士宮五合目に向かったのを懐かしく思いました。10月以来となる友人らと再会を果たし、7月以来となる外岩へ。思えば、最後に外岩に行ったのは旅の直前で、今回は旅の直後。一周してクライミングに戻ってきたような気分でした。駐車場に到着した時点ではあいにくの雨。が、すぐに止みそうだったのでとりあえず向かってみると、徐々に雲が流れていき晴天に。
4ヶ月ちょいの旅で体力・脚力は相当上がったと思いますが、腕力やクライミングのスキルは考えたくないくらい落ちており、この日は5.9でリハビリをするのみ。個人的に一番好きな山行スタイルは単独行なのですが、もともとクライミングから山に入った自分はクライミングもやはり大好きで、でもクライミング(リード)は一人ではできない。自分にも外岩やアルパインのパートナーはできるのだろうか・・・?これは次の課題のうちの一つ。
この日はとにかく強風で、天気は良く気温もある程度高かったものの風のせいで体感温度はかなり低かったです。16時半くらいに「撤収しよう」という話になり、ザックに荷物をまとめて車に向かいました。と、ここで事件が。下山中、人の背丈ほどある黒い獣が30m程度先をサッと横切る。その場で友人らと立ち止まり耳をすませていたところ、低い唸り声のような鳴き声が響いていました。
え、熊・・・?
警戒しつつ獣がいた付近を通過したところ、地面に穴を掘っていた形跡がありました。無事下山し、近隣の方に話をしてみたところ「この辺には熊はいないのでイノシシではないか」という事でしたが、ネットで熊とイノシシの鳴き声の音声を検索し比較してみたところ、どうも熊の方が聞いた鳴き声に近いように感じました。日本フリークライミング協会(JFA)に連絡したところ;
調べた範囲では、伊豆半島周辺は、少なくとも現在はツキノワグマの生息が確認されていないようです。箱根では数年前に確認されているようですので、その後あのあたりまで南下している可能性はゼロではありませんが、穴を掘っているところはイノシシの習性を思わせます。イノシシであっても大型のものは、伊豆周辺でも100Kg超の個体が確認されているようですし、西日本では200Kg超の捕獲例があるそうです。こうした大型の個体の危険性はツキノワグマと大差ありませんので、いずれにせよ注意喚起は必要と思います。
とのことだったので結局イノシシだったのかもしれませんが、熊にせよイノシシにせよ4ヶ月以上山にばかり入っていて一度も見ていなかったのに、年末のゲレンデクライミングで遭遇!?本当に、どんなときでも山に触れるときは気が抜けないのだな、と、再認識した一日となりました。そこからは獣の話で大いに盛り上がり(というより騒然とし)、宿へ。風呂でサッパリしたあとは宴会!食事が想像をはるかに超える豪華さで度肝を抜かされました。
あまりの海鮮の美味さに、部屋に戻って飲む前にこの時点で瓶ビールを一人2本ずつ空けてしまいました。この時点でおそらく全員ほろ酔い状態。そして部屋に戻ってシャンパンで乾杯しなおし、そこから持ってきた日本酒(Nさん持参・澤乃井、俺持参・真澄)を堪能し、気付いたら結構な酔いっぷり。残念ながら参加できなかったクライミング部・部長Oさんに電話で参加してもらったりしながら、いい時間まで飲んで就寝。Tさんが持ってきた焼酎に手を出さなくてよかったと翌日思い知ることになります。
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12/30。酷い二日酔いと共に目覚めました。前日獣が出た鷲頭山に再び行く気にはなれず、この日は城山へ。城山はエリアが広大で非常に面白いんですが、メインウォールがスラブで厳しい!!どこに行っても思うんですが、スラブの5.9って垂壁やハングの5.9とは絶対に異なるグレーディングなんですよね。滑ったら・・・という恐怖と戦う必要があります。
さて、この日俺は沼津(静岡)から南三陸(宮城)に移動する予定でした。その日のうちに着くには最寄の駅だと15時過ぎの電車に乗る必要がありましたが、三島まで出られれば16時少し前の電車で間に合う。残りのメンバーも14時台に撤収することになったので、三島駅まで送ってもらうことになりました。名残惜しみつつ、クライミング仲間とは三島駅でお別れ。次に会うのは長野かはたまたどこかの岩場か。北岳バットレスや北鎌尾根、前穂北尾根、北方稜線、などなど、登りたい山はまだまだたくさんあります。山への情熱はまだまだ冷め止まない!さて、三島駅では買ったことのない長距離の乗車券を購入。
乗車券だけで9,070円です。相変わらず移動距離が凄まじい。フットワークの軽さが取り柄です。6時間くらい電車とバスに揺られ、21時過ぎに目的地である南三陸の上山八幡宮の最寄・志津川駅に到着。3年振りの三助さん(参加しているボランティアの代表の方)にピックアップして頂き、夏振りの上山八幡宮に向かいました。この日から翌月2日まで上山八幡宮に滞在していました。
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