伊豆半島・小田原: 海鮮の旅

山にも行かないのに5時起床。鳳凰三山の翌日です。朝食を沼津の漁港で摂る予定だったのですが静岡までは2時間かかるので、この時点で山梨にいた我々は7時台には到着するべく目的地を沼津港の港口公園駐車場にセットして5時半過ぎに出発。前日10時間以上歩いたのにもかかわらず元気な人たちです。俺カー+先生、I氏カー+OGTという組み合わせで出発してまず立ち寄ったのは精進湖の畔にあるヤマザキショップ精進湖店。あまりにも空腹でとりあえず何か軽く腹に入れるべく立ち寄っただけでしたが、ここでまさかのものに遭遇。それは

シャインマスカット。

しかも800円!お買い得です。これを海で食べようぜ!ということで、軽くテリヤキハンバーガーで腹ごしらえをした(俺だけ)ら改めて出発。6時半過ぎ、朝霧さわやかパーキングという看板が見えたので少し立ち寄ることに。左側に富士山が見えていたのでせっかくならじっくり見てみようということになったのでした。この時点での天気は

かろうじて見える富士山

見事な曇り、というより小雨。富士山はかろうじてシルエットだけは見えているような状況でした。再出発、どんどん南下し7時少し前に市街地で一旦給油。I氏カーには先に行ってもらいました。そしてそこから20分程度車を走らせたあたりでナビに「吉原駅」が現れる。吉原駅!そこは富士山を海抜0mから登った際の起点となった場所。そしてそのときの富士山は全国の山々を巡った旅の一発目の山でもありました。あまりにも懐かしかったので先生を連れ立って4年ぶりの吉原駅、そして富士塚に向かうことにしました。先を行っていたI氏とOGT、すまん・・・。吉原駅から少し南に下った場所にある富士塚は4年前とまったく変わらぬ姿でそこにありました。

久々の富士塚
よく見ると富士山も見えている。

ここを起点に日本の最高峰まで1泊2日で歩いたな~、と本当に懐かしく思い出しました。

これを辿って富士山へ
吉原駅付近にて。定期的に現れるこれを目印に富士山まで向かいました。

さて、あまりのんびりしていると二人を待たせてしまうので車に戻ったらすぐに再出発。何度再出発を繰り返しているのかわかりませんが、次こそは目的地である沼津港の駐車場に到着しました。時刻は8時。予定よりも少し遅い到着で駐車場にはすでに車が結構停まっていました。全員腹ペコ。向かったのはもちろん漁港のほうです。漁港に着き、やっている店ややっていない店がある中で行列ができつつあったのが「魚河岸丸天 魚河岸店」。すかさず入ることにしました。

丸天の店内

魚河岸丸天(食べログ)
https://tabelog.com/shizuoka/A2205/A220501/22001241/

「朝食」として注文したのは丸天丼。天丼ではなく店名の「丸天」丼です。そんな丸天丼はこちら。

丸天丼!

どどん。

朝から贅沢すぎる!?いやいや、前日鳳凰三山日帰り往復を歩ききったご褒美です。我々が入店した後もどんどん人が増えてテーブル席はほぼ満席。どうやら大人気店だったようで、何も考えずに入ったのにすぐに座れてラッキーでした。食後は「海を見ながらシャインマスカットを食べる会」を行うため車に戻ります。道中、せっかくなので近くにあった「沼津みなと新鮮館」を通っていこうということになり入ってみたのですが・・・

ラブライブ!づくし

ラブライブ!推しが凄まじい。舞台なのか聖地なのか、そういえば痛車もたくさん停まっていたような・・・

紛れ込んでいる・・・?
ラブライブらしからぬ奴が約一名・・・?

さて、駐車場に向かって前進。その道中、白川郷に次ぐご当地マンホールを発見。見つけるとなんだか嬉しいご当地マンホールです。

ご当地マンホール、再び

駐車場に戻る途中、公園でなにやら怪しい(?)集会が行われていました。祭りの予行なのか本番なのか半被を着た人たちがわらわらといる。シャインマスカットをピックアップし水洗いしたいのに蛇口のあるあたりでなにやら行われているので遠いほうの蛇口でシャインマスカットを洗う4人組。むしろこいつらのほうが怪しい。シャインマスカットを洗ったら海のほうに出ます。最初は防波堤のような場所に座っていたのですが海が遠いので、近くにある浜辺に向かいます。「文学のみち」なる道路を通り向かったのは千本浜公園。無料駐車場があります。そしてここにある千本浜海岸が最高!ここは砂ではなく砂利の浜。波が引いていくときに砂利が立てる音には間違いなく絶大な癒し効果がありました。

水平線と先生

何故か海でマスカット。
シャインマスカットと海。

そして童心へ
童心に帰る我々です。

近くにはぽっちゃりとした体型の父子が釣りをしており、息子のリールが故障したようでお父さんが一生懸命直している。そんな光景を見ながら、実にのんびりとした時間が流れていました。前日の擦り切れるような山登りに対して、波の音を聞いてなにもせずに過ごすこの日。どちらも旅の一環であり、どちらも等しく充実した時間でした。このメンバーとは石川県で日本海をタッチしてから2ヶ月弱で次は太平洋をタッチ。今年は本当に色々なところに行きました。

40分ほど経過。いつまでも聞いていたかった波と砂利の音色でしたがそろそろ次の行動に移ります。次に向かったのは三嶋大社。晴れた日は山で、曇ると社寺仏閣。2016年に旅していた頃を思い出します。三嶋大社は人気の場所なのでしょう、到着した駐車場はかなり混み合っていました。

三嶋大社

11時くらいに到着し、境内を散策。このときはちょうど結婚式が行われており野次馬根性丸出しで見学。盟友Zの結婚式@鶴岡八幡宮を思い出します。そしてここでは久々に御朱印をいただきました。

三嶋大社の御朱印
コロナ対策により別紙にて渡されました。

ここには松雄芭蕉も訪れていたそうで、本当に2016年の旅を思い出します。

どむみりと 楝(おうち)や雨の 花曇り

看板によると楝とはせんだんの花のことで、松尾芭蕉が訪れた際に咲いていたせんだんの花の群を仰いで病床の妻の身を案じ詠んだ句、なのだとか。

飼われていた(?)鹿を眺めたりしたら駐車場に戻り再び出発。この日は朝の海鮮丼がかなり効いていたのか全員お腹が空かず、昼食も摂らずにそのまま行動を続けます。三嶋大社を出て立ち寄ったセブンで見つけたバターチキンのカレーメシ。今でも何故かコンビニでしか見かけないこのカレーメシを初めてこのコンビニで発見し即購入。次回の日光白根山登山時にいただくこととなります。さて、次に向かったのは伊東市にある大室山。昔、I氏らと天城山に登った際帰りに目に入るも通過した山。前日の鳳凰三山で全員足が棒だったのでこの日はリフトを使って上まで行く予定です(そもそも歩いて登れるのだろうか)。そして道中、修善寺の看板が見えたので急遽立ち寄ることに。社寺仏閣好きは相変わらずの俺でした。

修善寺エリアに到着した後、駐車場を探してかなりうろつきます。そしてようやく駐車して修善寺まで歩き到着したのは13時前。いつの間にかいい時間になっていました。

修善寺

歴史的な名所ということでもありますが思ったよりも小ぶりなお寺でした。修善寺はエリア一帯が見所になっているようで紅葉の時期も綺麗なのだとか。このときは紅葉にはまだ少し早かったようでした。

御朱印 修善寺

修善寺でも御朱印をいただき、再び駐車場へ。山に行っていないとはいえ相変わらず予定を詰め込むこの人たち。移動してたどり着いたのは大室山でした。

大室山

特徴的なこんもりした形の山です。車はかなり停まっておりコロナ禍は去ったかのような様相を呈していました。リフトの順番待ちをしている最中、ガチャでとったと思しきリザードンの翼をグレーチングの間に落として母親の雷を落とされていた男の子が印象的でした。すぐに開けたい気持ちは大いに分かるぞ・・・。リフトであっという間に山の外輪に到着。天気は曇りでしたがなかなかの眺めでした。ちょっとした坂道なだけなのに全員脚が痛い。前日の勲章(?)ですね。伊豆大島が見えていました。

大室山より、太平洋

驚いたのは、火口がアーチェリー場になっていたこと。どういう理由でその選択肢になったのだろうか。

何故か火口にアーチェリー場
的が設置されています。

そのままぐるっと一周し、看板にて撮影。標高は前日の山の1/5程度しかないのに見た目クタクタです。

KTKT

そしてリフトで下山。いろいろと行動していたらいつの間にやら15時前後。そろそろ帰ることを考える時間帯になってきました。温泉と夕食を考慮し、まだ静岡にいてこの時間だったことから温泉はパスして晩御飯を食べて解散、という流れに決定。検討して決めたのは小田原にある「ぎょギョ魚の三太郎」!7月に訪問して以来2度目の訪問で、さらにこの日は朝食も海鮮だったので海鮮に始まり海鮮で締めくくる一日となります。ナビでセットして15時過ぎに駐車場を出たところ、右折するはずが後続のI氏カーが

何故か左折。

白川郷を出たときを思い出します。そんなI氏・OGTペアはさておき、小田原までのルートです。調べてみたところ海側が激混みで山側は空いていたので山側から行くことにしたのですが、料金所がやたら多くて毎回細かくお金を取られていく。海側の高速を使用するのに対して3倍程度もかかりました・・・高過ぎる!!そんなことをぼやきながら16時半過ぎに小田原の漁港の駐車場に到着。I氏カーを待ちます。そしてすぐに合流し、三太郎へ。

三太郎、再び
16時55分撮影。再訪の三太郎です。

17時オープンの三太郎に少し早く着いたので表で待ち、17時になり店に飛び込みます。前回同様「得々セット」を注文しましたが、今回はカキフライと寿司のセット。いずれも相変わらずの絶品でした!

絶品!得々セット
カキフライが減っているのはご愛嬌。

4人とも大満足。ここは安価で美味しくて本当に最高です。まさか翌月11月に再び訪れることになるとはこのときは知る由もありません。食事を終えたらついに帰路に就きます。実は自宅が割と近い距離にある先生、高速に乗ったらさほど走らないうちに下道に降りることになります。漁港の駐車場で解散するのもなんだったので、高速に乗ってから降りるまでの間にあるパーキングエリアで一度合流し、この旅を振り返ってから解散することにしました。みんな旅を終わらせるのが惜しかったんだろうと思います。少なくとも自分はそうでした。高速に乗る前、7月のクライミングの帰りに立ち寄ったら山食の缶つまを発見したセブンイレブン小田原早川店に立ち寄ったところ、なんと全種コンプリートしている!

鮎美ちゃんコンプリート

残すところ一種類に迫っていたI氏に連絡したところすでに高速に乗ったということで、代わりに買っていくことになりました。再出発し、高速へ。そして合流したのはたしか大磯PAだったと記憶しています。18時半前に到着。コンビニの前のテーブルに4人腰掛け、旅を振り返ります。お盆の旅ほどの長期間ではありませんが密度の非常に濃かったこの二日間。名残惜しみながらも解散の時がやってきました。パーキングエリアでI氏カーと解散し、先生を自宅付近まで送ったら騒がしかった4人の旅から急にひとりに戻る。昔は一人旅しかしていなかったのにいつの間にか賑やかになったものだと、この日の帰りはしみじみ思ったりしました。

一人で帰るときはなるべくがんばって下道で帰りますが、疲れていたのでこの日は高速を使用します。が、首都高で道を間違えたので錦糸町あたりで降りて結局最後は下道で帰りました。21時半前に近所のスーパーに到着し、食材など買い込み帰宅。最終的にOGTからも23時前には帰宅連絡がありこれにて楽しかった二日間の旅が終了しました。今思い返してもあの二日間は普通の週末とは思えない、感覚的には四連休くらいの密度の濃さ。山梨から静岡、神奈川まで駆け巡った最高の旅となりました。

戻る場所がないからこそ旅は面白いのだと思っていた時期もありました。でもこうして限られた時間の中に全力を注ぐからこそ輝く旅もあるのだと、最近はそう思うようになりました。そんなことを思わせてくれたのも仲間がいてくれたからこそ。これからもこの山メンたちと旅を続けていきたいと思う。

鳳凰三山~海鮮の旅編・完

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