Prefectural Peak Hunting 18: 秋田駒ヶ岳

前回のブログより、橋場温泉から上がったところからの続きです。1時間くらい休憩しながら翌日の秋田駒ヶ岳登山の計画を練っていたのですが、これが予想外に難航。調べてみると、秋田駒ヶ岳は0合目から登るのではなく8合目まではバスないしマイカーで上がってしまい、そこから山脈を縦走するのがメジャーなルートのようで、8合目からの縦走でも色々回るとコースタイムで10時間近くかかるルートもあるようでした。常套手段としては麓の温泉施設・アルパこまくさで車中泊して、始発のバスで8合目まで上がり、乳頭山まで縦走して乳頭温泉に下山、アルパこまくさまでバスで移動し車をピックアップ、というもののようなのですが・・・

ここで問題発生。アルパこまくさから8合目までのバスは土日祝のみの運行ということで、登山予定の翌9/12は月曜日!平日も週末も関係ない自由気ままな旅の思わぬ弊害でした。ということは選択肢としては0合目から登り下山するか、8合目まで車で上がり周辺を巡って8合目まで戻ってくる、ということになります。0合目から登ると巡れる範囲が限られる上に同じ道を下山せねばならずそれは避けたかったので、とりあえず8合目までは上がってしまうことにし、下記のようなルートを取ることにしました。

8合目小屋を出発、秋田駒ヶ岳で一番高い男女岳(おなめだけ)に登り、そのまま横岳、湯森山、行ければ笊森山まで行き、そこから湯森山まで戻りルートを笹森山に取り、8合目小屋(駐車場)に戻る、というルートです。これなら乳頭山までは行けないまでも楽しめそうだと感じました。

翌日のプランが決まったので出発。少し曇っているのが気になりつつ、この日の最終目的地であるアルパこまくさ(この時点では秋田駒ヶ岳8合目駐車場へは翌朝向かう予定でした)に行く前に途中で道の駅・雫石あねっこに寄り道。ここには温泉施設があり、さらに雫石牛の料理が楽しめるということで寄ることにしたのでした。この日二回目の温泉は、道の駅にある「橋場温泉」。露天風呂もあり道の駅の設備としては実に豪華でしたが、同じ日に入った薬師の湯のインパクトがでかかったのでやや霞んでしまった印象です。道の駅にある温泉は三箇所目ですが、一番最初に入った道の駅・いかりがせきにあった碇ヶ関温泉が雰囲気や碇ヶ関の歴史など含めて一番良かったと思います。


道の駅・雫石あねっこ。

風呂から出た後は雫石牛の食事ですが、予算的な問題もあり色々とある中から選んだのは雫石ハンバーグ定食。美味しく頂きましたが、味噌汁がインスタントっぽくてさらにちゃんと溶かしきれていなかったのがマイナス評価。付けあわせにもこだわってほしい!


高野山で食べた粟麩田楽弁当以来の外食、雫石ハンバーグ定食。


ごちそうさまでした。今後は味噌汁にもこだわってほしい!

食事を済ませたあとは、アルパこまくさへ出発。アルパこまくさに辿りつく直前、8合目への分岐点があったのですがマイカー規制は夕方17時半までということで、時間的には既に上がれる。ということで、この日のうちに上がってしまうことにしました。曲がりくねった真っ暗闇の道をひたすら上がるのは、心細さマックスな上に四駆でもないただの軽自動車なマイカーも悲鳴を上げ、頑張れ!と自分自身+車に声をかけながらなんとか8合目駐車場に到達。誰もいないと思っていましたが1台だけ車が来ており、真っ暗闇の中すぐに就寝。月と星が見えており翌日に期待が持てました。が・・・

※※※

9/12、4時半起床。朝から完全な曇天。昨日の星空はなんだったんだ!と一人悪態をつきながら、とりあえず朝食。どうも8月末以降スカッと晴れた山行が少ない。北アルプスの縦走で天気運を使い果たしたのか・・・なんてことを考えながら、少し天気待ちをしつつもよくなる気配がない。ここは電波が入らず天気予報を調べられないので、前日に見ていた曇りという予報を信じて出発。歩き始めて少ししたら少しずつ青空が見えてきて、「お、これは・・・?」と期待できそうでしたが、自分の中の直感が「これはまた曇る」と言ってきたので、とりあえず撮れるうちに晴れたところを撮っておくことに。


この日の目的地、男女岳。堂々とした雰囲気です。


隣にある男岳。


田沢湖も見下ろせました。


男女岳登頂後に向かう予定の横岳。

順調に進み、また雲が出てきだしたもののぎりぎり青空が見えているなか男女岳への最終アプローチ。


もうすぐで山頂!

このまま一気に上がり、山頂には6:50に到着しました。出発から1時間足らずの登頂。愛宕山龍神岳を思い出します。


山頂到着!


これがガンダムのシールドに見えて仕方がない。

山頂までもってくれた天気。このままもってくれれば予定していた縦走も可能か・・・と思った矢先、男女岳を降り始めた時点で一気に辺りが雲に覆われ、霧雨が降りだしました。それでもまだ可能性を信じてピストンではなく横岳まで向かい、そのまま焼森方面へ進んだのですが、焼森山直前でこの天気。

完全に心が折れて、焼森山にある分岐点で8合目方面に曲がってそのまま駐車場へ。男女岳山頂でだけ晴れてくれたことで救われた気分にはなりますが、いずれリベンジしたい山になりました。晴れた秋田駒ヶ岳の様子はこちらの方のブログに詳しく載っています。花を愛でる心があるのが羨ましい!擬音が多くすごく微笑ましいブログでした。


この日のログ。結局この一周のみ!


本当は一点鎖線(岩手との県境)に沿って乳頭山のほうへ行きたかった!
ちなみに赤い矢印はこのスクショを撮った場所で、乳頭温泉です。

なんとなく敗北感を抱えつつ、温泉に行こう!ということで乳頭温泉に向けて出発。そこまで遠くないのですぐに乳頭温泉に到着しましたが、7箇所ある温泉の中から今回どの温泉に入るか決めていなかったので車内で少しリサーチすることに。よくよく山と高原地図を見てみたら7箇所の温泉全て載っていました・・・あなどれない山と高原地図。

少しピンボケしていますが、鶴の湯、大釜、妙乃湯、蟹場、孫六、黒湯、休暇村、の全て載っています。なんの地図なのか。友人からは鶴の湯を薦められており実際乳頭温泉郷の中で一番歴史が長い温泉ということで非常に惹かれたのですが、月曜日は露天風呂の清掃を行う日ということで露天風呂に入れないので断念。今回は二番目に歴史の古い黒湯に行くことにしました。

実に趣のある建物で、瀟洒なホテルや近代的なスーパー銭湯よりもこういった秘湯感溢れる温泉のほうが癒し効果も高いのではないか、と思います。前日入った網張温泉と同様の少し緑がかった乳白色の温泉で、露天風呂の浴槽は少し小さかったもののまさに秘湯!といった雰囲気でした。

風呂に入っていたところあとから来たおじさんに話しかけられ、名古屋在住でなんでも現在は鶴の湯に泊まっており乳頭温泉には年二回来ている、ということでした。おじさんの評価としては、従業員や設備面など総合評価では鶴の湯だけど露天風呂に絞ると黒湯温泉の方が良い、ということで、今回の俺の選択肢は間違っていなかったよう。ちなみに蟹場温泉の露天風呂ではなんと前日に熊が出たらしい!山だけではなく温泉でも熊避けの鈴が必要なのだろうか。

今やっている旅の内容や自分の経歴を話したところ、なぜか甚く感動して頂き「貴方みたいな人に会えた、今日ここに来て良かった」とまで言って頂けました。「他の(俺と)同年代の人の中には親や会社などに潰されかけたり毎日パチンコばかりしている人がいる中で、こういう人には初めて出会った。他の人に今日の出会いを話そうと思う」ということだそうで・・・いやそこまでの人間ではないんですけど!明確な目標(都道府県ごとの最高峰巡り、定住地探し)があって旅をしているというのは実に良い、とも言われましたが、これは北海道のテント場で会った人にも同じことを言われたのを覚えています。

そんな会話をしながらゆっくりと温泉に浸かり、温泉を出た後はせっかく秋田に来たということできりたんぽ。今回食べたのは味噌たんぽというもので、一本350円という価格設定は実にリーズナブル。2本頂きました。

5分くらいで出来ます、ということだったのですが結果的に10分くらいで出てきて、それ自体は全く気にしていなかったのですが宿の人が逆にものすごい気にして、あとからサービスでコーヒーを出して下さいました。わざわざありがとうございました!

味噌たんぽを食べながら「何故か懐かしい味がする・・・何故だ」と思っていたのですが、この味、食感は、みたらし団子!!小さい頃よく食べていた(気がする)みたらし団子の味を10年以上振りに思い出したのでした。

乳頭温泉のあとはこの日の最終目的地の道中にある「つなぎ温泉」へ。前日に引き続き一日二温泉です。つなぎ温泉の中でも、今回は特に有名な愛真館へ。ここは2007年のNHK連続テレビ小説「どんど晴れ」の舞台になった温泉旅館ということでした。愛真館の雰囲気はどことなく古風な感じのする旅館で、小さい頃に家族・親戚でよく色々な旅館に宿泊したのを思い出しました。


豪華な造りの建物。

温泉は無色透明、二箇所入れますが特に印象に残ったのは樹齢200年(だったと記憶していますが・・・)の古代檜を使用した浴槽の風呂。乳頭温泉のときと同じく、ここでもおじさん(今回は地元の)に話しかけられました。俺はそういうオーラでも放っているのだろうか。おじさんも昔は山をやっていたということで、色々と面白い話を聞けました。この辺だと須川岳(これは岩手側で呼ばれている名前で栗駒山というのが通り名のようです)が良い、とか、八幡平で見た動物が子犬かと思ったら小熊ですぐに親熊が現れた話、などなど。岩手山を夜中に登り始めてご来光を見に行った話も興味深かったです。岩手山はもう一度来てみたい。

この日は山を登った時間よりも温泉に浸かっていた時間の方が長かったという、もはや何旅なのかよく分からなくなってきました。つなぎ温泉でしっぽりしたあとは道の駅へ移動。その道中駐車場のあるスタバに立ち寄り、ブログを書きながら今に至る。このあと道の駅・石鳥谷に移動し、明日は平泉観光!実に楽しみです。

5件のコメント

  1. >白井ブラックさん
    ドヤ顔のギャン!その発想はありませんでした笑 後ろからヘッドランプ当てればモノアイに見えるかも?笑

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