思い出の場所は白馬岳(後編)

前編中編に引き続き白馬岳登山記録の後編です。ここにきて登場人物を紹介したい。

チーム紹介

ポジションが嫁となった先生。ブログ上の呼び名は「姉御」にしようと思う。これから先も末永くよろしくお願いします。
5年ぶりの白馬「Y」。大変思い出深い山行となり、ますます山が好きになりました。伝えられて何よりでした。

このブログより嫁となった先生改め「姉御」登場です。ポケモンでいうとヒトカゲが一気にリザードンになった感じだろうか。そもそもブログ上では付き合っていることすら明かしていなかったので突然の登場と言えるかもしれません。これからも姉御ともどもよろしくお願いします。

ということで、山行記録の続きです。もっと長く滞在したように思いますが実は15分か20分くらいしか滞在していない白馬岳山頂。ここからは登ってきた側とは反対側に下りながら予約した白馬岳頂上宿舎を目指します。あまりにも淡々と伝えたので自分としても実感が湧かず、山小屋に向かいながら「これは明日の御来光見ながらテイクツーやったほうがいいかな」なんてことも言いましたが結果的にはこの日の白馬岳山頂が思い出の地となりました。

さて、まずは白馬山荘を通過し、そしてさらに下って頂上宿舎に到着したのが14時50分ごろ。密度の濃い、色々な出来事のある一日となりましたが無事に小屋に着いてやれやれです。荒業で二人分のスペースを別々に確保していたので事情を説明し、結果的に3名分のスペースに2人で入れることになりました。コロナ禍でも万事が全て悪いことというわけではなく山小屋のスペースを広く使えるというメリットもあったりします。まあその分、小屋によっては宿代に上乗せされたりしていますが・・・

この部屋でした。
この部屋でした。

自分たちのスペースで荷解きをしたら、必要なものを持って売店へ。買うのはもちろん

これです!これ!!

生ビール!!

姉御待望の「快晴の中」で飲む山の生ビールとなりました。色んなことが果たされる一日です。山小屋の外で飲んでいましたがここがまた最高の環境。本当にまた戻ってきたい。ここに。

ベンチからの景色
ベンチから正面に見える景色がこちら。

見上げれば山小屋
上には白馬山荘。

こちらは杓子岳。
右奥のほうには杓子岳が鎮座している。

前日買ったモンベルのポケッタブルライトも使用。使うものしか買わない、姉御のモットーです。途中でお食事処に移動し、追加で二人で一杯購入。頂上宿舎はバイキング形式の夕食で有名なのであまり飲みすぎるわけにもいきませんが、一杯では物足りないこの二人です。食事処では盟友Zに「転売ヤーを撲滅したい」みたいな連絡を取っている俺。山の上に来てなにをやっているのか。にしても、発売前の9,350円の商品が14,500円でAmazonに出品されている現実は本当になんとかしてほしい。山とは何の関係もありませんが。

時刻は16時半過ぎ。ここから先は夕食までのんびりと過ごします。受付時に渡された食券の番号は90番と91番。結構待ちそうな印象でした。布団に乗せた寝袋に包まり昼寝しながら順番が来るのを待ちます。呼ばれたような気がして寝ぼけてバッと起きたりしながら待つこと1時間半程度。18時の回より我々の番が回ってきました。

バイキングの様子
こんな感じで並んで、

バイキングの内容
こんな感じに盛ります。

何もかもがおかわり自由!普通に出すよりもフードロスが削減されるらしいのですが、もしそうなら山小屋も登山者もWin-Winで最高のシステムではありませんか。どれもこれも旨くて何回かおかわりしました。本当に白馬岳は何もかもが最高過ぎます。18時40分過ぎ。食事を終えて外に出てみたところ月が出ていてこれまた綺麗。

コンデジでもこのクオリティ!

コンデジでもここまで撮れてしまうくらい夜景が綺麗でした。が、この時間帯で既にめちゃくちゃ

寒い。

さすが3,000m近くある場所です。すぐに部屋に戻りました。胃袋が落ち着いてきたあたりで担ぎ上げてきたワインと焼酎で乾杯。小屋に到着してから飲み食いしすぎで摂取したカロリーが消費した分を超えているのではなかろうか。何時に寝たのかあまり覚えていませんが、20時台とか21時台とかには寝ていたのではないかと思う。同じ部屋には家族連れやカップルがいましたがおそらくお父さん?がいびきをかいておりやかましい。が、それ以上に疲れていたので普通に寝られたように思います。翌日はたしか日の出が5時33分とかそんな感じ。4時台起床予定です。

9月20日(月)登山二日目

4時半ごろ起床。記憶では5時前に出れば間に合うということでしたが少し早めに移動を開始したように覚えています。北岳大天井岳ではばっちり御来光を拝めましたがこの日は山小屋を出た瞬間からあたりがガスに包まれており嫌な予感です。思ったよりも歩くペースが速い二人。あまり早く山頂に着いても寒いだけなので白馬山荘の外で少し時間をつぶします。おそらく5時15分ごろには山頂に到着していましたがあたりは御来光を期待できるような状況ではありませんでした。周りにも結構人がいました。少しして日が昇ってきたのが分かる程度にはあたりが明るくなってきましたが、肝心の太陽はぎりぎり小さな点として認識できるくらい。

今回の御来光。

残念ながらこの朝はTHE御来光を拝むことはできませんでした。山小屋に戻り始めたあたりで一瞬ガスが晴れそうになり、再び太陽のほうが見える位置に移動します。5時40分すぎ、ようやく太陽が本気を出し始めました。

ついに青空が!
やっと青空が顔を覗かせました。

この朝は爆風で(なのにガスが晴れない)めちゃくちゃ寒いのであまりのんびりもしておられず、再び少し移動しましたがこのあたりでようやく本格的にガスが晴れてきました。

これはこれで。
これはこれでなかなか幻想的。

きれいーーーと騒ぐ姉御。なんだかんだこの朝も楽しめて何よりです。石碑?の影で風を防ぎながら景色を拝んだら小屋に向かって移動を開始します。6時過ぎ、山の上のレストランとして人気のスカイプラザで甘味をいただくことにしました。

オサレな店内。
オサレな店内。

ショコラケーキ&ホットココア。
ショコラケーキ&ホットココアには「え?」という顔をされる。セットで1,000円也。

ここにはお土産がたくさん売っており、頂上宿舎でかわいいなと思ったオコジョ?のTシャツよりもかわいい雷鳥さんのTシャツがあり思わず二人で購入。サイズ違いの同デザインです。6時25分くらいにスカイプラザを出て頂上宿舎に向かいます。

だいぶ晴れてきた。
だいぶ晴れてきました。

自分たちの部屋に戻ったのは6時40分あたり。買ったTシャツに着替えて荷物をまとめ、7時に山小屋を出て前日生ビールを飲んだベンチのあたりに移動して朝食を摂ることにしました。

飯中。
7時15分撮影。

この時点で選択肢としては杓子岳と白馬鑓ヶ岳を往復してから下山するか、このまま下山するか、という二つがありました。白馬鑓ヶ岳まで行って帰ってくるのは4時間弱。この時点で急いで食事して出れば間に合わないことはなかったのですが二人とも白馬岳に満足しきっておりこの満足感のまま下山したい、というやる気があるんだかないんだか分からない結論に達し食後はそのまま下山することにしました。

白馬三山は断念
あの二つを登るのはしんどいかな~。

食事をしていたら小屋の人に写真を撮ってもらっている登山者たちがいたので自分たちもお願いすることにしました。

さすが撮るのがうまい

さすが小屋の方。うまく撮ります。そして食後。山小屋の人が御来光スポットだと言っていた小屋の裏の丸山にせっかくなので行ってみることにしました。

ビクトリーロード!!
丸山に至る道からして最高です。

ガラガラのテント場
だいぶテントは撤収していました。

剱岳?
チラッと剱岳

8時15分くらいに丸山に到着。たしかにここから御来光が見られれば視界に白馬岳もばっちり入るので最高だと思われました。

あそこにいたZ!
あそこにいたぜ!

蛇足ですが写真に写っているザック・タロンは浅間山に引き続き二回連続の使用。二人とも、今年買った山道具はただ単に買っただけではなくちゃんと使い込んでいます。到着したおじさん(杓子岳のほうに向かっていきました)に写真を撮ってもらったりして過ごしているうちにあたりに雲が出始めます。下山の合図だと受け取り小屋に向けて移動を開始しました。8時35分くらいに小屋に戻り、改めて下山開始。お世話になった頂上宿舎、そして白馬岳が名残惜しい。

名残惜しい
名残惜しい顔?TシャツはRAIZOさんです。

下山に使用したのは大雪渓ルート。名前のとおりルート上に雪渓が現れることを知っていたので二人とも軽アイゼンを持参しています。おそろいのTシャツを見て「それどこで売っているんですか」と聞かれたりしながら、快晴の中どんどん下っていきます。

まだ元気だった、このときは。
まだ元気です。

そしてあれはおそらく岩室跡の少し前あたり、大雪渓が見えてきました。

見えてきた大雪渓

が、見えてはいるものの全然大雪渓にたどり着けない。大雪渓と自分との距離が一向に減る様子がありません。

結構な勢い
雪解け水だろうか。

このあたりから二人に疲労の色が出始めます。アイゼンを装着し大雪渓を通過した時点で10時20分ごろになっていました。

雲が多い!!
振り向くといつの間にか雲が増えている。

疲弊顔の姉御
疲弊顔の姉御。

が、大変なのは実はこの先でした。岩がゴロゴロしており非常に歩きにくい。そのうえ団体さんが前を歩いており抜かすに抜かせない。いよいよ疲弊し始める二人です。姉御いわく「この道はもう二度と使わない」とのこと。11時くらいにようやく白馬尻小屋に到着。くったくたです。

疲れた~
有名?らしい。

少し腰掛けて休憩し、再出発。登山口のある猿倉荘へのラストスパートです。二人組の登山者を追い越したり追い抜かれたりしながらどんどん進み、そして11時45分ごろついに猿倉荘到着!!

やっと猿倉荘に着いた!

実に充実した山行でした。このときのログと歩数を載せておきたいと思う。

白馬岳、ログ

グラフを見ると下山時の標高差がえげつない。

白馬岳、歩数

歩数はというと、二日連続でほぼ23,000歩。つまり合計46,000歩も歩きました。二人ともお疲れ様でした。

さて、次のバスは12時35分。50分くらいあるのでどう時間をつぶそうかと思っていたところ、タクシーの運転手らしき人から「どこに行かれますか?」と聞かれる。八方の駐車場ですと伝えると、2人乗せていくがスペースが空いているので一緒にいかがですかというオファーが!もちろんお願いします!!北岳、表銀座に引き続きタクシー運はとことんいい我々です。お二人のうち一人は以前山頂の山小屋(どっちだったか)で働いており今回は客として訪ねたのだとか。なんだか羨ましい。記憶では彼らは第4駐車場で降り、そのまま我々は第2駐車場へ。一人900円で済みました。助かります!!

到着後、荷解きしてせっかくなのでと近くのモンベル八方店に立ち寄り登山道具を物色。そのあとインフォメーション?で近くの日帰り温泉情報を入手し「みみずくの湯」に向かうことにしました。出発した時点で12時40分の少し前。まずはものの数分で到着するガソリンスタンド(シュプール白馬SS)に向かいここで満タンまで給油。そして車でわずか2分の距離にあるみみずくの湯に移動します。ちょうどさっぱりと温泉から出たところでクライミング仲間のOさんより「地震大丈夫だったか」という連絡が入る。最初はなんのことだかさっぱりでしたが調べてみると実は前日北アルプスで大きめの地震がありあの小槍が一部崩落、さらに北鎌尾根攻略中のパーティが遭難して救助されたというではありませんか!!同じ北アルプスでも白馬のほうではまったく揺れておらず下山するまで気づきませんでした。それはそれで、知らなくてある意味良かったのかもしれない。

みみずくの湯

みみずくの湯
https://hakuba-happo-onsen.jp/mimizukunoyu/

姉御も温泉から出てきたのでお次は雨飾山に来たときに姉御とI氏の三人で訪れた農かふぇに再訪します。13時50分ごろ到着しましたが、食事の提供に30分くらいかかってしまうとのこと。この時間を利用して、以前はなかったと記憶している隣のジェラート屋さんに行きジェラートを買って戻ってくることにしました(ここのジェラートであれば持込みOK)。

ジェラート屋さん

ジェラート屋さんも並んでいましたがたいしたことはありません。そしてジェラートを購入し農かふぇにリターン。記憶ではブルーベリーとキウイにしたのではなかったかと思います。

ジェラート!!

特にキウイ!キウイが旨過ぎます!!そして食事はというと、はくば豚の醤油かつ丼をいただきました。14時20分ごろ撮った写真がこちら。

カツ丼

醤油というのがさっぱりしていてこちらも激ウマでした。食事を摂り、14時45分くらいに店を出たら上信越道から帰るために長野市方面に向かいました。セブンイレブン篠ノ井塩崎店に立ち寄り飲み物を買ったら更埴ICから高速に乗ります。順調に帰れると思いきや、松井田妙義から先が渋滞という情報が入ってくる。そのまま突っ込むよりは下道で行こうということになり松井田妙義で高速を降ります。そして向かったのは家・・・ではなく

万代書店

の熊谷店。懲りないを通り越して呆れ果てた人たちです。19時過ぎに到着。ガチャを回したり、今はもう手元にはない美雲・ギンヌメールのフィギュアを購入。なんだかんだ1時間くらい滞在していました。20時5分過ぎにようやく帰路に就き、21時50分ごろ家の近所のスーパーに到着。かつおの刺身やら肉寿司盛り合わせ、に加えてもちろんお酒も購入。給油後、帰宅してすぐに酒盛りしたいところですが洗濯やらでてんやわんや。もろもろ落ち着いたところでマクロスデルタの劇場版DVDを流しながら酒盛り開始です。

こうして思い出の白馬岳が幕を閉じました。青空も大池も山頂からの景色も星空も、何もかも綺麗で最高で思い出深い白馬岳。いずれまた姉御とこの地に戻ってきたいなと思う。

白馬岳編・完

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