80座目の百名山: 北岳(後編)

前回のブログに引き続き北岳二日目の記録です。

7月23日(金)登山二日目

目覚ましに起こされてだるい身体を無理やり覚醒させます。先生は目覚ましよりも前に覚醒していたとか言っていたような。とにかくあまり眠れない夜でけだるさがハンパない。それでも御来光を期待して早速動き始めます。御来光に持っていくセットはある程度用意してありほとんど起き抜けで動き出したと記憶しています。4時前に出発し、4時20分過ぎには山頂に到着していました。同時に多くの人たちが動き出しており、というより既に多くの人が到着しており、4時台とは思えない賑わいようでした。

夜明け前の鳳凰三山
夜明け前の鳳凰三山。その奥には金峰山や小川山が見えている。

ごった返している山頂
みんな御来光待ち。

前夜の雨が嘘のような快晴!山での宿泊が初めての先生にとってはもちろん初めての御来光モーメントです。

今か今かと
目を輝かせて待つ先生。

徐々に夜が明けてきました
徐々に夜明けが近づいている。雲の中に浮いているように見えるのは八ヶ岳

そして待つこと25分、4時50分ごろ。鳳凰三山の上にその瞬間はやってきました。

そして よが あけた!

そして よが あけた!

御来光の瞬間が訪れました!周りは素晴らしい絶景です。

遊び始める人たち
遊び始める。

間ノ岳方面の稜線
間ノ岳方面。

前日の山頂とまったく異なる
前日とまったく異なる山頂です。

こんもり
こんもり咲いているこのお花が印象に残っている。

実に楽しそうである
楽しそうである。

この旅で二回目の
二回目の。

ほかにも登ったことのある名峰がずばーーーんと見えていました。

前日は見られなかった甲斐駒ヶ岳がばっちり!
甲斐駒ヶ岳と八ヶ岳。

八ヶ岳とうっすら浅間山
八ヶ岳とその奥にうっすらと浅間山。まるで浮いているよう。

見事な影北岳
影北岳!

中央アルプスの山々
影北岳の右上に中央アルプスの山々。よく歩いたなあの稜線・・・。その奥には御嶽山も見えている。

さすがの貫禄、富士山
威風堂々、富士山。

あとは下山するだけだった我々は5時40分近くまで山頂に滞在しました。さすがにそろそろ降り始めるか、とテントに戻り始めますが写真を撮り始めると全然前に進みません。

さっきまでいた山頂あたり
さっきまでいた山頂。

そして絶景スポットを発見しそこからまた動かなくなります。

昔二日間で攻めた仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳
仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳。両方を1泊2日で登ったのが懐かしい。

とんでもないテントの数
上の写真の右下にはすごい数のテント。これでも少し減ったような。

北アルプス発見!其の一
仙丈ヶ岳の奥には北アルプスが!其の一。乗鞍岳あたり。

北アルプス発見!其の二
仙丈ヶ岳の奥には北アルプスが!其の二。槍ヶ岳がばっちり視認できる。

夜明け後の間ノ岳方面
違うほうを見てこちらは間ノ岳への稜線。奥には塩見岳も見えている。

先生とメガネ
気取ってる先生。右手にはメガネ。

下の写真は山頂付近から撮った写真の中でも特によく撮れたと思う一枚。

絶景パノラマ写真
写真中央にツバメ?が優雅に飛んでいる。

10分くらい滞在し改めてテント場へ。

点在しているお花が可愛い
点在している花が可愛い。なんで小さな塊で咲いているのだろうか?

少し降りてから振り返る。

最高の景色でした、北岳!
いい景色をありがとう、北岳。

さて、テントに戻ったら朝食の準備を持って小屋近くのベンチに移動します。

この日の朝飯
時刻は7時。

前日のホットサンドで使用したクリームチーズ仕立てのベビーチーズを試しにカレーメシに放り込んだところこれが(思ったとおり)激ウマ!この山行は食事が本当に当たりでした。のんびりと飯を食って過ごしていたらいい時間になってきていたのでテントに戻って撤収です。いざ下山!となった時点で8時10分くらいになっていました。

さらば北岳、また会う日まで
さようなら、北岳。

下山開始後も急坂に入るあたりまでは絶景が続いておりウキウキしながら進みます。

下山はこんな絶景の中
目の前に鳳凰三山を見ながらこんな道を進む。

小太郎尾根分岐あたりで撮影
小太郎尾根分岐あたりで撮影。目の前には甲斐駒ヶ岳。

さて、小太郎尾根分岐まで来た時点で前日とは異なり草スベリルートに入ります。これがまた強烈な

急坂。

膝壊しますって本当。肩ノ小屋から白根御池小屋まで1時間50分かかるところを1時間15分で着いてしまう。爆速です。途中にいた3人組の女の子グループが印象に残っています。先生曰く「あの子たちは彼氏がいる。きっと」とのこと。人間観察をよくする我々です。

この時間は激暑かった
白根御池小屋。

白根御池小屋で北岳のほうを振り仰いで見るとガスっている。山頂付近が快晴だったのは朝の早い時間だけだったのかもしれない。それにしてもこの日は暑かった!!白根御池小屋にもテントを張れるみたいですが昼間どう過ごせばいいんだという強烈な暑さです。ここで水をもらい、間髪入れずに先に進みます。ここから先一瞬平坦な道があり再び急激な下り坂になりますが、この平坦な道のあたりでヒィヒィ言いながら登ってくる男性登山者とすれ違う。ここでその感じではこの先とてもじゃないけどもたんぞ・・・彼は無事登頂したのだろうか。下り坂をどんどん進んでいくと徐々に沢の音が聞こえてきて、そして登り始めに分岐した白根御池小屋分岐に到着します。白根御池小屋から1時間20分の到着はコースタイムよりもやや早い到着でした。

すっかり樹林帯の中
すっかり樹林帯の中。

そして最後に橋を渡ったら残すところバス停に向かうだけ!

ビクトリーロード!!
ビクトリーロード!

さて、記憶では11時15分くらいにバス停に到着。次のバスは12時なので45分くらいあるということで、チケットを買おうとしますが次のバスまでに乗合タクシーが来る可能性もあるのでまずはタクシーを待ってみることにしました。既に何人か乗合タクシーを待っている人たちがおり一緒に待っているとものの数分で乗合タクシーが現れる!素晴らしい幸運です。6人~8人くらいの乗合タクシーだったと記憶しており、11時20分過ぎには既に乗車しており芦安の駐車場に向けて出発していました。バスの中では爆睡。そして12時くらいに駐車場に到着したと記憶しています。車に戻り、無事下山。先生にとって初めてづくし、俺にとっても初となった北岳登山が終わりを迎えました。

北岳ログ

このときのログ。距離は11kmと意外と長くない。累計高度(+)の1,771mはなかなかです。

歩きまくってる週

前週の苗場山もあるのでこの週は歩数がとんでもないことになっています(表示されているのは苗場山の記録)。北岳初日は17,406歩、二日目は20,325歩という結果でした。

下山後のお話

12時10分過ぎには温泉に向けて出発。8時過ぎの下山開始からものすごいスピーディな展開です。そしてこの後、日帰り温泉・湯めみの丘、とんかつ屋に行こうとするものの行列で入れない、給油、食事(こくぶ亭)、道の駅で先生買い物+俺仮眠、という流れの中で以前ブログにアップした出来事が発生します。

終わりよければすべてよし。では終わりよくなければ?挙げた写真を振り返っても山の内容としては最高だったと今でも思えますが、帰るまでが遠足だとすれば「最高の山だった」と一言で終わらせられないというのが正直なところ。

この山行については本当に思い悩みました。結局山は一人で行ったほうがいいのだろうか?と。でもあれからいくつもの山を同じく先生や仲間たちと登って「いやそうではない。一回嫌なことがあったからといって短絡的に単独行が一番いいとは言えない」と思うようになりました。こう思うようになれたのはこの山行以来、助手席に座る者として先生が本当にドライバーのサポートに徹してくれるようになったのが大きい。

北岳で過ごしたあの2日間をようやく「苦い味はするけどいい山だった」と思えるようになったからこそブログを再開しました。今年の夏は北岳以降も止まらずに山に行き続けて今に至ります。引き続き記録をつけていこうと思う!

北岳編 完

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