前回のブログに引き続き北岳二日目の記録です。
7月23日(金)登山二日目
目覚ましに起こされてだるい身体を無理やり覚醒させます。先生は目覚ましよりも前に覚醒していたとか言っていたような。とにかくあまり眠れない夜でけだるさがハンパない。それでも御来光を期待して早速動き始めます。御来光に持っていくセットはある程度用意してありほとんど起き抜けで動き出したと記憶しています。4時前に出発し、4時20分過ぎには山頂に到着していました。同時に多くの人たちが動き出しており、というより既に多くの人が到着しており、4時台とは思えない賑わいようでした。
前夜の雨が嘘のような快晴!山での宿泊が初めての先生にとってはもちろん初めての御来光モーメントです。
徐々に夜明けが近づいている。雲の中に浮いているように見えるのは八ヶ岳。
そして待つこと25分、4時50分ごろ。鳳凰三山の上にその瞬間はやってきました。
御来光の瞬間が訪れました!周りは素晴らしい絶景です。
ほかにも登ったことのある名峰がずばーーーんと見えていました。
甲斐駒ヶ岳と八ヶ岳。
八ヶ岳とその奥にうっすらと浅間山。まるで浮いているよう。
影北岳の右上に中央アルプスの山々。よく歩いたなあの稜線・・・。その奥には御嶽山も見えている。
あとは下山するだけだった我々は5時40分近くまで山頂に滞在しました。さすがにそろそろ降り始めるか、とテントに戻り始めますが写真を撮り始めると全然前に進みません。
そして絶景スポットを発見しそこからまた動かなくなります。
仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳。両方を1泊2日で登ったのが懐かしい。
上の写真の右下にはすごい数のテント。これでも少し減ったような。
仙丈ヶ岳の奥には北アルプスが!其の一。乗鞍岳あたり。
仙丈ヶ岳の奥には北アルプスが!其の二。槍ヶ岳がばっちり視認できる。
違うほうを見てこちらは間ノ岳への稜線。奥には塩見岳も見えている。
下の写真は山頂付近から撮った写真の中でも特によく撮れたと思う一枚。
10分くらい滞在し改めてテント場へ。
点在している花が可愛い。なんで小さな塊で咲いているのだろうか?
少し降りてから振り返る。
さて、テントに戻ったら朝食の準備を持って小屋近くのベンチに移動します。
前日のホットサンドで使用したクリームチーズ仕立てのベビーチーズを試しにカレーメシに放り込んだところこれが(思ったとおり)激ウマ!この山行は食事が本当に当たりでした。のんびりと飯を食って過ごしていたらいい時間になってきていたのでテントに戻って撤収です。いざ下山!となった時点で8時10分くらいになっていました。
下山開始後も急坂に入るあたりまでは絶景が続いておりウキウキしながら進みます。
さて、小太郎尾根分岐まで来た時点で前日とは異なり草スベリルートに入ります。これがまた強烈な
急坂。
膝壊しますって本当。肩ノ小屋から白根御池小屋まで1時間50分かかるところを1時間15分で着いてしまう。爆速です。途中にいた3人組の女の子グループが印象に残っています。先生曰く「あの子たちは彼氏がいる。きっと」とのこと。人間観察をよくする我々です。
白根御池小屋で北岳のほうを振り仰いで見るとガスっている。山頂付近が快晴だったのは朝の早い時間だけだったのかもしれない。それにしてもこの日は暑かった!!白根御池小屋にもテントを張れるみたいですが昼間どう過ごせばいいんだという強烈な暑さです。ここで水をもらい、間髪入れずに先に進みます。ここから先一瞬平坦な道があり再び急激な下り坂になりますが、この平坦な道のあたりでヒィヒィ言いながら登ってくる男性登山者とすれ違う。ここでその感じではこの先とてもじゃないけどもたんぞ・・・彼は無事登頂したのだろうか。下り坂をどんどん進んでいくと徐々に沢の音が聞こえてきて、そして登り始めに分岐した白根御池小屋分岐に到着します。白根御池小屋から1時間20分の到着はコースタイムよりもやや早い到着でした。
そして最後に橋を渡ったら残すところバス停に向かうだけ!
さて、記憶では11時15分くらいにバス停に到着。次のバスは12時なので45分くらいあるということで、チケットを買おうとしますが次のバスまでに乗合タクシーが来る可能性もあるのでまずはタクシーを待ってみることにしました。既に何人か乗合タクシーを待っている人たちがおり一緒に待っているとものの数分で乗合タクシーが現れる!素晴らしい幸運です。6人~8人くらいの乗合タクシーだったと記憶しており、11時20分過ぎには既に乗車しており芦安の駐車場に向けて出発していました。バスの中では爆睡。そして12時くらいに駐車場に到着したと記憶しています。車に戻り、無事下山。先生にとって初めてづくし、俺にとっても初となった北岳登山が終わりを迎えました。
このときのログ。距離は11kmと意外と長くない。累計高度(+)の1,771mはなかなかです。
前週の苗場山もあるのでこの週は歩数がとんでもないことになっています(表示されているのは苗場山の記録)。北岳初日は17,406歩、二日目は20,325歩という結果でした。
下山後のお話
12時10分過ぎには温泉に向けて出発。8時過ぎの下山開始からものすごいスピーディな展開です。そしてこの後、日帰り温泉・湯めみの丘、とんかつ屋に行こうとするものの行列で入れない、給油、食事(こくぶ亭)、道の駅で先生買い物+俺仮眠、という流れの中で以前ブログにアップした出来事が発生します。
終わりよければすべてよし。では終わりよくなければ?挙げた写真を振り返っても山の内容としては最高だったと今でも思えますが、帰るまでが遠足だとすれば「最高の山だった」と一言で終わらせられないというのが正直なところ。
この山行については本当に思い悩みました。結局山は一人で行ったほうがいいのだろうか?と。でもあれからいくつもの山を同じく先生や仲間たちと登って「いやそうではない。一回嫌なことがあったからといって短絡的に単独行が一番いいとは言えない」と思うようになりました。こう思うようになれたのはこの山行以来、助手席に座る者として先生が本当にドライバーのサポートに徹してくれるようになったのが大きい。
北岳で過ごしたあの2日間をようやく「苦い味はするけどいい山だった」と思えるようになったからこそブログを再開しました。今年の夏は北岳以降も止まらずに山に行き続けて今に至ります。引き続き記録をつけていこうと思う!
北岳編 完
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