岩と雪と山の旅 DAY 4: 雲取山年越し編(前編)

諏訪散策編に引き続き、雲取山年越し編です。この回をもってようやく2019年のブログが完結し2020年に突入します。丹沢山の山小屋で迎えた2019年を終えたのは雲取山の山小屋。山で始まり山で終わった一年となりました。2019年最後の山行、ということで2019年の山行を改めて数えてみたところ:

  1. 妙義山
  2. 霧島山
  3. 開聞岳
  4. 九重連山
  5. 那須岳
  6. 巻機山
  7. 越後駒ヶ岳
  8. 妙高山
  9. 火打山
  10. 乗鞍岳
  11. 仙丈ヶ岳
  12. 甲斐駒ヶ岳
  13. 平ヶ岳
  14. 御嶽山
  15. 早池峰山
  16. 高妻山
  17. 雨飾山
  18. 燕岳
  19. 筑波山
  20. 浅間山
  21. 陣馬山~高尾山
  22. 雲取山 イマココ

雲取山は2019年で22回目の山行だったようです。西の果ては開聞岳から東北は早池峰山、南アルプスや北アルプス、新潟の山々など、2019年も全国各地の山に登りました。7月の全ての週末が雨だったせいで2019年7月は一度も山に登っておらず、もし7月もがっつり山に入れていればさらに多くの山に行けたように思います。一方で、9月末に平ヶ岳に登って以降左膝の調子が悪くなり10月以降はあまりハードに登れなくなっていたので、結果的にはちょうどいい回数だったのかもしれません。

ということで、2019年22回目となる山行記録を開始したいと思います。

12月31日(火)

2019年最終日。目覚めた場所は、奥多摩は鴨沢にある雲取山登山口のすぐ近くの駐車場です。前日は23時くらいに就寝し、この日起きたのは7時前後。時間的にはかなり寝られたので体力はほぼ全回復しています。銀マットのおかげでI氏もぐっすり眠れたようでなにより。7時過ぎの駐車場にはすでに結構な台数の車が停まっていました。

鴨沢の駐車場にて

この日は快晴予報ではあったものの同時に風が強いという予報も出ており、特に稜線上では風にあおられないよう注意が必要でした。前日の温泉施設でほぼほぼ荷物は整っていたので、起きて軽く片付けたらすぐに出発。2019年最後の山行が始まりました。

雲取山登山口
7時半頃撮影、登山口にて。

以前雲取山に登った際にも使用したこのルート。急登になるのは最後の最後だけで、ルートのほとんどは樹林帯の中のゆるい傾斜を進みます。

樹林帯を進む
樹林帯の中を進む。

日帰りで往復するならハードな道のりですが、この日の目的地は雲取山荘。コースタイムでも5時間程度で到着する内容です。あまり早く着きすぎないよう、I氏ともども普段よりも遅めに歩を進めていきました。1時間くらい経った時点で「登り行程1/6地点」という張り紙のある場所に辿り着きます。前に来たときはこんな張り紙なかった気がするのだが…。登山口からこの地点まで1時間かかった場合、山頂までは残り5時間かかると書かれている。そんなにかかりましたっけ!?気が遠くなります。

何度か前に歩く人を追い抜いたり、逆に追い抜かれたりしながら前進していきます。前後に人がいない状況が続き、お互いになぞかけを考えながら歩くという実に日本人らしいことをしながら進んでいくと七ッ石小屋に到着しました。前回来たときは曇っていたこともあり、七ッ石山へは登らずに通称「下の巻道」を経由して雲取山に向かいました。この下の巻道は橋が崩落したらしく今回は通行止めになっており、2020年1月15日の情報でもまだ通行止めになっているようです。七ッ石小屋からはもうひとつ「上の巻道」がありこっちを通ることで七ッ石山に登ることを回避することもできますが、この日は天気がよく時間もあったのでもちろん七ッ石山に突っ込みます。ここまでは登山道に雪が一切ありませんでしたが、七ッ石山に向かう稜線上にようやく雪が現れました。

あっちにも道が
七ッ石山方面ではなく、石尾根方面を捉えた写真。

あくまでもフリです
疲れたフリをするI氏。

I氏の服装を見てわかるとおり、この時点ではまだ風もあまりなく気温もそこまで低くないのでもはや服装は夏山と一緒。ただ、このあたりから徐々に風が強くなり始めて道も歩きづらくなっていきます。

七つ
七ッ石山に到着。寒くなってきたのでジャケット装着。

七ッ石山まで来てようやく雲取山が視界に入ってきました。

ようやく視界に雲取山
真正面の一番高い山が雲取山。肉眼では山頂の避難小屋も見えていました。

ここから先はいったん下り。雪が積もっているので6本爪を履いたほうが歩きやすいという判断に至り、I氏ともども6本爪装着です。2019年初にして最後の使用、I氏に至っては6本爪の使用自体が初めてです。

ついに使用!
ようやく日の目を見たI氏の6本爪。

が、履いたのはほんの一瞬ですぐに雪がなくなったので6本爪を外しました。そしてここからは

強風

にさらされることになります。予報どおりすごい風。12月末なので風も冷たく結構寒い。が、ニット帽をかぶると暑く服装の選択が難しい。さて、七ッ石山から旧奥多摩小屋までの道は片側は樹林帯、片側は富士山方面に向けて視界が開けているという稜線(尾根?)。地面がぬかるんでいて歩きにくいところもありましたが、景色も良くちょうど休憩できそうなスペースがあったのでしばし休憩。時刻は10時半くらいでした。

イケメンカメラマン
イケメンカメラマンI。

富士山はこの位置からも見えていますが、標高を上げれば上げるほどより全貌を捉えられるようになりました。なんなら昼ごはんも食べられるのでは?という案も出ましたが、雲取山荘までそこまでの距離ではないので昼ごはんは山荘まで持ち越しとなりました。少し休憩したら、改めて雲取山方面に向けて出発。雲取山荘まではコースタイムにして1時間半程度。普通に歩いても12時には着く計算になります。

除けきれていない
風除け?

奥多摩小屋...。
閉じた奥多摩小屋に振り向いて一枚。

雲取山は近くに見えているのに遠い!そういうタイプの山です。というよりこのとき選んだのはそういうタイプの登山道です。

着きそうで...

遠方に見えているのが山頂の避難小屋。まっすぐ行けばすぐに着きそうだが…。

なかなか着かない

このあたりで急登突入!雲取山は山頂までのラスト15分が最も辛い。

真横には絶景

左を向けば常に富士山。富士山は常に微笑んで…いる?

まだなのか...!

ようやくラストスパート。見えているのが山頂直下の避難小屋。

ラストスパート!!

最後の最後ですごい急になるんです。そして





ようやく着いた!!

山頂!

やっと着きました。時刻は11時40分くらい。全体としてはそんなにキツくないのに、最後の20分弱で「キツかった」と言わしめるあたりラストの傾斜がすごすぎる。

山頂からの富士山
雲取山頂上から見た富士山。

丹沢らへん
目の前に見えているのはおそらく丹沢。2020年は丹沢行きたい。

雲取山から雲取山荘は目と鼻の先ではありますが、日が当たりづらい登山道で雪に埋もれており、さらに強傾斜で下り。改めて6本爪を装着して最後の20分程度に臨みました。雲取山から雲取山荘のこの区間は俺もI氏も初めて歩く道だったのでお互い「この道であっているのか?」と短いながらに注意しつつ前進。そして12時過ぎ、ようやくこの日の目的地である雲取山荘に到着します。

雲取山荘外観

到着していた6本爪を外しチェックインしようとすると、なんとチェックインは14時からでそれまでは山荘内も使用できない。外の自炊室は使用可能ということだったので2時間弱自炊室で待つこととなりました。もちろん、ただ待つだけではなく早速0次会を開始します。

0次会、開始

頑張って担ぎ上げた酒、このときは長野の銘酒・真澄です。この旅にはゆきんこを連れてくるのを忘れるという大失態をやらかしましたが、熱燗にしない分いいお酒を担ぎ上げたということで許してください…。次回は忘れません。

我々の到着は割りと早いほうで、徐々に人が増え始める。はじめのうちこそ自炊室で談笑していましたが、人が増えすぎてだんだん窮屈になっていきます。これ以上は入れんでしょう!という頃にようやく14時。チェックイン開始直後は人が殺到してごった返しており、少し空いてからチェックインしに行きました。石井スポーツの会員カードを持っていれば500円引きということをチェックイン時に知り、偶然カードを持っていたI氏がちゃっかりと割引を享受している。さすがです。それにしても、14時くらいでも結構寒いのにテント泊する組も結構いる。どう考えても夜から朝にかけて極寒だと思うのだが…自分には厳しい。

大部屋に案内され、軽く荷解きしてからI氏と真澄を飲みなおしていたところ15時前くらいに外で甘酒が振舞われるというアナウンスがあったのでさっそく外に行ってみました。

渋い温め方

振舞われ方が渋い!紙コップが配布されて自分たちで掬っていきます。あの薪ストーブ?は火力が強く、大部屋にいた方のアークテリクスのジャケットに穴が開いていました…俺なら超絶ショックです。昔、小川山で餃子を焼いていたときフライパンの角にパタゴニアのダウンの袖が当たり穴が開いたことを思い出しました。

夕食は17時半。まだ時間があります。大部屋でぐだぐだと過ごしていたところ、どうも見たことある顔のおじさんが部屋にいる。確証はありませんでしたが、前年の年末年始に丹沢のみやま山荘で過ごした際に「Aと布団を共有した富山から青春18きっぷで来たおじさん」にかなり似ていたのでした。思い切って話しかけてみると、やはり同じ方。向こうもこちらを覚えておられたようで、「なんか見覚えがあるな~」と感じていたそうです。2年連続同じ山小屋で年越しをしているとはすごい偶然。

本(ゴールデンスランバー)を読んだり寝たりしながら過ごし、時刻は17時半。夕食の時間です。大晦日ということで蕎麦も含まれた夕食はなかなかに豪華でした。白米おかわり自由です。

雲取山荘、夕食

食後はいったん大部屋に戻りますが、19時半になって食堂が開放されます。紅白が流されていたので食堂でテレビを見ながらダラダラと過ごす。雲取山荘で過ごす年末年始の難点はこの空き時間が長すぎるという点かもしれません。燕山荘に行こうとして強風予報でやめたという冬山二人組と話しながら、AI美空ひばりの出番が終わったあたり(おそらく22時前くらい)で一旦退席。カップ麺の年越し蕎麦を担ぎ上げてきていたので、I氏を連れ立って外の自炊室に作りに行きました。

誰もいないと思った自炊室は予想に反して3人、それぞれソロで来ている人たちがいました。20~30台くらいの男性二人と、本人から共有があったところによれば70歳という女性一人。この70歳女性がかなりすごい。雲取山はもう10回以上は来ているということで、さらに百名山もとっくにすべて登っており最近は定年された旦那様と海外の山に登られているのだとか。レジェンドですか。雨飾山でも感じましたが、最近の70歳ってめちゃくちゃ元気ですよね。他二名も一人は百名山を74座まで登っているとか、もう一人は幼少期に初めて登った山が北岳(俺のおぼろげな記憶による)だったとか、全員面白い話をそれぞれお持ちだったので賑やか過ぎる食堂よりも落ち着いて話せる自炊室のほうが印象に残っています。夜も雲ひとつなく、I氏の一眼レフがその威力を遺憾なく発揮しました。

頭上には星

ワイワイと楽しく語らっていたらいつの間にか23時半を回り、山荘の人から「そろそろ闇鍋の時間で自炊室を閉めます」というお達しが下される。そう、ここ雲取山荘では年末に闇鍋が楽しめることでも有名なのです。

そして23時半に始まった闇鍋。暗闇で中身がまったく見えませんが、どうやら味付けや具としてはおでんらしく、フラッシュを焚いて撮影したところチラッと中身が見えました。

これは、おでん。

うん、おでん。

このおでん…いやもといこの闇鍋には銀杏が隠されており、銀杏を掬った者にはTシャツなどの景品がもらえるという趣向を凝らした内容となっていました。さすが人気の山小屋です。そして新年を迎える15分前の23時45分には樽酒の鏡開きという行事(?)が執り行われる。

樽酒
これを木槌で叩き割ります。

動画から抜粋
動画から抜粋。バァーン!という音が聞こえてきそう。

割っている様子の動画。実に縁起の良い動画です。

あと15分で2019年が終わり、2020年が始まろうとしています。

続く

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